♪RENT JAPAN 99  

作品についてはこちらを参照。

99.11.3 芸術劇場

STAFF

Book,Music,and Lyrics by Jonathan Larson

Original BW creative team
Set Design : Paul Clay
Costume Design : Angela Wendt
Lighting Design : Blake Burba
Musical Arrangements : Steve Skinner
Original Concept/Additional Lyrics : Billy Aronson
Dramaturg : Lynn M. Thomson
Musical Supervision and Additional Arrangements : Tim Wail
Choreographer : Marlies Yearby
Director : Michael Grief

<日本版STAFF>

演出 Martha Banta 振付 Schele Williams
スーパーバイザー 吉川 徹 翻訳・訳詞 松田直行
音楽監督 玉麻尚一 技術監督 眞野 純
照明 深沢桂子 美術 松井るみ
衣装 小峰リリー 音響 山本浩一

CAST    

ロジャー 宇都宮隆 スティーブ 小西教之
マーク 山本耕史 ミセス・ジェファーソン 山崎ちか
ミミ  TSUKASA ミセス・コーエン SATOMI
コリンズ 石原慎一 ゴードン 杉岡芳樹
ジョアンヌ 浦島りん ホームレスマン 畠中裕一
エンジェル 藤重政孝 アレクシー Ryo-co
モーリーン La Pearl ポール Rikito
ベニー 泉見洋平    

 

いや〜!まいったよ!まったく!
今日のチケットは、ネット上で知り合ったXXさんから買ったもの。
よく確認するべきだったのに!ひえぇえ!大いなる勘違い!
ソワレだと思いこんでいたら、マチネのチケットだった!
手帳にもしっかり「18:00スタート」なんて書いてある!恐ろしきかな思いこみ!

間違いに気付いた時、あーもう、既におそし、14:30。開演は13:00だから
きっともうエンジェルも天国にいってしまったころだろう・・・ぎゃーん。

でも、すっかり「今日は夜RENTを観に行く」モードになっていたので、
あわてて身支度をしてとりあえず池袋の芸術劇場へ。
狙うはソワレのブレイクスルーシート!
(注:RENT JAPANでは最前列20席ほどをブレイクスルーシートと名づけて
5000円の当日券として販売している。開演1時間前に抽選が行われる。
NYのRENTのいわゆる“20ドルチケット”に倣ったもの。)

何故か「今日はアタシ、当たるな、ブレイクスルー」という根拠の無い自信があったのだが、
うぅ〜ん、やっぱ駄目(^^;;
あきらめて通常当日券の列の最後尾に並びなおした。

そこへ、一人の女の子が声をかけてきた。
「あのぉ、私チケット持ってたんですけど、ブレイクスルー当たっちゃって。
それに、連れが来れなくなっちゃったので、チケット2枚あまってるんですぅ。
買いませんか?」

うわぉ!1階L列という、良い席!しかも、「5000円でいいです」だって!!
というわけで、私と私の後ろに並んでいた女の子が彼女からチケットゲット!

ありがとう、チケットくれた天使ちゃん!

宇都宮ロジャー、声ちょっとつらそう(特に高音)だったけど、それがロジャーと
してはかえって良かった感じ。
去年に比べると、全然「ロジャーとして存在している」度が高い。

Mimi!!いちばん最後エンジェルも出てきて全員で
No Day But Today〜〜〜♪!と歌い終わった時、となりのロジャーの腕にぎゅうぅっと
抱きついたのが、すごい「ミミ!!」って感じ!

