♪嵐になるまで待って♪

1993年以来、何度か上演されているキャラメルボックスの人気作品。
耳の聞こえない雪絵役は、実際「ろう」である女優 忍足亜希子を客演に迎えて。

STORY

ユーリは自分の声にコンプレックスを持っているが、オーディションに合格して
アニメーションの声優として一歩を踏み出そうとしていた。
その作品の音楽を担当する作曲家の波多野は、声に不思議な力を持っていた。
耳には聞こえない「第2の声」で他人を操ることができるのだ。
スタッフ・キャストの顔合わせの時、メインキャストの一人・高杉に対する波多野の
「死んでしまえ!」という第2の声が、ユーリには聞こえてしまった。
彼女にも波多野と同じ力があったのだ。

ユーリに自分の「力」を気づかれたことを知った波多野は、彼女の声を奪ってしまう。

02.8.16 サンシャイン劇場

STAFF

作・演出 成井豊 製作総指揮 加藤昌史
演出助手 白坂恵都子+大森美紀子 美術 キヤマ晃二
音楽監督 加藤昌史 照明 黒尾芳昭
音響 早川 毅 振付 川崎悦子 <BEATNIK STUDIO>
殺陣 佐藤雅樹 手話コーディネーター 妹尾映美子<日本ろう者劇団>

CAST 

ユーリ 岡内美喜子 幸吉 細見大輔
波多野 岡田達也 雪絵 忍足亜希子
滝島 大内厚雄 勝本 畑中智行
チカコ 中村亮子 津田 佐藤仁志
高杉 三浦剛 広瀬教授 西川浩幸

主演は岡内美喜子。以前CSで97年版を見ていて話を知っていたので、
役者の演技と細かい設定に注意が行く。
岡内が声優の卵で、その声にある力がある(感情を込められる・もしくは「2番目の声」を持つ)
という設定がなんとも・・・、彼女の声にそういう魅力というか力が感じられないので、すごく不自然。
それが「大きな声を出すと(2番目の声を持つ)波多野に声がそっくり」というふうに表現されるが、
実際ぜんぜん違う声だしねぇ。しかも何を言っても一本調子なのだなぁ、彼女は。
うーん、「声の力」ってのがこの話のキモなのに、これじゃダメよねぇ。
ストーリー途中で声が出なくなるので動きや表情だけの演技になるが、そうなっても一本調子。
一生懸命さは買うけど・・・それこそが、一本調子の原因かも。

97年版と同じ波多野役の岡達、ピンクボイス炸裂
しかし、傘で腹を刺して自殺っつーのはやはり無理が。
傘で死ぬんだったら、目とか口とかから脳を突き刺さされる他殺でないとネ。
畑中はづかっち亡き後
(←死んでないって。)の「バイト君キャラ」に定着か。
大内は空回りっぽい。ああいうポジティブ方向にハイテンションな役よりも、
ネガティブ方向な役のほうが彼はカッコいいのに。

そんな中、忍足亜希子。自殺した弟(岡達)の亡骸にすがって泣くときの泣き声の悲しさといったら!
(彼女が舞台上で発する声はコレだけ。)
聴く価値があったのはこの声だけ、観るべき価値があったのは、彼女の手話の美しさだけ。かな。

どうも、辛口トークでごめんなさい
なんだか、ちょっと興奮が足りなかったのよね・・・。
舞台上は嵐が吹き荒れ、波多野は自殺。テンションは高い。
けど、どうもそれが私には届かなかった、ということ。ま、そんな時もあるわ。