♪きみはいい人チャーリー・ブラウン♪  

99年にブロードウェイでリメイク上演され、お客が入らずすぐクローズしちゃったものの(^^;
トニー賞もとったし、2000年はピーナッツ連載開始50周年ということもあり、では日本でも、ってことで。
チャーリー・ブラウンに小堺一機、スヌーピーに市村正親を迎えての上演。

作品についてはこちらも参照。

 

00.10.4 博品館劇場

STAFF

Based on the Comic Strip PEANUTS by Charles M. Schulz
Music, Book and Lyrics by Clark Gesner

Musical Supervision, Arrangements and Additional Material :
Andrew Lippa
Director : Michael Mayer

<日本版STAFF>

翻訳・訳詞・演出 青井陽治 音楽監督・編曲 深沢桂子
振付 川崎悦子 美術 朝倉摂
照明 沢田祐二 音響 山本浩一
衣装 宇野善子    

CAST    

チャーリー・ブラウン 小堺一機 スヌーピー 市村正親
ルーシー・ヴァンペルト 土居裕子 シュローダー 本間憲一
サリー・ブラウン 池田有希子 ライナス・ヴァンペルト 佐野瑞樹

 

細かいコトを言えば、小堺さんのメイクがなんだかなー、オッサンは隠し切れない、とか
佐野瑞樹くんの歌がヘタクソ、とか、訳詞がハマらない、とか、色々あるけど
改めて カワイイ素敵な音楽に満ちた作品だと思った。

小堺さんは歌がそれほどウマ〜イって感じじゃないけど、しかもオッサンだけど、
でもやっぱり彼のキャラクターがチャーリー・ブラウンっぽいからなぁ。ハマってる。
市村氏のスヌーピーもさすが、盛り上げる。面白い。犬にしては(?)オッサンだけど。
土居さんのルーシーは、のびのびイジワルしててカワイかった。やってて楽しいんだろうなぁ。

池田有希子のサリーもカワイイ。でもスヌーピーとの ♪Rabbit Chasing がもっと
はちゃめちゃに面白かったらよかったのになぁ。
シュローダーの本間憲一氏、いい雰囲気。スマートでインテリな感じが出てた。
時々タップ踏んでたのはご愛嬌(笑)。
この2人の
♪My New Philosophy の訳詞が 思わず「なるほどなぁ」だった。

<サリーの哲学集 from ♪My New Philosophy>
1. Oh,yeah. That's what you think.     あ〜そう、そ〜いぅ風に見てるってワケね?
2. Why are you telling me?          よく わかりませぇ〜ん(バカにしてる感じ)
3. No !!(命令形)                うそぉぉ!!(懇願)
4. I can't stand it !               もー耐えられないっっ!

2と3が、日本語訳も演出も、ニュアンスが原語(99年BW版)とちょっと違ってて、面白かった。
ほぉ〜、そう訳すか、って感じ。

カーテンコールがちょっとしつこかったけど(笑)キャストがすごく楽しそうで、
観てるこっちも楽しくhappyになった。
カーテンコールのしつこさも含め、ところどころモタモタした演出も、この作品ならOK。
許しちゃう(^^)

 

私はたまたま99年ブロードウェイ版を観てしまっていたし、それのCDが好きでよく聴いているので
比べてしまいがちだけど、たとえこの作品をこの日本のプロダクションで初めて観たとしても、好きになったと思う。
やっぱり、幸せな気持ちになれるしね。

市村氏のスヌーピー、♪SNOOPY の歌い出し “They like me...” を “愛されてる〜” って一声歌っただけで
笑いをとったのはサスガ。♪SUPPER TIME も想像どーりのエンターティナーっぷりだったし。
小堺さんとの息も合ってて楽しい。

そして、やっぱり嬉しかったのは、土居裕子さんが元気でイジワルなルーシー役をすごく楽しそうにやってたこと。
あぁ、土居さんやっぱり可愛い、好きーーー!と、再確認。

佐野瑞樹くんは、歌はマダマダだけど可愛いから許す(結局ジャニーズ結構好きなんじゃん。ミーハー)

