♪THE BOY FROM OZ♪ 

NYで成功したオーストラリア人ミュージシャン ピーター・アレンの生涯を描いたオーストラリア産の
ミュージカルが、オーストラリア人俳優ヒュー・ジャックマンを主演に迎えブロードウェイで開幕〜。
映画「X-MEN」シリーズでブレイクしたヒュー・ジャックマンだが、ただのアクション映画俳優だと思ってたら
大間違いなのよー。

STORY

オーストラリアのある小さな町で、優しい母と、酒癖の悪い父と一緒に少年ピーターは暮らしていた。
幼くしてその町のパブで歌って踊るエンターティナーとして活躍していた彼は、いつかこの小さな町を
出ることを夢見ていた。

16歳になると、友人とローカルTV局のショウに出演するようになり、芸能界の裏の手(常套手段?)
を使って海外へも活動の場を広げていく。ある日香港のホテルで歌っていたとき、ツアーで来ていた
ジュディ・ガーランドと意気投合。彼女の前座として雇われ、憧れのNYのショウビズ界入りを果たしたピーター。

そして、ジュディ・ガーランドの娘 ライザ・ミネリと出会い、恋に落ち、結婚。
絵に描いたようなセレブリティの派手で堕落した生活を送る二人。
しかしライザの活躍の陰にかくれたピーターが主役になることはなく、ジュディの仕事が
うまくいかなくなるにつれてピーターも落ち目になっていく。
そして、ジュディの死。

ますます自堕落になっていくピーター。バイセクシュアルである彼の一面をみてしまったライザは、別れを告げ出て行く。

ひとりになったピーターは、キャバレーのスターとして人気を博すようになり、一生を伴にできるボーイフレンド
も出来た。強力なマネージャーもつき、ついにはRadio City Music Hallでコンサートを行うところまで登りつめる。
しかし順調な時は長く続かなかった。ボーイフレンドのグレッグがエイズで死去。悲しみを乗り越えようと
取り組んだミュージカルの企画は失敗に終わる。そんな中、ライザはピーターを慰める。友人として・・・

04.12.28  IMPERIAL THEATRE, NY

STAFF

BEN GANNON and ROBERT FOX present
HUGH JACKMAN in
THE BOY FROM OZ

Book by MARTIN SHERMAN
Original Book by NICK ENRIGHT
Music and Lyrics by PETER ALLEN & OTHERS
Scenic Design : ROBIN WAGNER
Costume Design : WILLIAM IVEY LONG
Lighting Design : DONALD HOLDER
Sound Design : ACME SOUND PARTNERS
Wig and Hair Design : PAUL HUNTLEY
Casting : DAVE CLEMMONS CASTING , JOSEPH McCONNELL, C.S.A.
Dance Music Arrangements by : MARK HUMMEL
Music Coordinator : MICHAEL KELLER
Consultant : STEPHEN MACLEAN
Technical Supervision : NEIL MAZZELLA, DAVID BENKEN
Press Agent : BONEAU/BRYAN-BROWN
Marketing : HUGH HYSELL COMMUNICATIONS, INC.
Company Manager : LANE MARSH
General Manager : ALBERT POLAND
Production Stage Manager : EILEEN F. HAGGERTY
Orchestrations : MICHAEL GIBSON
Music Director/Incidental Music and Vocal Arranger : PATRICK VACCARIELLO
Choreography by JOEY McKNEELY
Directed by PHILIP WM.McKINLEY

CAST (in order of appearance)

Peter Allen Hugh Jackman
Boy (Young Peter) Mitchel David Federan
George Woolnough Matthew Stocke
Marion Woolnough Beth Fowler
Dick Woolnough Michael Mulheren
Chris Bell Timothy A. Fitz-Gerald
Judy Garland Isabel Keating
Mark Herron John Hill
Liza Minnelli Stephanie J. Block
Trick Brad Anderson
Girl Pamela Jordan
Trio Collen Hawks, Tari Kelly, Stephanie Kurtzuba
Greg Connell Jarrod Emick
Dee Anthony Michael Mulheren
Alice the Rockette Jennifer Savelli
The Ensemble Leslie Akexander, Brad Anderson, Kelly Crandall,
Naleah Dey, Nicolas Dromard, Timothy A. Fitx-Gerald,
Christpher Freeman, Tyler Hanes, Colleen Hawks, John Hill,
Pamela Jordan, Tari Kelly, Stephanie Kurtzuba, Heather Laws,
Brian J, Marcum, Jennifer Savelli, Matthew Stocke

すいません、ピーター・アレン、「誰、それ?」状態でした。ヒュー・ジャックマンは当然知ってたけど
X−MENみたことなかったです。ははははは。
何故これをみようと思ったかって、2003年6月のトニー賞授賞式をTVで見て、司会をしてた
ヒューをみて
「え?この人ってあのX−MENの もみあげの人 でしょ?
歌えるんだ〜、おぉ、カッコいいじゃんか!」
と思ったから。
ホント、それだけだったんだよな〜。ハリウッドの売れっ子俳優をナマで観られる、というミーハーな理由。

ストーリーは、まずヒュー扮するピーターが過去を回想する、という形ではじまる。
オーストラリアの田舎からアメリカへ出てきて成功したピーター
(THE BOY FROM OZ = オーストラリアから来た男)
が、自分の人生をお客さんに歌って聴かせる
ってのを、
オーストラリアからハリウッドへ進出して成功したThe Boy from OZ のヒューが演じる
という仕組みなワケね。

少年時代のピーターを演じた M.D.Federan 君。出てきた瞬間は、ヒューの子供時代としてはちょっと
違うんじゃないの、顔もなにも、と思ったが、彼のエンターティナーぶりはすごかった!歌もうまいし
なんたってタップ踊る踊る!ものすごいアクロバティックなダンス!!すごいなー少年!!
やんややんやの大喝采!

