♪URINETOWN THE MUSICAL♪
オフ・ブロードウェイで開幕し、オン・ブロードウェイへ進出、
2002年のトニー賞で作品賞は逃したものの脚本・音楽・演出等の各賞を受賞したヒット作。
「小便街」とはなんとも妙ちきりんなタイトルだが、中身はさて・・・(笑)STORY
とある街。深刻な水不足のため、私用トイレが禁止され、人々は有料の公共トイレを
使わなければならない。その公共トイレはUGC(ユーリン・グッド・カンパニー)という政府の認可を
受けた私企業が独占的に管理している。
街の貧しい人たちは、トイレに行くための小銭にも困る有様だが、法律を破ろうものなら
即座にとっ捕まえられて「ユーリンタウン」という恐ろしい場所に連れて行かれ、
二度と戻っては来られないという・・・ある日、UGCに勤める公共トイレの料金徴収係ペニーとその助手ボビーの目の前で
トイレ代が足りず我慢するのに痺れを切らせた貧しい老人が立小便をして逮捕され、
ユーリンタウンに連れて行かれてしまう。その老人はボビーの父親だった。一方、UGC社長娘・ホープが大学を卒業して父のもとへ帰ってきた。彼女はUGCで働くこととなる。
就職初日の帰り道、彼女はボビーと出会い、恋に落ちる。父親が逮捕され落ち込んでいるボビーに
ホープは「心のままにすればいいのよ」とアドバイス。
次の朝、UGCがトイレ代の値上げを発表。ボビーは貧しい人々のためにトイレを無料解放し、
彼らを率いてUGCに対する反旗を翻す。心のままに・・・ ぉぃぉぃ
02.6.12 HENRY MILLER'S THEATRE, NY
STAFF
The Araca Group and Dodger Theatricals
in association with TheaterDreams, Inc. and Lauren Mitchell present
URINETOWN THE MUSICALMusic and Lyrics by Mark Hollmann
Book and Lyrics by Greg Kotis
Scenic/Environment Design : Scott Pask
Costume Design : Gregory Gale and Jonathan Bixby
Lighting Design : Brian MacDevitt
Sound Design : Jeff Curtis and Lew Mead
Wig/Hair Design : Darlene Dannenfelser
Fight Director : Rick Sordelet
Orchestrations : Bruce Coughlin
Musical Direction : Edward Strauss
Conductor : Ed Goldschneider
Music Coordinator : John Miller
Production Managers : Kai Brothers and Tech Production Services, Inc.
Casting by Jay Binder, C.S.A. Laura Stanczyk Cindi Rush, C.S.A.
Production Stage Manager : Julia P.Jones
General Management : Dodger Management Group
Marketing : Dodger Marketing
Press Representative : Boneau/Bryan-Brown
Musical Staging by John Carrafa
Directed by John RandoCAST (in order of appearance)
Officer Lockstock Jeff McCarthy Little Sally Spencer Kayden Penelope Pennywise Nancy Opel Bobby Strong Hunter Foster Hope Cladwell Stacie Morgain Lewis Mr.McQueen David Beach Senator Fipp John Deyle Old Man Strong/Hot Blades Harry Ken Jennings Tiny Tom/Dr. Billeaux Rick Crom Soupy Sue/Cladwell's Secretary Rachel Coloff Little Becky Two Shoes/Mrs. Millennium Megan Lawrence Robbie the Stockfish/Business Man #1 Victor W. Hawks Billy Boy Bill/Business Man #2 Lawrence E.Street Old Woman/Josephine Strong Kay Walbye Officer Barrel Don Richard Caldwell B. Cladwell John Cullum 上記は私が観たキャスト。ほぼオリジナルキャストそのまんまですが
Hope とOfficer Barrel はunderstudy でした。最初っからこの、ヒトを食ったような・・・
セットは至極簡単。可動式の壁、こっち向いてれば公衆トイレ、裏っ返せば
UGC の社長室にはや代わり。Officer Lockstock & Little Sally はこのshow の
半歩外側にいる感じの狂言廻し。濃いぃハイテンション警官とこまっしゃくれたガキんちょの
このコンビが何とも言えずイイ味。
「こんなヘンな題名のミュージカルでいいの?」なんてミュージカルの中で言っちゃうし Sally。
そもそも Lockstock の「ミュージカル ユーリンタウンへようこそ」っつー台詞で始まるし。題材は「水不足」すっごく深刻で笑えない話だけど、Privilege to PEE !! なんて
おおげさに歌い上げられるとバカバカしさに笑ってしまう。
街の貧しい人たちはすんごい汚い格好で妙なヘタクソさで歌い踊る。
オマエら JETS vs SHARKS かよ!!