劇場の規模は、オンブロードウェイのでかい劇場より、博品館ぐらいがこの作品には丁度良かったと思う。
こぢんまりしてて。
そういえば、今回の日本のは衣装チェンジが無かったなぁ。BWはあったけど。
チャーリー・ブラウンのパンツの丈はBWでアンソニーが履いてたやつ(普通のロングパンツ)より
小堺さんの履いてたやつ(ちょっと短い、ふくらはぎ位の丈)のほうが可愛かったなぁ。

なんてことをつらつら思いつつも。
たまにはこういう、ホっとできる時間を劇場で持てるという幸せを噛みしめるのでありました。ハハハ。

 


♪UP☆RUSH 2000♪

玉野和紀のオリジナルミュージカル。96年の「UP☆RUSH」の改訂再演。
私が中学生の時から愛してやまないKANちゃんの名曲たちが使われている。

STORY

陽平とまゆみは幼なじみとして仲良く育つ。
高校を卒業し、彼らは東京へ。
陽平は役者に、まゆみは美容師になるという夢に向かってそれぞれに青春を送る。

そして老年にさしかかろうという時、二人は数十年ぶりに再会し・・・

 

00.10.7 SPACE ZERO

STAFF

脚本・演出・振付 玉野和紀 音楽 KAN ・ FUNKY FOX
編曲・作曲 丹内真弓 作詞 玉野和紀

CAST

玉野和紀、諏訪マリー、曾我泰久、真織由季
戸井勝海、森奈みはる、宮内良、西村直人
縄田晋、中村信夫、藤原理恵、祝利美杏
斉藤恵理、奥山桃子、柳瀬亮輔

 

2幕もので、まゆみ と 陽平 の筒井筒の2人が、生まれてから壮年・老年になるまでの
交流を、それぞれの思い出を綴るかたちで描かれる。
もちろん玉野作品なのでタップはいっぱい。それぞれの思い出の場面ごとに曲があって
レビューっぽい感じ。しかも場面場面で主役のまゆみ・陽平を別の役者が
入れ替わり立ち代り演じてゆく。おぉ、こういうのはじめて見た。

それでもそんなに違和感なくつながっていくのは、
まゆみ は気が強くて明るくて、その実淋しがりなところもあるけどでもそれを強がって
外には見せない努力家な女の子。
陽平 は素直で優しくて、ちょっとまゆみの尻に敷かれる感じの男の子。
という風に非常に類型的なキャラクターにしてあるからだろう。
そーいう2人のオーソドックスな物語だからストーリーは安心して見ていられるので
(というか、どうでもいいので/笑)それに集中するより、
場面ごとの歌・ダンス・小ネタを楽しむ、という舞台。

色んな楽しい小ネタがたくさんあった。
ザ・グッバイ曾我の“イサムくん”(リカちゃん人形のボーイフレンド人形)とか、
玉野氏の妙にクネクネした美容師の「シャンプー入りまっス!」とか、
戸井勝海くんの“劇団の演技の先生”の「ひとりシェイクスピア・真夏の夜の夢」とか。

そんな中、今回の小ネタKINGは縄田晋くんに決定(笑)。
小犬になったりキャバクラ嬢になったり、八面六臂の大活躍だった。

縄田くん、君はミル姉さんか!?
ヅラがちょっとまだエリザベートのトートダンサーズ残ってる?

2幕目の曲はKANちゃんの名曲たち。もちろん、まゆみ の名が「まゆみ」なのは
♪まゆみ を劇中で使うため。コレを歌ったのは、ザ・グッバイの やっちん と森奈みはる。
森奈さんは声が綺麗でかわいい。
♪MOON 諏訪マリーが歌うとなんかすごい感動的な大ナンバーになっちゃって、
KANちゃんのオリジナルとはまた違う雰囲気。すごかった。 

 

KANちゃんの曲は
♪背中の君をみつけた
♪言えずの I LOVE YOU
♪牛乳のんでギュー
♪まゆみ
♪東京ライフ
♪Moon
♪KANのクリスマスソング
♪すべての悲しみにさよならするために