で、この少年ピーターのシーン。呑んだくれの父親が、ピーターがパブで稼いだお金をよこせと
母親に手をあげ、それを守ろうとするピーター・・・ そこへ「まぁまぁまぁ、ね。お客さん 
こんなの見たくないよね・・・」と狂言廻しの大人のピーター(ヒュー)が割って入って話は先へ進む。
のだが。このシーンが後で、意味があんだよね。。。

友人と組んでローカルTV局のショウに出るシーンなんかは、ヒュー、笑顔の大安売り!
バカっぽくハッピーハッピーで楽しい。で、あれよあれよという間に
ジュディ・ガーランド登場で(!!)
え、そうなんだ!?そうなの? いや、ほんと、知らなかったのよ、
ピーター・アレンが何者かなんてさー。世代じゃないからしょうがないよね。
そうかー!OZって、オージー つまりオーストラリアのこと言ってる
だけじゃなくて、ジュディとの関係にもかかってるのかぁ!と、新鮮に驚くわたし。
(ジュディ・ガーランドといえば、「オズの魔法使い」のドロシーだからね!)
いやしかし、ジュディのそっくりさんぶりにはこれまたやんややんや!だわよ。
そっくりさんショウか?これ? と思ってたら、今度はその娘 
ライザ・ミネリ登場で!!
ショートの黒髪、パンダのようなマスカラばっちりの目、白黒ボーダーのだぶだぶなセーター・・・
うわぁぁぁ、ライザ・ミネリだぁ!(笑) 
で、ピーターとライザはあっという間に恋に落ちて結婚。
おぉ?そうなんだ、ピーター・アレンって、ライザ・ミネリのダンナだったんだ!?
またもや新鮮な驚き(笑)
下調べしなさすぎだったために、随分楽しませて頂きました。知らなかったのが良かったのかも。

ジュディ・ガーランドとかライザ・ミネリは知ってるけど、ピーター・アレンがどんな顔して
どんな声でどんな曲を歌った人だったかを知らなかったから、ヒュー・ジャックマンが
ピーターを「演じている」ってことをあんまり違和感なくみられたっていうこともあるね。きっと。
多分、観客の中には私みたいな人が少なからずいたんじゃないかなぁ。
ピーター・アレンの中途半端な知名度が幸いしたというか。
もしピーターが今でもものすごい伝説の巨人のごとき知名度の人だったら、
ハリウッドの人気俳優・ヒューを使うことはできず、ピーター役も含めて全てがすべて
そっくりさんによるそっくりさんショウみたいなことになっちゃったかもしれないしね。

ストーリー全体を見ると、ライザと自堕落な生活をし、ジュディの死っていう重い出来事があったり、
バイセクシュアルであることが発覚して離婚、とか、仕事がうまくいったと思ったら恋人グレッグが
エイズで死ぬなどなど、明暗で分けると暗が結構多いんだよな。
それでも、ピーターの曲がそれほど暗くないのと、明るいシーンがとことんバカっぽく明るいためか、
暗いとこはわりと淡々と流れていく。
ロケッツとラインダンスをするヒューに
キャー!、ヒューのナマ着替えにキャァァー!
胸毛を見せてにかっと笑う笑顔に
ギャー!ってね(笑) 衣装も含めかなり趣味は悪い。鳥肌モノ(笑)
落ち込むピーターを励ましに幽霊?のジュディやグレッグがあらわれたりする、
しんみりしたシーンもあるし、ピーター自身もエイズにおかされてしまった時に、
なんだかんだあってもライザがいい友人でいてくれるっていう、エエ話もあるんだけど、
なんか「感動する」ってほど
じゃないのだな。淡々としててね。。。

しかし、そんな淡々話をびしっと締めるシーンが最後に。
冒頭で、
「Owww... You don't wanna see this (お客さんこんなの見たくないよねぇ)」と遮った
少年時代のあのシーンの、続きがここで出てくるのだ。
妻にひどくあたり、息子に拒絶された父親は、銃で自分の頭を打ち抜いて
自殺してしまったのだった。。。
これはねー、ここまで淡々ときただけに、銃声のインパクトは強烈。
そして、「淡々」の理由がこの父親の自殺に隠されていることを知るに至って、そうねぇ、
泣けるとか、そういう感動とは違うんだけど、やっぱりちょっと心が動くのだよ。うん・・・。

と思ったら、やっぱりフィナーレは何故かリオのカーニバル状態で大盛り上がり大会。
バカっぽくハッピーに幕を閉じるのだった。
うーん、このおおらかさが、オーストラリアっぽくてイイ!(笑)

あれ?私、何かオーストラリアのことを誤解してますか?(笑) まぁいいか。

結局、ヒュー・ジャックマンをみせるためのミュージカルで、まぁ話はそれほど
interesting でもないのね。深くないっつーか。
それでも、「観て失敗した〜」とは思わせないようには作っているってことじゃないかしら。流石に。