去年からの引き続きキャストみんな、去年よりもかなり良い。わーい。
新キャストの中では、浦島りんちゃんがお気に入り。

というわけで、レビューではなく、「ゲキもは!」話(by Misoppaさん。リンク参照)でした(^^;;


♪BOYS TIME♪

宮本亜門オリジナルミュージカル。4年前の「ガールズ・タイム」の男版。
音楽監督:ウルフルズ トータス松本。

STORY(ってほどのモノはないんだけどね)

PART 1 色んな悩みや問題をかかえた9人の男たち(中学生〜40のオジサン)が、
「男が自分の人生を取り戻すツアー」に参加することになる。企画&ツアコンは観音寺守(藤井隆)。

PART 2 SHOW TIME  とにかく、ウルフルズの音楽で男たちが歌いまくりの踊りまくりの
汗臭いレビューショウってことネ。ソウルトレインでブラックノリノリとか、殿中でござる!とか、
カウボーイ姿で踊りまくるとか、とにかく脈絡なくいろいろと。

PART 3 南の島への船旅のはずが、客船が座礁。ツアーの面々は救命ボートで海をさまようハメに・・・。

00.1.25 PARCO劇場

STAFF

演出 宮本亜門 脚本 土田英生
音楽 ウルフルズ 音楽監督 トータス松本
美術 太田 創 照明 原田 保
音響 大坪正仁 衣装 前田みのる
振付 麻咲梨乃    

CAST    

観音寺守(29 旅行会社社員)  藤井隆 菊原正之(24 元イラストレーター) 山本耕史
田中幸次(40 心理学者) 福田転球   丸山篤史(28 引越し屋) 斉藤直樹
佐々木智男(28 失業中借金男)  松谷賢示 橋本元(33 ホスト) 伊藤明賢
小倉淳一(24 引越し屋) 藤森徹 松本リョウ(28 引越し屋リーダー)  宮川大輔
佐々木達男(22 智男の弟) 斉藤隆太 的場雄介(14 中学生) 森山未来

席はH列7番。客席の前部分と後ろ部分の丁度分かれ目の通路に面した席だったので、
役者が通路をかけ上がってきて目の前で踊っちゃったりして、そういう意味では
オイシイ席だった。

しかしだな、内容は・・・ ないヨウ!(失礼^^;)
もー、なんつーか、えーコレでイイの?って感じ・・・。
みんな、一生懸命踊ってる。めっちゃ踊ってる。歌も頑張って歌ってる。
でも、あまりにも内容が無くて、っつーかそれぞれのキャラクター設定と脚本がぺらぺら
だから、せっかくの念願のナマ藤井隆のギャグも妙に冷静に受けとめてしまった。
うぅぅ、爆笑したかったのに〜。
なんか、特に引越し屋「かやくご飯」の3人と、心理学者田中のキャラ設定がダメ・・・。
ホスト橋本はちょっと面白かったけど。

そう言えば、ホスト橋本の登場シーン、私の席(下手側の客席入口ドア)からだったので、
目の前を踊りながらステージへと行ったのだが、通りすぎるときコロンのいい匂いがした。
さすがはホスト・・・(^^; 「におい」を実際に感じた演劇は初めてだ・・・。
そして伊藤明賢、けっこうカッコ良かったかも。

PART2 の Show Time まぁいいんだけどさ。レビューね。男が汗かいて踊りまくって
がんばってんのを見せたいのね。いいんだけどさ、それはそれで・・・うぅ〜ん。
やっぱPART1〜PART3 までの全体の構成がマズイんだろうね・・・。
PART3 はみんなでボートで漂流シーンだからPART2に比べていきなり動きがなくなって、
ワケわかんない(あんまり意味のない)やりとりがうじゃうじゃ続き、ギャグも半分以上
私には響かない。話がぺらぺらだからまとめ方もぺらぺらで乱暴。
いいのか、それで・・・?(でも耕史のギター弾き語りは lovely

役者が頑張ってるのは買うよ。
最年少の森山未来くんなんてすっごい踊ってたもんね。若いって素晴らしい。
Powerful なのは良いよ。
でもpowerで押し切ったところで、その押し切られるモノがあんなシロモノじゃぁねェ・・・。
中身のあるしっかりしたものをPowerで押し切るんだったらきっと面白いんだろうけど。