の8曲が使われた。「背中の〜」は書き下ろしだと思われる。詞は玉野和紀。
親しんできたKANちゃんの曲たちを違う人が歌うのを聴くっつーのはなんか不思議な気分。

1幕目はこのショウのために作られた曲で話がすすみ、2幕目はKANちゃんの既成の曲を使うので
展開にまとまりがない。1幕と2幕が全然別の話みたい。
しかも2幕目はKANちゃんの曲に合わせてシーンを作ってるのでなんかムリがある。
それにしても、「牛乳のんでギュー」なんて、よぅ選曲したのぅ。ムリがあるにもホドがある(笑)
よほどこの曲が歌いたかったとみえる、玉野和紀。あはははははは。ははは。

ま、いいんだけど。レビューショウだし。
楽しいし、笑えたし、なんにせよ大好きなKANちゃんの曲があり、
そしてキュートな縄田くんを見られて私はニコニコなのだった。

牛乳のんでギュ〜。君に恋してチュ〜。単純。そんなもんです。


TANABOTA PRESENTS 新血鬼ドラキュラ♪  

忠の仁・林アキラ・岡幸二郎による「タナボタ企画」の5周年記念公演。
きれいな歌、あんまり意味のないストーリー(笑)、豪華な衣装、てんこもりのギャグ。ウフフ

00.10.25 アートスフィア

STAFF

作・作詞・演出 忠の仁 作曲・編曲・音楽監督 林アキラ
振付 吉本由美 美術 野村真紀
照明 岡澤克己 音響 小沢高史
衣装デザイン 岡幸二郎 衣装 籠谷有紀子

CAST    

ドラクル公/ドラキュラ/ブラッド/エリザベール 岡幸二郎
ヘルシング教授/ヴェロニカ 林アキラ ミナ/(フェスタの女王) 伊東恵里
死神 上垣内ふみ ジョナサン 小林仁
パーミラ/ルーシー 高谷あゆみ ローラ ちあきしん
セワード/祭りの男 藤浦功一 葬儀の青年/ジョージ 赤座浩彦
おしゃべり三女/祭りの少女 新井祐美 おしゃべり長女 井上めぐみ
打楽器奏者 坂口勝 おしゃべり次女 鈴樹葉子
司祭/ベン 高原達也 召使 松田和也
モーリス/剣の男 祐木鎧 千里眼の老婆/ニンニク娘 有希九美

 

最前列ド真中。1階A列14番。オケピットがなく(ミュージシャンは舞台奥の上のほう)
舞台のすぐ下の席なので、もー見上げちゃう。肩凝りバリバリ。
それに、あまりにも役者さんと近すぎて何かこー・・・笑ってしまふ。ニヤニヤ。
だって、
ヤリスギなんだも〜ん(笑)。おっかしいよ!

出演者はかなりゴーカで、歌も演技もレベル高!!衣装も噂どおり豪華!
何の教訓もなく、アホアホ炸裂のやりたい放題。なるほど「大人の遊び場」。
観てるこっちも楽しい。

けどまー、文句があるとすれば、やっぱ展開とかオチとかの中途半端さだなー。
なんかね。良きにつけ悪しきにつけ、話がバラバラっつーかまとまりがないっつーか。
ま、素直に楽しく笑ってオールオッケー!だけど。

伊東恵里さんが可愛くてキレイな歌声で。バンビのぬいぐるみも愛らしく。んまぁ。
ちあきしんさん。初めて観たが、まぁ!なんてイイ感じ!ステキー。イイ人のオーラが出てた。

男性アンサンブル陣、近くで見ると化粧厚〜い!(舞台だから当たり前!)
スタイルもイマイチー!(岡幸二郎と比べちゃイカン!)