役者さんは、ジュディやライザのそっくりさんの他では、ピーターのお母さんが印象に残りました。歌も素敵でした。

音楽は70〜80年代の曲なので懐かしい感じ(in other words, 古クサイ感じ。ハハハ)。
とはいえ、知ってる曲は「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」だけだったけどねー。ハハハ・・・。

しっかし、ヒューのスタイルは本当に尋常じゃなかった。顔の小ささといい、脚の長さといい!
グレッグ役のEmick君と一緒のシーンでは、比べちゃ悪いけど違う生き物か!?
っていうくらいスタイルが違ったよ!
(Emick君単体で見れば別にスタイル悪いってことはないんだけど。あ、歌よかったよ!
とさりげなくフォロー・・・)
身長の差以上に、腰の高さが違うの!びっくりしたー。ほんと、実物大・男性版バービー人形でした。ひー。


♪Avenue Q♪ 

オフ・ブロードウェイからオンへ上がった注目のミュージカル。
その画づらは、知らない人に見せたら100%「これ、セサミストリート?」って言うこと間違いなし!
しかし、その可愛らしさに騙されてはいかんのだ。子供向けじゃないぞい。
人間とセサミっぽいパペットが共存するニューヨークの”Q番街”で繰り広げられる、
若者たち(?)の青春物語・・・

STORY

大学を卒業したての若者・プリンストンが、部屋を探してマンハッタンをウロウロし、アベニューAから
ずっとくだってきてたどりついたちょっと貧乏そうなネイバーフッド、ここはアベニューQ。

ここの住人たちはみなちょっと変わり者。32歳で失業中のブライアン、そのフィアンセで
お客のつかないカウンセラーのクリスマス・イブ(変な名前!しかも日本人)、大家のゲイリー、
幼稚園の先生をしているケイト・モンスター、気のいい自己チュー怠け者ニッキー、そのルームメイトで
ゲイ疑惑のある銀行員ロッド、トレッキー・モンスターに至ってはもぅ、、、はちゃめちゃ。

大学は出たけれど、、、状態のプリンストン。僕の明日はどっちだ!?

03.12.30  GOLDEN THEATRE, NY

STAFF

Kevin McCollum, Robyn Goodman, Jeffrey Seller
Vineyard Theatre and The New Group present
Avenue Q

Music and Lyrics by Robert Lopez and Jeff Marx
Book by Jeff Whitty
Based on an Original Concept by Robert Lopez and Jeff Marx
Puppets Conceived and Designed by Rick Lyon
Set Design : Anna Louizos
Costume Design : Mirena Rada
Lighting Design : Howell Binkley
Sound Design : Acme Sound Partners
Animation Design : Robert Lopez
Music Director & Incidental Music : Gary Adler
Music Coordinator : Michael Keller
Casting : Cindy Tolan
Technical Supervisor : Brian Lynch
Press Representative : Sam Rudy Media Relations
Marketing : TMG-The Marketing Group
General Manager : John Corker
Production Stage Manager : Evan Ensign
Associate Producers : Sonny Everett, Walter Grossman, Mort Swinsky
Music Supervision, Orchestrations and Arrangements by : Stephen Oremus
Choreographer : Ken Roberson
Directed by Jason Moore

CAST (in order of appearance)

Princeton, Rod (パペット) John Tartaglia
Brian (人間) Jordan Gelber
Kate Monster, Lucy & others (パペット) Stephanie D'Abruzzo
Nicky, Trekkie Monster, Bear & others (パペット) Rick Lyon
Christmas Eve (人間) Ann Harada
Gary Coleman (人間) Natalie Venetia Belcon
Mrs.T., Bear & others (パペット) Jennifer Barnhart
Ensemble Barrett Foa, Peter Linz

パペットかぁ、大人のセサミストリートって言われてもなぁ、、でも面白いって話だし、
まぁ話の種に観ておくか、なんていう、あまり期待度高くないノリで行ったのだ、実は。
でもはじまってみたら、
コレが!舞台左右にあるスクリーンでセサミっぽいアニメと歌が
流れるオープニングから、
楽しくって!曲が楽しいんだよな!質も高い。(ただ私の趣味に
あっただけかもしれないけど。でも、すぐ覚えて歌えてしまうような曲。コレ重要だよね)

で、パペット登場。プリンストンの第一声♪"what do you do with a BA in English?"
いきなりツボにはまって大苦笑い。
(BA = Bachelor of Arts 学士の学位。まぁ、つまり
4年制大学の文学部を卒業したけど、そんな学位、どー役立てろっての?ってコト)

パペット役者と普通の人間の役者が入り交じった不思議な世界だけど
(しかもpuppeteer は丸見え。自らも顔を出す役者でありつつ、黒子的な人形操り師なわけだ)、
その見た目の不思議さが妙に面白くって。
puppeteer のジョンとステファニー、黒子だから黒とかグレーとかの地味な恰好してるけど、
そうすると、顔に視線がいく。それがすごい表情豊か!コントばりに。
パペットはもちろん人形だから表情は限られてくるけど、puppeteer の表情がそれを補完してる。
というか、パペットとの相乗効果ですごく表情豊かなキャラクターが出来上がるんだな。
なにげに、ジョンとプリンストンの、ケイトモンスターとステファニーのヘアスタイルが同じで、
すごく可愛い!
パペットと二人でひとり!だ。