UGC 社長の一人娘 Hopeちゃんと、このミュージカルの“ヒーロー”Bobby が
お約束のように身分違いの恋に落ちるが、このシーンも曲が美しくてステキで
でもなんか“そういうミュージカル”のパロディみたいで笑える(♪Follow Your Heart)
オマエら Tony と Maria かよ!!Hope の父ちゃんはお約束通りの悪徳モノポリー社長だし、お約束通りど腐れた政治家を
抱え込んでるし。で、“ヒーロー”Bobby は街の貧しいみんなと公衆トイレの値上げに反対して
反乱を起こすわけだが、これも結局レ・ミゼなのかよ!!みたいなラストシーンに
繋がってくし、このshow 全体がシリアスなshow に対する big joke って感じ。
Bobby は結構カンタンに殺されちゃうし、Hope は人質に取られるが父親のひどい所業に
自分も反乱勢力に加わって父親を排除しちゃうし、
オイオイそんなにガンガン人死んじゃうのかよ!!殺しちゃうのかよ!!
(冒頭でボビー父も死んでるし、Officer Barrel も死んでるし・・・)
♪Run Freedom Run ! は突然ゴスペルかよ! でも好きこの曲。
全編、ツッ込んでくれと言わんばかりのパロディぶり。
ツッ込まれてなんぼ、という作品だなこりゃ。
ユーリンタウンの正しい見方は、名付けて「三村式」。
だって、ストーリーはどんどん人が死んじゃったりして崩壊していくんだもん(笑)
真面目に見たってしょうがない。とにかくツッ込みまくればいいのだ。
ウエストサイド・ストーリー、レ・ミゼラブル、屋根の上のバイオリン弾き、などなどのパロディに。
Cladwell社長、Bobby、Officer Lockstock らの濃いぃぃぃキャラに。ところで、テレビでNHKの ER 緊急救命室 を見てて、主役のグリーン先生のお父さん、
あり?この人、見たことあるぞぉ!?と思ったら Cladwell 社長のJohn Cullum でございました。
お茶の間にさりげなくブロードウェイ役者。ほ〜ら、NYを近くに感じてきた(笑)
そう言えばこの劇場のBOX OFFICE でチケットを買った時、日本から来た、と言ったら、窓口のおじさん曰く
あぁ、日本ってアッパーウエストサイドのへんにあるんでしょ?(ウインク!)あ〜そうそう、42丁目から地下鉄に乗ってちょっとアップタウン行ったとこに・・・ってそんなに近くはねぇよ!
ってツッ込み入れられれば、“さまぁ〜ず三村”として私も完璧だったわね(しかもノリツッコミか)。残念。
♪INTO THE WOODS♪
88年のトニー賞ではあの「オペラ座の怪人」に作品賞を譲ったものの、音楽・脚本等の
賞をとった作品のリバイバル。ブロードウェイ王・ソンドハイムの美しい音楽も聴きどころだけど、
なんと言っても歌姫ヴァネッサ・ウィリアムズっすね!STORY
昔むかし、あるところに、継母たちにいじめられつつお城の舞踏会を夢見るシンデレラ、
森の中のおばあちゃんのおうちへお見舞いに行く赤ずきんちゃん、
可愛がっている牛を街に売りに行くようお母さんから言いつけられるジャック少年、
赤ちゃんができないパン屋さん夫婦がおりました。あるとき、お隣に住んでいる恐ろしい魔女がパン屋さんへやって来て言いました。
「おまえたちに子供ができないのは私がかけた呪いのせいさ。その呪いを解いてほしければ
ミルクのように白い牛、血のように赤い頭巾、とうもろこしのように黄色い髪の毛、金のように純粋な靴
を探してもっておいで!」シンデレラ、赤ずきんちゃん、ジャック、そしてパン屋さんはそれぞれの思いを胸に
暗い森へと足を踏み入れて行きます。♪Into the woods...
02.6.13 BROADHURST THEATRE, NY
STAFF
Dodger Theatricals
Stage Holding/Joop van den Ende
and TheatreDreams/AEG Live present
Vanessa Williams and John McMartin in INTO THE WOODSMusic and Lyrics by Stephen Sondheim
Book by James Lapin
Scenic Design : Douglas W. Schmidt
Costume Design : Susan Hilferty
Lighting Design : Brian MacDevitt
Sound Design : Dan Moses Schreier
Orchestrations : Jonathan Tunick
Special Effects : Gregory Meeh
Projection Design : Elaine J. McCarthy
Illusion Design : Jim Steinmeyer
Production Supervisor : Beverley Randolph
Technical Supervision : Tech Production Service
Fight Director : Rick Sordelet
Marketing Consultant : Margery Singer
Executive Producer : Dodger Management Group
Casting : Jim Carnahan, C.S.A.