 

結構複雑なストーリーがあるんだけど、意味はない(笑)。
歌声を聴かせるため、曲を聴かせるため、衣装を見せるため、ダンスを見せるためのストーリー、というか。
舞台は小ネタの嵐で爆笑なんだが、パンフもすっごい小ネタの嵐で爆笑。
高谷あゆみさんに至ってはその存在自体が「ネタ」だった(爆) 素敵。

特等席での観劇ということで開幕前から私も妹も妙にハイテンション。あははははは。
そんなことも何だか楽しかった。しかし下から舞台上の岡幸二郎氏
(すげー背が高く、女装するとでかいカツラで更に高くなる)を見上げていたため
ほんっと、肩凝った(^^;; 私、運動不足なんだな、きっと。。。

 


「ながさき阿蘭陀年オリジナル音楽劇」出島♪  

日蘭交流400周年の2000年、長崎で上演された作品の東京公演。
鎖国時代の出島を舞台に繰り広げられるミュージカル。
原作は市川森一の「夢暦 長崎奉行」。脚本は劇団☆新幹線の座付作家・中島かずき。
豪華スタッフ&キャストであ〜楽しいな、こりゃこりゃ♪

STORY

1812年9月、長崎。「くんち」前日。遠山左衛門尉景晋が新奉行として赴任してきた。

狂い咲く しゃぎり桜 の下で酔っ払った侍にからまれた町娘 りん。
通り掛かりの旅の若者(金四郎)が彼女を助けようとするが、喧嘩騒ぎは大きくなる。
それを静めたのは花街・丸山の遊女 お陽だった。
彼女はオランダ人と日本人遊女の間に生まれ、知性と教養に富み人情に厚い「長崎の申し子」だ。

金四郎は、りんの婚約者だという松浦久之助という男にりんの兄・吉雄権之助を殺して欲しいと頼まれる。
実は松浦は薩摩藩の隠密。金四郎が景晋の息子であることを知り、奉行失脚のために
罠にかけようとしていたのだ。

そのころ、オランダ商館長のドゥフは、新奉行との会見を控えていた。
オランダという国は欧州の戦乱の中で今や消滅してしまっている。
それを奉行に悟られれば「出島」の存在は不必要なものとして切り捨てられる、と
ドゥフは思い悩んでいたが、お陽に「ここ出島にはオランダの旗がひるがえっている、それを守らなければ」
と励まされる。

一方、金四郎は松浦の企みに気付き、権之助を助けようとして逆に侍に囲まれてしまう。
そこへ助けに入ったのは景晋だった・・・

00.11.17 アートスフィア

STAFF

原作 市川森一 脚本 中島かずき
演出 鵜山 仁 美術 妹尾河童
音楽 甲斐正人 作詞 竜 真知子
振付 前田清実 アクション 渥美 博
照明 山口 暁 音響 山中洋一
衣装 牧野純子 プロデューサー 池田道彦

CAST    

お陽(袖笑太夫/遊女) 木の実ナナ 遠山景晋(長崎奉行) 近藤正臣
りん(吉雄権之助の妹) 一色紗英 遠山金四郎(景晋の息子) 山本太郎
吉雄権之助(崎陽書院塾長) 石井一孝 ヘンドリック・ドゥフ(オランダ商館長) 渡辺忠士
彭城大次郎(塾生/唐通詞見習) 本田修司 速水一学(松浦久之助/薩摩藩の隠密) 若松武史
服部清蔵(薩摩藩聞役) 山谷初男 ウィリアム・ワルデナール(前オランダ商館長) 三木敏彦
貞助(塾生/パン屋の職人) 植木潤 馬場為八郎(小通詞) 近江谷太朗
神辺文泰(塾生/牢屋医師) 森田浩貴 侍・筆者・役人 宇治川理斉
町衆・ ピーター・ブラウン船長 上條コウ 町衆・商館員・水夫 櫻井章喜
侍・乙名・役人・水夫 小森創介 侍・乙名・商館員・水夫 横田裕市
侍・筆者・役人 三村晃弘 町衆・商館員・ブーリー 吉守京太
たみ(塾生) 山本カナコ 鶴羽(遊女) 絵馬優子
瓜生野(遊女) 中坪由起子 浮舟(遊女) 植田チコ
夕霧(遊女) 春川さやか 春風(遊女) 鳴海由子
東雲(遊女) 平山智香子 椿黒(遊女) 真樹めぐみ
如月(遊女) 湯屋敦子 チェンバロ演奏 上薗未佳
子供達 劇団ひまわり    