見た目の不思議さとのコントラストで、内容はいたってオーソドックス
(細かい設定はそりゃ変だけど。モンスターっていったい、、、)。
基本的には
大学出たての青年が色々経験しながらとあるコミュニティーの一員として、
生きて行く意味とか希望をみつけていく
(同時にそれはそのコミュニティー自身の希望なんだよな)
という成長物語
で、そこにセイシュンや恋愛の悩みとか、生きにくい社会のこととか、
まさにこれもオーソドックスな事柄がからんでくる。

で、パペットだからこそ、深刻になりすぎず、ちょうどいいブラックさで笑いとばすことが
できて
痛快!!なんだな。人間がやったら生ナマしすぎるのかも。

例えば、人種差別の歌があるけど、導入はモンスター差別
(この世界ではモンスターというのは白人、黒人、ユダヤ人とかと一緒で、ひとつの人種
みたいなことになっているらしい。)
こうして、モンスターというちょっとした
ファンタジーが入るおかげで気楽に笑いとばせるわけだな。

あと、生々しさという観点から触れないワケにはいかないのが、プリンストンとケイトモンスターの、
パペット同士のセックス(爆笑)
ま、生身の役者が舞台の上で裸でヤるわけにはいかないもんねぇ、ハハハ。
でもこのシーン、パペットなんだけど、なかなかキワドい。おふたり、エロビデオばりに激しく喘いで
いらっしゃって(笑)。えーと、プリンストンの裸のお腹が結構グロテスクでビビったな。
セサミストリートのアーニーとかバートも脱ぐとあんな体なんだろうか。うぇっぷ。
なんか、セサミストリートの人形がセックスなんていう、そのありえ無さが、グロと笑いの
きわどい線で綱渡り、って感じ。でももちろんゲイリーの歌もありーの客席は大盛り上がりで笑いの渦、
それで綱渡りも笑いの方向に落ちる。いやぁ、笑った〜 
(注:Avenue Q の人形は、セサミの人形ではない。よ。すごく似てるけど)

♪I wish I could go back to college (大学に戻れたら)の歌のしみることといったらなかったね。
私も、大学を出てX年。。。すごく楽しかったからなぁ、大学生の頃。
そして、今自分が大学で働いていて、普段学生と接しているだけに、ふとした瞬間に
「この子と私って10歳も違うんだ!あー、私ってトシとっちゃったのね、もう戻れない」
って思うもん。ほんと。。。

それにしても、ほんと、puppeteer の彼らの技術ってすごいなぁ。主役のふたり(ジョンとステファニー)は
ほぼ新人に近い若者みたいだけど、ほんと達者!ミュージカル俳優として演技して台詞言って歌うたって、
そのうえパペットを生き生きと操って。そんでみんなでひとつのまとまったAvenue Q の世界を違和感なく
作ってるんだもんなー。
彼らメインキャラのpuppeteer たちはもちろん魅力全開ですごいんだけど、
自分のソロ曲はなく、他のpuppeteer のヘルプに入るお助けマン的ポジションのpuppeteer
Barnhart 女史、彼女カッコよかったなー!職人!ってなフンイキで。
人間役者のなかでは、クリスマス・イブ役のハラダさんが強烈な印象を残す。

最後の曲♪ For now も、イイ! George Bush is only for now ! ってとこは盛り上がったわよ〜
拍手おきてたね! いいぞ、ニューヨーク!って思ったよ。

この、puppeteer としてNicky と Trekkie MonsterをやってるRick Lyonというおじさんが、
セサミストリートっぽいパペットたちのデザインもしてるんだねー。彼はパペット業界じゃ大ベテランらしいわね。
本家セサミストリートでもpuppeteer としてご活躍だったらしい。なるほどねー。参考 www.lyonpuppets.com

えーと、私はこのAvenue Q、結構オススメ作品だなーと思っています。
普通(ミュージカル好きじゃなくて、普通の人が)ニューヨークにに観光旅行に来たら、
いっちょブロードウェイにミュージカル観に行くか、ってなりますわな。
そういう時ってきっと、有名で安心な大作(オペラ座の怪人、ライオンキング、美女と野獣 とか・・・)
に行くんだと思うけど、もしもう1本観る余裕があったら、コレ観たらいいと思うんだよね。
きらびやかなセットや衣装はなくて、確かに安っぽいからもしかしたらガッカリする人も
いるかもしれないけど、NYっぽさを味わえるんじゃないかなぁ、と思うんだよね。
色んな人がいる、ニューヨークっていう社会の雰囲気を少し感じられるのでは。
(私も、NYに住んだことないので実際雰囲気はわからないんだけど、こういう作品などから
推察してるわけよ)
それに台詞も歌も、英語がわかりやすいというか、簡単なんだよ。うむ。

オフからオンにあがったということ、このローバジェットな感じ、NYの貧乏地区で生きる若者たちの
コミュニティを描く・・・といえば、思い出すのはそう、RENT。それもそのはず、プロデューサーが
Kevin McCollumら、RENTチームなのだね。
テイストはかなり違えど、根っこにあるものに結構共通点があるよ、やはり。

とにかく、このAvenue Qの歌は、聴くとワケもなく元気になれるので、キャストレコーディングCDを
よく朝の通勤電車の中で聴いてます。♪It sucks to be me (私の人生って最低!)に激しく同意しながら。うん。
でもね、このCD、ところどころ電車の中でも プーッ!と噴出しそうになって困るんだよね。。。
朝っぱらからプリンストンとケイト・モンスターの喘ぎ声を聞いちゃう自分、どうなんだろう、とか思ってさ(笑)

Avenue Q のウェブサイトはこちら。壁紙とかスクリーンセイバーが可愛いよ!