Press Representative : Boneau/Bryan-Brown
Associate Producer : Lauren Mitchell
Musical Direction : Paul Gemignani
Choreography by John Carrafa
Directed by James LapineCAST (in order of appearance)
Narrator John McMartin Cinderella Laura Benanti Jack Adam Wylie Milky-White Chad Kimball Baker Stephen Berger Baker's Wife Kerry O'Malley Cinderella's Stepmother Pamela Myers Florinda Tracy Nicole Chapman Lucinda Amanda Naughton Jack's Mother Marylouise Burke Little Red Ridinghood Molly Ephraim Witch Vanessa Williams Cinderella's Father Dennis Kelly Mysterious Man John McMartin Wolves Gregg Edelman, Christopher Sieber Rapunzel Melissa Dye Rapunzel's Prince Christopher Sieber Granny Pamela Myers Cinderella's Prince Gregg Edelman Steward Trent Armand Kendall Horse Jennifer Malenke 上記は私が観たキャスト。ほぼオリジナルキャスト(このリバイバルのね)そのまんまですが
Baker はunderstudy でした。舞台上の本をひらくとシンデレラ、ジャックと豆の木のお話が
ソンドハイムゥ〜な音楽にのって軽快にはじまる。
結構しっかりしたキャラを持つ美人のシンデレラ、イイ味出してるジャックのおっ母。ちょっと情けない顔したジャック少年と彼のMilky-White cow。こいつが、動きがめちゃくちゃ愛しい。
このペーソスあふれる牛。イイなぁ〜。
主人公(?)の子宝に恵まれないパン屋夫婦の妻もなかなか自己主張の強いキャラだな。
そして赤ずきんちゃん。これがまた、URINETOWN の Little Sally じゃないけど
こまっしゃくれたガキで可愛いわー。
そこへRapunzel 姫や頭カラッポな prince charming 兄弟(こいつら、イイ!!)
Vanessa Williams 演じる魔女。これだけのキャラ、童話たちの絡み合いをまとめるのはナレーター。
まかせておけば安心なベテラン感あふれる、しかもお茶目な John McMartin。
1幕目はテンポよく♪Into the woods タラッタラッタラッタラッタラッタラ〜〜 と進む。
親友の Milky-White を母ちゃんの言いつけで売りにゆくジャックの森への道行き、
赤ずきんちゃんのおばあちゃん家への道行きと狼たち(=後のラプンツェル、シンデレラの王子様たち)
との爆笑のカラミ。そんなのもありながら最終的に魔女の言いつけの品々を
森を駆けずり回ってなんとか揃え、子供ができないという呪いを解いてパン屋夫婦、めでたし。
魔女は若返って美しく変身してめでたし。
赤ずきんちゃんはパン屋に狼の腹から助け出されてめでたし。
Milky-White はいろんな人に引っぱり回されて死んでしまうが、
魔女の魔法で生き返り、ジャックもめでたし。
シンデレラはお話どおり、意地悪step sisters の足が glass slippers に合わず
(step mother に爪先やかかとを切り落とされる意地悪姉妹・・・ブラックな笑い。これぞ童話・・・)
ぴったりの足をもつ彼女が王子様と結婚してめでたし。
バラエティに富んだキャラクターとそのお話がぎゅっと happy end に収束して1幕終わり。
なーんだ、ここで終わればいいじゃん。と、思わず思っちゃう。が、童話の ・・・and they lived happily ever after の続きを敢えてやるのがミソ?
to be continued で2幕へ。ってことらしい。んが。が。が。
2幕の展開が、オイオイ・・・!
Jack が豆の木を倒して上の世界の巨人を殺してしまったことから、
その巨人妻が地上にリベンジにやってきて、その騒動でラプンツェルが踏み潰されて死に、
シンデレラの王子様とパン屋の奥さんが森の中で出会って不倫に及び(笑)、
その後奥さんは巨人妻に踏み潰され死に、Jack のおっ母も死に・・・
えーー?なんじゃそりゃ!?そんなのありー??
なんかどんどん話が崩壊していく・・・
そんな中で♪No One Is Alone とか ♪Children Will Listen とかイイ事歌われても
とってつけたようで心に直接響いてくる感じがイマイチしない。
どっちも美しい曲だしシンデレラのLaura Benanti はステキな歌声だけれど・・・
ラストは一応、残った者たち(パン屋の主人、シンデレラ、パン屋の赤ちゃん、Jack、赤ずきん)
が変な形にせよ新しい“家族”をはじめようとする、ってことで happy end ?
な感じだけどなんだか腑に落ちない、っつーか。
童話ってこういうワケの分からないものなのかも本来は・・・。
小さい頃慣れ親しんだのは都合よく happy end でよくまとまっていて教訓的だったけれど。
でもだからってこんな腑に落ちない話でいいのかー?ま、これは“ヴァネッサ・ウィリアムズを見る”ための舞台なのかもしれないな。
あと、charming なそれぞれのキャラ・役者を楽しみ、ソンドハイムの曲にタッタラッタ〜と
心を躍らせる。それだけであり、お話はどーでもいいのかも。実は私、ラプンツェルってなんのお姫様か知らなかったのだが、これもグリム童話なのだな。
日本では一般的に知られた童話じゃないよね??知らなかったのはアタシだけ?
本読まないコドモだったことバレちゃった?(^^;;
この Into the woods の目玉である Vanessa Williams 演じる魔女と、子供のできない夫婦
ってのはラプンツェルのお話に出てくる人物なのね。
だから事前にこのお話を知ってれば、もう少しストーリーをすんなり飲み込めたと思うんだよね。。。
シンデレラ、赤ずきん、ジャックと豆の木、ラプンツェル。4つの童話の絡み合い方はよく出来てると思う。うん。
ただね、1幕の終わりでかなり「終了感」があるため、2幕がすごく長く感じられるし、
実際上演時間が長いので、ちょっと疲れましたとさ。。。