 

まず目に楽しい。しゃぎり桜のセット、色とりどりの遊女たちの着物。
それもちゃんと着物として着てるんじゃなくて、下にスパッツはいて足もとはスニーカー
だったりして、歌い踊る。紗英ちゃんも着物+スカートみたいなクールピンクの可愛い衣装で
おかっぱ頭に花かざり。
木の実ナナはきっぷのいい太夫。顔とかもう存在自体がハデで目に楽しい。
近藤正臣は髪逆立ててメッシュ入れてすごい格好になってる
(けど あくまで“近藤正臣”なのが可笑しい)。
そうした日本ぽい着物をとりいれた衣装に加え、オランダ人カピタンはまるでMozart だし、
イギリス人まで出てくるし、ほんと盛りだくさんな見た目。

音楽も民謡から渡辺カピタンのロックバラード、石井一孝の歌う♪長崎は今日も雨だった(英語ver.)
オペレッタ、などなど盛りもりだくさんで楽しい。

キャストは木の実&近藤の大人couple と山本&一色の若者couple が中心。
その周囲の人々の中でチラシのおもてに名前が載ってたのは
石井、渡辺、本田修司、若松武史、山谷初男だった。が、実は、私の見た感じ、
本田はあまり存在感なし。それよりミョーな女装までした花組芝居の植木潤や
近藤正臣の部下の近江谷さん
(キャラメルボックス)の2人のほうがずっとオイシイし上手くてイイ。
遊女役のみんなもすごく達者で、この脇を固めるアンサンブルの安定感が
山本&一色の新鮮なへたっぴさといいバランス。

ストーリーもハラハラドキドキサスペンス調だったりするところもあり、若者達の奮闘・友情、
近藤・山本の親子関係も盛り込み、よくできてる。
ま、ちょ〜っと間延びしてるとこもあったし、心揺さぶられるとかいうものじゃないけど。
カラフルでパワフルで、肩こらずに楽しめるentertainment だな。

 

まさに
史実もちらりと織り込まれているかと思うと、山本太郎が背中に桜吹雪しょってたり(遠山の金さんだから^^;)
サービス精神旺盛。「長崎は今日も雨だった」最高(笑)。
きっとご当地長崎ではものすごい盛り上がりだっただろうな〜。
東京でも、(この日は東京初日だったこともあり?)スタンディングオベーションになっていたけれど。

オランダ商館長の渡辺忠士。RENT JAPAN のRoger 以来、初めてみた。かっこいい声、健在(^^)
でもちょっと大人しい役だったので物足りない・・・

 


♪シラノ・ザ・ミュージカル♪  

エドモン・ロスタンの戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」をミュージカル化した作品。
オリジナルはオランダで92年に発表され、翌年ブロードウェイにも進出。
日本では今回が初上演となった。

01.1.21 赤坂ACTシアター

STAFF

CYRANO THE MUSICAL
Based on the play by EDMOND ROSTAND
Book and lyrics by KOEN VAN DIJK
Music by AD VAN DIJK

作・作詞・演出 クーン・ヴァン・ダイク KOEN VAN DIJK 作曲 アト・ヴァン・ダイク AD VAN DIJK
美術 エリック・ヴァン・デル・パレン ERIC VAN DER PALEN 衣装 ヤン・タックス YAN TAX
翻訳・訳詞・
アソシエイトディレクター
青井陽治 音楽監督・
声楽監督
北川潤
振付 前田清実 照明 塚本悟
音響 大坪正仁 指揮 上垣聡

CAST    

シラノ 市村正親 ロクサーヌ 西田ひかる
クリスチャン 山本耕史 モンフーリー/ラグノー 北川潤
ル・ブレ 園岡新太郎 ド・ギッシュ 山本隆則
観客/見物人/青年隊/隊長/市民 阿部裕 観客/医者/シェフ/青年隊/市民 砂川直人
男/観客/見物人/シェフ/青年隊/市民 松澤重雄 ヴァルベール/シェフ/青年隊/市民/暴漢 笠原竜司
青年隊/シェフ/暴漢 藤本隆宏 観客/見物人/副官/青年隊 斉藤裕
青年隊/シェフ/市民/観客 野沢聡 ドレッサー/見物人/シェフ/青年隊/市民 森山大輔
青年隊/シェフ/市民/観客 板垣辰治 観客/見物人/シェフ/副官/青年隊/手紙配達人 内田圭