追記:2004年度トニー賞作品賞受賞記念(?)オマケの豆知識

Gary Coleman とは何者か? これは、アメリカに暮らしてTV見てないとピンとこないよねぇ。。。
作品中では、登場するなりプリンストンに Oh my God ! It's Gary Coleman ! って驚かれているので
有名人(という設定?)なのかな、と思っていたのだが、実在の人物で、Diff'rent Strokes という70年代の
sitcom (コメディ番組)の子役スターだったそうですわ。で、めちゃくちゃもうかったのだが、稼いだ金を
ごっそり両親にもってかれ、親相手に裁判を起こした・・・てなことで。ハハ。
そんな人をキャラとして出してしまうところに、このAvenue Q のブラックさ、きわどさと、センスの良さが光ってるね。
2003年のカリフォルニア州知事選挙にも出馬しておりました。(シュワルツネッガーに負けたってことね)
参考:
IMDB Gary Coleman

 


 

♪hairspray♪ 

2003年のトニー賞作品賞受賞。作品賞含めて8冠、という、2003年をかっさらった舞台。
コスチュームデザインでも賞をとっているのだが、とにかく衣装がカラフルで可愛くて楽しい!!
注目はなんと言っても「大女優」Harvey Fierstein だね〜 ま・さ・に!大女優!

STORY

1962年、ボルチモア。トレイシーはオシャレが大好きな、ちょっとおデブな女子高生。
いつも学校から帰ると親友のペニーとTVで Corny Collins show(ダンス番組ね)を見るのが楽しみ。
ある日、番組に出演するkidsの女の子に欠員が出るというので、オーディションに行ったトレイシーは
番組のスター Link 君にナマで会って一目ぼれ。が、オーディションでは躍らせてさえくれず・・・

しかし学校で出会った黒人の子たちにカッコいいステップを教えてもらったトレイシー、
見事番組出演者の座をゲット!番組を毎日Negrro Dayにしよう!という番組企画を立てるが
時はまだ1960年代、黒人差別は厳しい世の中。どうなる、どうする、トレイシー・・・

03.12.29  NEIL SIMON THEATRE, NY

STAFF

Margo Lion, Adam Epstein, The Baruch-Vietel Routh Grankel Group
James D. Stern/Douglas L.Meyer, Rick Steiner/Frederic H.Mayerson
SEL & GFO New Line Cinema in association with
Clear Channel Entertainment A.Gordon/E.McAllister
D.Harris/M.Swinsky J.& .Osher present

HAIRSPRAY

Book by Mark O'Donnell, Thomas Meehan
Music by Marc Shaiman
Lyrics by Scott Wittman, Marc Shaiman
Based upon the New Line Cinema film written and directed by John Waters
Scenery Designed by David Rockwell
Costumes Designed by William Ivey Long
Lighting Designed by Kenneth Posner
Sound Designed by Steve C. Kennedy
Casting by Bernard Telsey Casting
Wigs & Hair Designed by Paul Huntley
Production Stage Manager Frank Lombardi
Associate Director Matt Lenz
Associate Choreographer Michele Lynch
Orchestration by Harold Wheeler
Music Direction by Lon Hoyt
Arrangements by Marc Shaiman
Music Coordinator John Miller
General Management Richard Frankel Productions, Laura Green
Technical Supervisor Tech Production Services, Inc.
Press Representative Richard Kornberg, Don Summa
Associate Producers Rhoda Mayerson, The Aspen Group, Daniel C. Staton
Choreography by Jerry Mitchell
Direction by Jack O'Brien

CAST (in order of appearance)

Tracy Turnblad Kathy Brier
Corny Collins Clarke Thorell
Amber Von Tussle Tracy Jai Edwards
Brad Peter Matthew Smith
Tammy Hollie Howard
Fender Jhon Jeffrey Martin
Brenda Michelle Kittrell
Sketch Adam Fleming
Shelly Shoshana Bean
IQ Todd Michel Smith
Lou Ann Katharine Leonard
Link Larkin Matthew Morrison
Prudy Pigleton Jackie Hoffman
Edna Turnblad Harvey Fierstein
Penny Pingleton Jennifer Gambatese
Velma Von Tussle Barbara Walsh
Harriman F.Spritzer Jeol Vig
Wilbur Turnblad Dick Latessa
Principal Joel Vig
Seaewwd J. Stubbs Terron Brooks
Duane Tyrick Wiltez Jones
Gilbert Abdul Latif
Lorraine Danielle Lee Greaves
Thad Rashad Naylor
The Dynamites Tracee Beazer, Judine Richard, Shayna Steele
Mr. Pinky Joel Vig
Gym Teacher Jackie Hoffman
Little Inez Aja Maria
Motormouth Maybelle Mary Bond Davis
Matron Jackie Hoffman
Guard Joel Vig
Denizens of Baltimore Shoshana Bean, Tracee Beazer, Adam Fleming,
Danielle Lee Greaves, Jackie Hoffman, Hollie Howard,
Tyrick Wiltez Jones, Michelle Kittrell, Katharine Leonard,
John Jeffrey Martin, Rashad Naylor, Judine Richard,
Peter Matthew Smith, Todd Michel Smith, Shayna Steele, Joel Vig

 