きっと、時間がなかったんだねー・・・(特に脚本) 悲しい・・・

でもま、チャーミングなナマ藤井隆を見られたし(でも藤井隆としてではなく「観音寺守」役として
だからな〜。ちょっと物足りなかった。)耕史はだったので、いいことにしよう。
いや、しないけど、うーん、ま、いいか・・・。

 

と、まぁ、いつになく辛口トークな私・・・。いや、笑えるところは笑ったよ。
でも、客席が爆笑の渦になってるシーンでも、私は「え、そんなにおかしいか、コレが・・・?」と思ってさめてしまった
ところが結構あったのも事実。観客よ、あまりヤツらを甘やかしてはいかんよ。
(観客、女の子ばっかりだったもんなぁ。みんな出演者それぞれの熱烈ファンとかだったのかな・・・。
それじゃぁ甘くなるのも無理ないか?)

最後に・・・ 耕史くん、今年はパチンコばっかやってないで、いっぱい舞台やってね
(アタシも熱烈ファンか!?アタシか!!)


♪オケピ!♪

話題騒然!豪華キャストで送る、三谷幸喜のオリジナル・初ミュージカル!

STORY

ここは、ミュージカル「BOY MEETS GIRL」のオーケストラピット 通称「オケピ」。

コンダクター(指揮者)は、同じ狭いオケピの中で共に仕事をしているバイオリン担当の妻を
トランペットの男に寝取られて、現在わびしい男の一人暮らし状態。
しかしコンダクター、本番中も美人のハーピストの気を引こうと一生懸命。

超前向き男のギタリストはハーピストと結婚すると宣言するが、
実は彼女の方にはそんな気はサラサラない。
「ちょっと一緒に旅行行ったり親に会ったからって結婚だなんて、バカじゃない!?」
おしとやかに見えるが実はとんでもない尻軽女なのだった。

副業(?)のセールスに精を出すドラマー、演奏を間違えてばかりのだらしないピアニスト、
キザで天才肌のサックス、食っちゃ寝デブのファゴット、なんだかんだとウルサいチェリストのオバさん、
目立たないヴィオラの人、プロのオケピ初体験・夢多き音大生のエキストラ(穴埋め助っ人)・パーカッション青年、
そして神経質で毎日淡々と同じように仕事をこなすオーボエ・・・

三角関係、四角関係、しかもピットに連れこまれたウサギのショパンは産気づくわ、
オーボエの生き別れの娘が舞台を観に来るわで大騒ぎのオケピ!
無事に幕は降りるのか!?さぁ、どうなる!?

00.6.13 青山劇場

STAFF

脚本・作詞・演出 三谷幸喜 作・編曲・音楽監督・指揮 服部隆之
演出助手 山田和也 美術 堀尾幸男
照明 服部 基 衣装 黒須はな子
音響 大坪正仁 声楽監督 北川 潤
振付 上島雪夫 ヘアメイク 河村陽子
舞台監督 松坂哲生    

CAST    

コンダクター  真田広之 ハープ 松たか子
ヴァイオリン 戸田恵子 ギター 川平慈英
トランペット 伊原剛志 サックス 白井晃
ピアノ 小日向文世 ファゴット 北川潤
チェロ 宮地雅子 ヴィオラ 小林隆
ドラム 菊池均也 パーカッション 山本耕史
オーボエ 布施明    
BOY MEETS GIRLのCAST
BOY 横井晃道
GIRL 星原泉
DOCTOR 阿左美聡

 

まず開演前の場内禁煙・禁携帯電話ご注意アナウンスからして、ニヤリ。
「本日は、オケピ!にご来場頂きまして、有り難うございます。三谷幸喜です。
・・・なお、客席1階奥の座席の黒いノースリーブの女性が私です。」