 

千秋楽。寒い日。

紙に見たてたセットの床がうねっていて、宙に大きな羽根ペンがうかんでいる。緞帳は無し。
最初あのセットのうねった床を見た時、えー、あの上でやるわけじゃないよね?
と思ったが、あの上で見事やってた。実際どうなってるのかはよく分からないけど、
平らな板は無いように見えたし、結構な急勾配。た、大変そう。まるでスノボのハーフパイプみたい。

衣装はフレコミどおり豪華。主役のシラノと山本クリスチャンはあまり着替えもなく、
軍服なので主役のわりに衣装はあんまり華やかではなかったが・・・。

ストーリーは有名な「シラノ・ド・ベルジュラック」なのだが私は細かい話や顛末は
知らずに見た。すると、少々分かりにくいところが・・・。
歌詞が、特にアンサンブルみんなが歌う曲のコーラス部分の歌詞が聴き取れなくて。
例えばモンフルーリーとシラノの確執とか、シラノの立場とかがすぐに飲みこめない。
うぅ〜む。

メロディーは美しく、シラノとクリスチャンのデュエットなんかも おぉイイぞ。
クリスチャン山本、歌唱力・存在感おおいにアピールって感じ。
主役はやっぱタイトルロールの市村氏であり、クリスチャンは
ロクサーヌに「美男、美男」と歌われる顔が良いだけのバカボンちゃんな役どころ
ではあるけれど(笑)いやはやどーして。実は文才がないだけでバカではない、繊細な
青年を好演、ってとこか。ともすればキャラ的には弱くなりそうな役だが、
市村氏の存在感に負けてない。

ロクサーヌ西田ひかる。はじめて観たけど、予想以上によかった。
歌はものすごく上手な訳ではないけれど、ロクサーヌの感情が素直に伝わってくる声、というか。

シラノ・ロクサーヌ・クリスチャンの3人の力のバランスが意外にもわりと良かったな。
バルコニーでクリスチャンのかわりにシラノがロクサーヌへの愛のことばを歌うシーンは
チャーミングで良いなぁ。

劇中オペラがあるところは「オペラ座の怪人」
バルコニーのシーンは「ロミオとジュリエット」
美しくて風情のある恋文を送って愛を交わすのはまるで平安時代。「源氏物語」の世界。
そこへ豪華な衣装と美しい音楽、そして外見にコンプレックスを持つ男の秘めた愛の物語・・・
贅沢なミュージカルだなぁー。

ただね、なんか・・・なんか、何故か退屈なんだよ全体的にね・・・。
激しい殺陣もあるし、ダンスもあるんだけどねェ。

楽日なので、ヴァン・ダイク氏らもカーテンコールでステージに上がり、
キラキラ銀紙の紙ふぶきがドバっと発射され、市村西田山本の3人は何度も出たり入ったり。
オケもみんなステージ上へ。いや〜、成功やったぜお疲れ様!って感じだったんだろうね。
スタンディングオベーションで無事に幕は降りたのだった。って、幕はなかったか(緞帳、無し)。

 

ほんと、あのうねった舞台をうまく使っていて感心感心。
音楽はメロディーが綺麗ですてきだったわ〜。
しかし、退屈な感じは否めないなぁ。一緒に行った妹なんて、途中で寝そうになってたし(笑)

山本耕史のオデコはほんとに自己主張が強いオデコだなぁ(笑)相変わらず可愛らしい。
でも今回は、ど〜もそのオデコにクリスチャンのかつらが似合ってない気がするんだけどそれは禁句?
それに引き換え市村さんの「シラノ鼻」と髭はまったく違和感なく似合っておられました(^^)