散歩疲れでマズイなーと思いつつ、まあ演目がこれなら大丈夫だろうと。
大丈夫は大丈夫だったが、、、かろうじて。やっぱり辛いぜ、睡魔との戦いは。

さておき。出、出たーーー!ママ!BIG FAT MAMA!!
とりあえずファイアスティーン、出て来るだけでやんややんやの大喝采。
横綱!で、で、デカイ!
主役は娘のトレイシーなのだが、彼女もかーーわいいし、笑わせるし、大熱演なんだけど、
やっぱりファイアスティーンとパパ、Seaweedのママ Motormouth Maybelleのインパクトで
幾分印象が薄れてしまうなー。

でもこの愛すべきお嬢さんが「恋する少女の精神的馬鹿力」でかっ飛ばしていくサマは痛快。
スーパーポジティブな主人公の単純馬鹿さ加減が踏み越えていくものは、
人種差別を含む、差別。
これが、ほんと痛快。黒人差別が一番大きな問題なんだけど、私が気になったのは、トレイシーの親友の
ペニーちゃん。
メガネかけてトロくさくてダッセェ女の子なわけよ、これが。
中学や高校のころって、はっきりと
「そういう子」「可愛い子、イケてる子、クールな子」たちの
グループが分かれている。私は、どっちにも属さないアウトサイダーのつもりだったけど、
今振り返ると、
確実に「そういう子」側に入ってた(笑)メガネっ子だったし。
で、しかも中高生の「世界」って、学校がほぼ全てだから、これは正に人種差別ぐらいの
重さがあった。。。そう、
これも、差別なんだと思う。
で、そんなペニーちゃんが単純馬鹿のトレイシーと行動をともにするにつれて一緒に色々踏み越えて
最後にはオシャレな美人ちゃんに大変身!ってのが!もぅ痛快!なわけよ!
「メガネをとったら意外と美人」 古典的少女マンガの王道パターン!いいねぇ〜)

そう考えると、トレイシーももちろん「そういう子」側なわけで。ちびデブだもんな。
でも、
そこまでバカってことがあり得るのか?ってくらい一直線でおバカなお嬢さんで、
自信なさ気なペニーに対し、トレイシーは自信なんてことについて考えてすらいない。
そのバカさ加減って理想形なんだわね。うん。考えてないから、大胆に行動できる。
そして、、、バカな女ほど可愛い。ちびデブであってもあれだけバカでポジティブなら可愛いわな、そりゃ。
恋は盲目だし。ご立派だわ、そこまで突き抜けていられれば。スカした男の子もほだされるわけだよ。
憧れる。。。皮肉ではなく、心から。

60年代風衣装が目に楽しい。ポニーテールにフレアースカートの女の子が男の子たちとくるくる躍れば
観てるこっちの心も躍る。きっと60年代、まだまだTVが夢を売っていたんだろうなあ。
トビー・マグワイアが出てたpleasant hillみたいに。
それだけに人種問題なんかは本当にタブーだったに違いない、ような気がするんだけど、
それをトレイシーが一途な乙女パワーで乗り越えてしまい大団円を迎えみんなで躍りまくる様はハッピー。
Seaweedのママの早替りにまた盛り上がる。いよっ!ティナ・ターナー!(?)

そしてやっぱり最後も場をさらうのはファイアスティーン。
♪you can't stop the beat! and you can't stop him!
盛り上がってハッピーで、いいじゃないか!人生楽しまないと!!!

明るく楽しい気分で見られるカラフルでハッピーなミュージカルだけど、中身はとてもシビアな問題を
扱っているのでナカナカ味わい深い。これは生き残るよね。

60年代風ポップスポップスも楽しいし、かっこいい黒人音楽風味でソウルフルな曲もあって、気持ちいい。

そうそう、日本でNHKが2003年のトニー賞授賞式(ダイジェスト版)を放送した時、
作曲のMarc Shaiman と 作詞のScott Wittmanの受賞スピーチシーンをカットしたってのがありましたが
(後に、そのシーンが入ったバージョンを夜中に放送。)これもちょっと差別的だったよね。。。
Shaiman と Wittman は25年にわたる人生のパートナーで、、、早い話がゲイのカップル。
受賞スピーチん時ふたりはキスしたわけさ。それを放送したくなかったわけね、NHKは。
ま、ゲイを受け入れ難いってのはわかるけど、すでに2003年、現代だよ?中世ヨーロッパとかじゃ
ないんだしさ?「そういう人もいて、社会。」じゃんかねぇ。特に、トニー賞を放送すんだったら
そんなこと、分かってて当たり前で放送してほしいよな?なんていうか、hairsprayの受賞なのに、
hairsprayの真髄、メッセージを分かってなかったよね。Harvey Fierstein が出演している、ってことでも
問題は「人種」差別だけではないことが明らかなのに!!

それにね、後に放送されたバージョンでふたりの受賞シーン見たけど、すんっっごい幸せそうでさー
見てるこっちが幸せになるような。で、その後のMichelle Pawk(演劇助演女優賞)の受賞スピーチがナイス!
"I have never ever in my life been more proud to be a member of this comunity.
Men kissing each other on stage,
drag queens, children ! It's a perfect world ! As it should be !"

このコミュニティのメンバーであることがこれほど誇らしかったことないわ!
舞台上で男同士がキス(Shaiman & Wittman)、女装(Hairspray のパフォーマンスでのFierstein)、子供たち!
(A Year with Frog and Toad がまくんとかえるくん のパフォーマンスで出てきた子供たち) あるべき姿ね!