そして開演。
こ・・・これは・・・ 登場からcond.真田 しゃべりまくりのしゃべり通し。
役者全員が舞台に出ている時間が長い。
それぞれの人がそれぞれのポジションでごちょごちょ色んなことやったり言ったりしてる
のが伏線になって、後で起こる事件に繋がっていくから、見ているこっちも結構必死。
とにかく必死に見入ってるうちに、笑ったり笑ったり笑ったりして、布施明で泣かせて
最後は結構感動したりして、3時間過ぎる。
大作だけど、時間の長さを感じさせない。さすがだー。

チラシとかだとメインキャストが 真田・松・布施 の3人って感じに見えるけど、
全員にわりと均等にキャラの“重さ”が振り分けられている。
とにかくみんな、しゃべるしゃべるで、なんか可笑しいセリフがしつこいくらい重ねられて、
どんどんそれぞれのキャラクターが立ってる。

キャラの提示に無理がなく(しかも笑わせてくれて)、いわゆるミュージカルの「わざとらしさ」
もある程度抑えてあって無理がなく、やはりさすがだー。

伊原剛志の「オレはジャズ畑の人間だけどミュージカルやってんだよ本当は嫌いだけどよー」
っていう女ったらしのトランペッターがあまりにもOさん
(知り合いのジャズトランペッター。
ミュージカルの仕事も時々しているらしい。めっちゃくちゃ「いいひと。」(笑))
と違うので爆笑。
ピアノの(小日向文世)「ごめぇ〜ん、まちがえちゃったぁ〜。鼻 痒くてさ〜。」にも爆笑。
目立たない“ビオラの人”、オーボエ神経質、等など、あまりにも真実ついていて、可笑しい。

松たか子。歌、バカにしたもんじゃない。やるじゃん。綺麗な声。
清楚に見えて実は超男ったらしのハスッパ娘だけど「愛されるのは簡単・・・」と歌う
♪私を愛したすべての人へ は、逆に自分からは人を愛せない、現代っ娘の
「満たされない」感じが綺麗なメロディーにのせて歌われていて、なんかすごいsympathetic。

布施明の ♪オーボエ奏者の特別な一日、いやー。泣かされた。歌の力って、すごい。
川平慈英はそのパブリック・イメージそのままの役 positive thinking man で笑えた。
山本耕史の「ああ母さん・・・♪」 ラブリーすぎ
何でもできるサックスの人(白井晃)。なんか衣装がイヤラシイのも笑えるんだけど、
何故あの格好で赤いカマーベルトなのか?っていうのがまた、笑える。

で、いろいろ三角四角のドロドロ恋愛底無し沼をかきまわしながら(これも爆笑)
最後に「なんでオケピで仕事してるのか?それはこの曲、このステキな曲があるからさ!」
と新入りトラ音大生のPerc.耕史が皆に教えられる 
♪ただひとつの歌
これもすごいsympathetic。
自分がミュージカルを観たり音楽を聴いたりする場合もそうだけど、オーケストラで
演奏する場合は、正にそう。
この曲はキツイ、キツイけど、あの第2楽章の美しいオーボエソロがステキだから、
それ聴きたいからやる。聴ければオールオッケー!
 とか
キツイけど4楽章のフィナーレ吹く時は最高に気持ち良いから、だからやっちゃう!
っていう気持ち。
こんなに人間関係ドロドロしてても、でもやっぱオーケストラやめらんないわー
しょーがないなーもぅ。

っていう気持ち。
やー、いいねー、音楽は。

2階席から見下ろしてたので“本当のオケピ”も見えて面白い。
本当のcond.の服部氏の棒と真田氏の棒がキレイにシンクロしているのに感動。

私はミュージカルのわざとらしさは好きなんだけど、突然歌ったり踊ったりするのが
キモチ悪くて大嫌いっていうタモリの気持ちもよく分かる。
オケピ!はタモリでも観られるミュージカル(?)を目指していたんだろうけど、
まー、全く歌い出すのが不自然ではない、っていうほどでもなかったことに
私は逆に安心した。