そう、それがきっと「このコミュニティ=ブロードウェイという社会」の姿の断片なんだろうと思う。
もぅ!いかしてるわ!ミシェル!
(2001年に「A CLASS ACT」来日公演で見たけど、素敵な女優さんでした!)


♪Wicked♪ 

2003-2004シーズンで一番の注目大作ミュージカル。
オズの魔法使いの「西の悪い魔女」Wicked Witch of the West と「北の善い魔女」が実は
学生時代の親友同士だった、という、「ウラ・オズの魔法使い」。
西の悪い魔女を演じるはIdina Menzel 。RENT の Maureen 役オリジナルキャスト。
北の善い魔女は Kristen Chenoweth ! You're a good man, Charlie Brown の Sallyちゃん!キャ!

STORY

OZの住人たちが喜びに歌う・・・「西の悪い魔女が死んだ!」

北の善い魔女グリンダは彼らの問いかけに答えて語りだす。
「あなたはあの魔女の友達だったというのは本当ですか?」
「ええ、友達、というのがどういう意味かにもよるけれど、私たちは知り合いだったのです、
 学校で・・・」

緑色の体、そして不思議な力を持って産まれたエルファバは、足の悪い妹の世話をするため
一緒に寄宿学校に入学する。そこで出会ったのが人気者でオシャレで”お嬢”なガリンダ。
ガリンダとエルファバは成り行きで寄宿舎のルームメイトになる。
はじめは反発しあうものの、ダンスパーティでの出来事をきかっけに仲良くなるふたり。

OZでは何か、おかしなことが起き始めていた。エルファバが尊敬しているヤギのディラモンド先生が
人間の言葉をしゃべれなくなってきていた。何か悪いことが・・・
エメラルドシティに招待されて来たエルファバは「素晴らしいOZの魔法使い」に面会。
実は魔法使いはペテン師で、そんなに素晴らしくはなかった・・・ 彼女の魔力に目をつけ、配下に
おくために呼んだのだった。
OZの魔法使いには、この世界を良くする力なんてないことに失望したエルファバは「魔法の書」を持って逃げる。
そして、自らが「魔法使い」として生きることを決意。OZの魔法使いは自分の秘密を知りすぎたエルファバに
追っ手をかける。エルファバの行く末を案じつつもその選択を認め、グリンダは彼女を送り出す・・・

03.12.30  GERSHWIN THEATRE, NY

STAFF

Marc Platt, Universal Pictures, The Araca Group, Jon B.Platt
and David Stone present
WICKED

Music and Lyrics : Stephen Schwartz
Book : Winnie Holzman
Based on the novel by Gregory Maguire
Settings : Eugene Lee
Costumes : Susan Hilferty
Lighting : Kenneth Posner
Sound : Tony Meola
Projections : Elaine J. McCarthy
Wigs and Hair : Tom Watson
Production Supervisor : Steven Beckler
Technical Supervisor : Jake Bell
Music Arrangements : Alex Lacamoire & Stephen Oremus
Dance Arrangements : James Lynn Abbott
Music Coordinator : Michael Keller
Associate Set Designer : Edward Pierce
Special Effects : Chic Silber
Flying Sequences : Paul Rubin/ZFX, Inc.
Assistant Director : Lisa Leguillou
Casting : Bernard Telsey Casting
Marketing : TMG- The Marketing Group
General Management : EGS
Press : The Publicity Office
Executive Producers : Marcia Goldberg & Nina Essman
Orchestrations : William David Brohn
Music Director : Stephen Oremus
Musical Staging by Wayne Cilento
Directed by Joe Mantello

CAST (in order of appearance)

Glinda Kristin Chenoweth
Witch's Father Sean McCourt
Witch's Mother Cristy Candler
Midwife Jan Neuberger
Elphaba Idina Menzel
Nessarose Michelle Federer
Boq Christopher Fitzgerald
Madame Morrible Carole Shelley
Doctor Dillamond William Youmans
Fiyero Taye Diggs
Ozian Official Sean McCourt
The Wonderful Wizard of Oz Joel Grey
Chistery Manuel Herrera
Monkeys, Students, Denizens of the Emerald City,
Palace Guards and Other Citizens of Oz
Ioana Alfonso, Ben Cameron, Cristy Candler,
Kristy Cates, Melissa Bekk Chait, Marcus Choi,
Kristoffer Cusick, Kathy Deitch, Melissa Fahn,
Rhett G. George, Manuel errera, Kisha Howard,
LJ Jellison, Sean McCourt, Corinne McFadden,
Jan Neuberger, Walter Winston Oneil. Andrew Palermo,
Andy Pellick, Michael Seelbach, Korna Ventura, Derrick Williams

初めて来た、ガーシュイン劇場。ロビーのゴージャスな内装に、大作を観にきたという気持ちが高まる。
劇場内も大きい。帝国劇場のような感覚。(実際、客席数でBroadway 最大なんだそーで。)
そして始まればものすごく大がかりなセットに豪華な衣装、大勢のアンサンブル。
日本で万が一やることになったら東宝がやるんだろうなぁ(笑)

冒頭はしゃぼん玉吹き出すゴンドラで上から良い魔女Glinda登場。天使の親玉という雰囲気。
第一声が
「みなの者っ あたくしに会えて嬉しいでしょうっ」 だもん。そしてそれがカワイイ。
最高にいいキャラだよなぁ、Kristin。このシーンはラストシーンと繋がり、話は回想で進む。