 

私は学生のアマチュアオーケストラだけど、一応経験したということもあり、すごく楽しめた。
1幕目がちょっとタルいっていう意見もあったみたいだけど、私にとっては細かいところも
いちいち面白かったので、それほどでもなかったな。

やー、真田広之。かっこいいね〜(カッコ悪い役だったけど^^;)

余談。<「オケピ!」面白い!と思った人へのお薦め!>

私が物心ついたころには既に、父は毎月NHK交響楽団の定期公演に通っていた。
で、父が持ちかえってくる「フィルハーモニー」という小冊子(プログラム)に
「N響休憩室」という楽団員が交代で書くエッセイのページがあり、私は密かにそれを楽しみに読んでいたのね。
特にお気に入りの書き手は、クラリネットの磯部周平さんと、オーボエの茂木大輔さん。
面白いんだ、コレが。うん。

そう。オケピ!のプログラムに「オケピット、住人たちの実態」という文章を寄せている人・茂木大輔。
この人、文章おもしろくって、結構本も出している。

オーケストラは素敵だ
オーボエ吹きの楽隊帖
音楽の友社

続・オーケストラは素敵だ
オーボエ吹きの修行帖
音楽の友社

この2冊はオーケストラやクラシックをそんなに知らない人でも、
「オケピ!」で笑った人ならすごく楽しめるはず。
より深く「オーケストラの実態」の一端を知る事ができて、気楽にサラサラっと読めて、
笑って笑って笑ってちょっと涙もにじむ。

すごく「オケピ!」にスピリットが近いと思う。

おまけじゃん?


♪The Kitchen♪

アーノルド・ウェスカーの傑作戯曲「調理場」を世界で初めてミュージカル化。
演出は、この戯曲で‘63年に演出家デビューした木村光一。

STORY

ロンドンの大衆レストラン「チボリ」の厨房。そこに働くコックやウェイトレス達の人生が交錯する。

人種差別(イギリス人のマックスvsユダヤ人のポール)があったり、
新入りコック(ケヴィン)が忙しすぎる厨房で右往左往したり、
人妻であるウェイトレスのモニックと、コックのピーターとの不倫があったり。

毎日この忙しい厨房で同じ仕事を繰り返す彼らの夢と希望は・・・?

 

00.9.9 世田谷パブリックシアター

STAFF

原作・台本 アーノルド・ウェスカー 作詞 ナイジェル・フォード
作曲 デレック・バーンズ 作曲原案 バリトン・フェロング
音楽監督・編曲 山口e也 振付・演出 前田清実
訳・演出 木村光一 訳詞 大場公之
装置 松井るみ 照明 沢田祐二
音響 山中洋一 衣装 原まさみ

CAST    

ピーター(魚係・ドイツ人)  畠中洋 マイケル(卵とスープ係) 安崎求
ポール(菓子職人・ユダヤ人) 壤晴彦 ガストン(グリル係・キプロス人) 下馬二五七
マックス(生肉係)  宮野琢磨 アルフレッド(ロースト係) 石鍋多加史
ニコラス(カツレツ係・キプロス人) 森田浩貴 ケヴィン(魚係・アイルランド人)  宇治川理斉
バーサ(野菜係・ユダヤ人) 大方斐紗子 モニック(ウェイトレス) 鈴木ほのか
ヴァイオレット(ウェイトレス) 石富由美子 アニー(コーヒー・デザート係 アイルランド人) 後藤加代
ヘッティ(ウェイトレス) 白木美貴子 シンシア(ウェイトレス) 今井あずさ
ソフィ(ウェイトレス) 真樹めぐみ ダフニ(ウェイトレス・ニコラスの妻) 徳垣友子
ウィニィ(ウェイトレス) 新居朋子 マギ(雑役夫・キプロス人)/浮浪者 鈴木慎平
ディミトリイ(雑役夫・キプロス人) 小西教之 マンゴリス(雑役夫・キプロス人) 渡辺セーキ
マランゴ(店主) Kuma コック長 宮本聡之

豪徳寺(小田急線)で世田谷線のちんちん電車に乗り換え(豪徳寺〜世田谷線の山下駅間歩いて1分。)
三軒茶屋へ。のんびりしていて良い。天気もいいし。暑いけど。
パブリックシアターは初めて行った。2Fの下手よりの一番前の列。まぁまぁ観やすい。
小洒落た感じの劇場。

音楽が、ものすんごいことになっている。モダンクラシック。現代音楽。すごく複雑。
あれだけの実力派キャストを集めなければできないのも納得。拍がとても難しい。
コック・ウェイトレスら20人もの人生が交錯する様を音楽にのせて現してゆくので
複雑で難しいのも当然か。
しかし、私は現代音楽の、訳もなく不安な感じに駆り立てられるメロディーやリズムが
苦手なので、好きになれなかった。
私にとっては音楽が気に入らないというのはかなり大きい。痛い。

話も決して楽しいモノではない。忙しい大衆食堂のキッチンだから、もー、おひる時の
てんてこ舞い(ダンスで表現)はすごい!(労働環境悪すぎ!)し、
それぞれの人生も、ピーターとモニックは
不倫だし、人種の対立はあるし、各人、夢は遠そうだし・・・。

でも、調理具の奏でるリズムやウェイトレスのダンス、安崎マイケルの明るいキャラ、
雑役夫たちのギリシャの踊りの楽しさに多少すくわれた感じ。
あと、すみっこの方でウェイトレスのシンシア(今井)とイチャイチャしてる
ディミトリイ(小西)とか(笑)

ラスト、現実的な選択をしたモニック(鈴木)にふられたピーター(畠中)がキレて、
肉切り包丁振り回してキッチンを荒らし、レストランの客席に乱入してケガして救急車沙汰に
なるっつー展開にはビックリ!!!!!だった。ひぇぇぇぇぇぇ。

で、しかし、最後、みんな希望の光を見出して圧倒的なコーラスで幕、なのだが、
その「希望」がすごく唐突で・・・。
なんか、何に希望を見出しているんだか分からないというか。納得いかん。うぅ〜む。

とにかく、みんな熱演で歌も踊りもものすごかった。
しかしど〜も納得行かない感じ・・・。

 

パンフに、原作のウェスカーのコメントで
「現在、様々なレベルのミュージカルと呼ばれる作品があるが、人の感覚を刺激するよりも乱し、
歌詞も平凡で薄っぺらく、音楽も妙に感傷的か全く意味のない荒々しさでいっぱいだ。」

っつーのがあるんだけど、そうじゃない作品を作ろうとしてできたのがコレなのかしら・・・。

私はこの「キッチン」の音楽を聴いて、うぅ〜ん、少なくとも気持ち良くはなかったわー。
「妙に感傷的」なのは私も嫌だけど、程度の問題で、私は「感傷的なメロディーのどこが悪い!?」
って思ってしまうが。ロマンチック万歳。

音楽も歌もダンスもすごいハイレベルな出来の作品だけど、たまたま私の心にはあんまり響かなかった、ってことね。
私がバカなだけかなぁ。。。

あ。関係ないけど「すっごいなぁ」と思ったのが、人妻のモニック(鈴木ほのか)に
「今がチャンスだ 2つに1つ、ダンナと別れて俺を選んでくれよ 俺達はまだ若い、
若いうちに子供だって欲しいだろう?」
と熱唱したりちゅーしたりするピーター(畠中洋)。
その後ろには、淡々と料理するマイケル(安崎求)・・・。うぅ〜〜〜む。すごい構図だ(笑)。
(鈴木ほのかさんと安崎求氏は新婚さんなのだー!)