Idina が演じる後の「西の悪い魔女」Elphabaは、産まれた時から緑色。この産まれたシーンの
赤ちゃん人形が見事な
全身緑色で結構ショッキング。気持ち悪い〜
しかも、これって母親の不倫の末の子。。。(不倫相手は後に明らかになる、「OZの魔法使い」その人)
だから、そんな
全身緑色で、魔力を持つ女の子がどんな風に育っていくか、というのは推して知るべし。
もちろん気持ち悪がられ疎まれて育つわけで・・・。それをまた 誠実そうな Idina が演じるから
シンパシーも深まるわけだわね。
(それにしてもあの全身緑色メイクは大変そうだ・・・)
その後の人生も、魔女として生きることを選び、OZの魔法使いと敵対する格好になってしまうことから
「悪い魔女」に仕立て上げられてしまい(OZの魔法使いが実の父なのに!)
愛し合うようになる Fiyero との山あり谷ありの運命(最後はひっそりと2人で逃げてゆくことになる)も
悲しいし・・・あぁ、
Elphaba・・・

でも。オイシイのは、どっちかというと、Glinda なんだな?何故か。

入学した学校で全く正反対の Glinda Elphaba のふたりが友情?を育むのが微笑ましい。
微笑ましさの大半は、
Glinda の、根底は友達思いでいい子なんだけど、調子よくてちょっと腹黒い
というキャラクターによるかもね。その
Glindaちょいと腹黒なお嬢様キャラが最大に発揮される曲
♪ Popular が楽しいことったら!これが彼女の最大の見せ場かな。もー、上手い!最高!

で。エメラルドシティに招待されて出会ったOZの魔法使い、Joel Grey。でっかい機械仕掛けの魔王の面
の裏から出てきたちっさくてお茶目なおじいさん。この人が悪の元凶なんだけど、憎めないんだなー、
お茶目で。やっぱり名優ってことかぁ。

1幕最後の♪Defying GravitiyElphabaのフライングと熱唱の迫力、これが Idina最大の見せ場!
いよ!Idina!カッコいいわーーー こういう熱唱型の曲、似合うんだなー、彼女。

2幕のElphaba と Fiyero のデュエット♪As long as you're mine  素敵だったなー・・・ ほぅっ・・・
なんかねー、状況が許さない中の2人なんだけど、ちゃんと愛し合ってるって感じでさ・・・
そりゃそっか、
夫婦だもんね。本物の
(私が観た時は、オリジナルキャストのNorbert Leo Butz が健康上の理由で戦列を離れており、
 Idina のダンナさん Rent Original Broadway cast, Benny 役だった Taye Diggs がFiyeroを演じていた)
でも、なんだか
曲がイマイチでちょっとね。

この、「曲がイマイチ」っての、この♪As long as you're mine に限らず結構当てはまる。
ちょっと残念な点ではあるなぁ。そんなたいして
美しくも強くもないメロディを、イヤに壮大に作っている
というか、
無理に感動させようと膨らませすぎている感じがする。その証拠に、Take home tune があまりない。
記憶に残らないのよね、メロディが。
Kristin Idina という素晴らしい Diva を2人も擁しているのに
なんだかもったいない
という気持ちが拭い去れないの。。。

最後、悪い魔女 Elphaba は溶けて消え(消えた、ということにして、実はFiyero と逃げていった)
OZの市民は喜び祝う。「誰も悪い魔女を弔うものはいない!」と。これが冒頭のシーンにつながる。
で、自分は善い魔女としてOZの市民側にいる
Glindaが、「友達という言葉が何を意味するかにもよるけれど」
と、
Elphaba との関係をぼやかした裏には、親友の運命をおもう悲しい気持ちがあったのね、、、と気づく。
そこが、
Glinda のほうがオイシイ理由かな。。。

OZの魔法使いの裏話、ということで、ライオン、ブリキ君、かかし君がどういうふうに出てきたかという
ところなんかも描かれている。OZの魔法使いの話をちゃんと知らないと、「何それ?」ってところが
結構あり、(まず、Wicked Witch of the West って何?ってところから・・・)私も「臆病ライオン」とかの
基本的なところしか知らないので、多分もっと細かいところにもたくさん伏線が張られていたのだと思うけど、
分からなかった。
アメリカの人たちは多分、日本人にとっての桃太郎ぐらいによく知っている話だろうから、問題ないんだろうね。

とにかく、Kristin Idina のふたりに尽きるでしょう。セットと衣装も豪華で、アンサンブルも素晴らしい!
のだが、この2人がいる、という以上に観る価値が・・・無いとは言い切らないけどね(笑)
彼女たちが降板してからもずーっとロングランが続くか、というと、、、どうだろうね。特に、Kristinね。。。

なんか、こうして感想を書いてみて思ったんだけど、テーマは結構深いのかもしれないコレ。
OZの魔法使いの話、として考えなければ、緑色の女の子が悪い魔女にまつりあげられて、人々から疎まれる
って話だから。差別とか、大衆とか、、、でも、観た時には何故だかそんなにそのテーマ性を感じなかった。
そこも、ちょっと、弱いかなぁ、と思う原因のひとつ。
というか、私はあんまり頭よくないし英語も不得意なので、テーマがはっきり伝わるものでないとダメなのかも。

でも、もういちど、よーく観てみたい舞台ではあります。OZの魔法使いの復習をしてからね。