♪地下鉄1号線♪

韓国 ハクチョン劇場のプロダクション。来日公演。
原作はドイツで生まれた同名作品。演出家のキム・ミンギが舞台をソウルに置き換えて
韓国一の都市の今を伝える新たな物語に仕上げた。
初演以来7年、韓国内だけでなくドイツ、中国でも上演された。

01.11.21 大阪 シアター・ドラマシティ

STAFF

脚本・演出 キム・ミンギ 原作 フォルカー・ルードウィッヒ
音楽 ビルガー・ハイマン 振付 イム・ヒョンジュ
美術デザイン イ・ボクペ 照明デザイン パク・ムンソプ
音響デザイン カン・グッキョン 衣装デザイン キム・ヒョンスク
脚本邦訳 金重明 字幕構成 根本理恵

CAST

仙女 イ・ミオク
メガネ クォン・ヒョンジュン
ゾウキン パン・ジュラン
あばたばあさん キム・ヒョスク
赤パンツ イ・ジウン
チョルス キム・ユンソク
ツブレ イ・ファンイ
クズレ ムン・ソンファン
ポインター チェ・ムヨル
ツバメ チャン・ヒョンソン
女子高生 キム・ウニョン

ロックバンド [無賃乗車]

ドラム パク・ジヌァン
サキソフォン シン・ギョンスク
E・ギター チョ・イング
ベースギター イ・ヨンウン
キーボード ソン・ギョンヒ

 

初の大阪上陸。わーお。午後半休をとって、近鉄線でGO。
前日に大阪のガイドブックで場所を確認したりしていたら何だか旅に行くようで
楽しくなってきた。天気もいいし。16時ごろには大阪・なんばに到着。
2hrsで大阪かぁ。日帰りで遊べるなぁ。
さっそく時間は余るけど場所を確かめに ちゃやまちアプローズの
シアタードラマシティへ。梅田コマ劇場(大)+ドラマシティ(中)の2劇場がある
お洒落くさいビル。イルミネーションがキラキラしてromantic ないいカンジ。
まずは劇場のチケット売り場のお姉さんに終演時刻を聞きにゆく。
「9時45分です」
・・・え?7時開演で、9時45分終演?な、な、ながい〜〜〜!!あらかじめ
調べておいた最終新幹線のぞみが21:54分発。ドラマシティ最寄の地下鉄
中津駅から新大阪まで駅2つ、距離も短いから5分ぐらいだとしても最後まで観て
いたら多分間に合わない・・・うぅ・・・。観る前からショックでブルー・・・。
事前にもうちょっとよく考えてればよかった・・・名古屋と大阪なんて近いから
ぴゅっと行ってお芝居みてぴゅっと帰ってこられるだろう、となんとなーく甘く
考えていた私がバカだった・・・。

・・・ <中略> ・・・

席は10列17番。ヨシ。
幕開け。いきなり仙女がセット中央の階段の上で ぐわぁぁぁーーーーー歌う。
おぉ〜、びりびり〜〜〜。そして続々と登場する人物 赤パンツ、あばたばあさん、
ゾウキン、メガネ、チョルス・・・アンサンブルまで、金持ちから貧乏までごちゃまぜ!
幅広い種類の人が雑然といる ザワザワしてすっきりしてない感じが
うわぁ、らしーー!!韓国らしい!という感じ。
(とは言え1回ソウルにちょっと行ったことがあるだけだから私が知ってる
「韓国らしさ」なんてうわっつらだけかもしれないが。)

婚約者を探しに来た田舎娘・仙女の目を通してソウルの街をみる、という構造の
中で、メガネ
(学生運動家)とゾウキン(メガネを匿う娼婦)の関係がひとつの軸だが、
他にも色んな人たちの姿が仙女の目には映る。という訳で、地下鉄1号線に
乗り合わせる変なコギャル達や
ウンコ博士?のおばあちゃん&ヨボヨボのおじいちゃん、
露店取締官達や金持ち奥様たち(男性による女装)、いちいち 
そこまでやる〜〜?ってくらい可笑しい!極端。変。
日本で作るミュージカルだときっとあぁ変にはならないだろう。
それもこれも、
レベルの高い役者がこうして揃ってこそ可能、ということだ。
(※誤解のないよう言っておくけど、日本のミュージカル役者がレベル高くないって意味
じゃないよ。日本ではきっとああいう極端な表現やキャラ設定はしないだろう、ってこと。
ウンコ博士なんて出てこないと思うし。)

もともとLine1はドイツ原産だったものを韓国に舞台を置き換えて作ったものだから
創作過程ですごく練って練って練られたのだと思う。but still, ザワザワしている。
スムーズでない、というところは否めない。気がする。でもこういう power のある
作品はそれで良いのであり、それが味なのかも。もしくは、発展途上であるとも
言えるのかも。舞台は生き物だというし、この作品はまだ発展する余地、というより
未来があるものなのかもしれない。という気がする。
例えば、レミゼ
(レ・ミゼラブル)やファントム(オベラ座の怪人)にはこれから「発展」
するような余地は無さそうだけど地下鉄1号線にはあるかもしれない、と
思わせる、というか。あ、この作品が韓国の今を切り取ってみせているから、か。
だから未来があるかもと思わせるのだな。
物乞いや娼婦 etc も描かれていて辛い今の現実ではあるかもしれないけど、
あばたばあさんの
♪生きてるってないいもんだ、お嬢ちゃん そう、そーいうのが
なくっちゃね。ミュージカルだもん。There's still hope !

はぁーー しっかし・・・ゾウキンが死んでしまってメガネが自分のことを告白している
あたりで劇場を後にせざるを得なかった・・・悔しいわー。よくできたパンフのおかげ
でその後のストーリーもfollowできたからいいようなものの。大阪は近い。
近い、ようで時間によってはあんまり近くない・・・ってことをよく覚えておこう。
でも のぞみ は快適。50分ぐらいで名古屋到着。

今から考えれば、7時開演で9時45分終演ってのは別に長くない。1幕め1時間30分、
インターミッションが20分、2幕め1時間、ぐらいが普通だもんね・・・。
よく考えてなかった私がアサハカでした(涙)

そうそう、劇中で新聞配達少年が号外を配るシーンがあったのだが、
ゴウガ〜イ!ゴウガ〜イ!ハンッシンタイッガーッス、ユウッショ〜ウ!だって。
どうやら阪神優勝したらしいです。・・・ありえねーっ(笑) 大阪サービスだネ。


♪RENT GALA The Concert♪

日本では98年、99年に上演され、2000年にはアメリカからツアーカンパニー(Benny tour)
が来日
し、多くのRENT heads(レント頭・・・レントのファンはこう呼ばれる)を生んだ作品の
ガラ・コンサート。
ニューヨークからオリジナル・ブロードウェイキャスト(マーク役)のアンソニー・ラップ
スペシャルゲストに迎えて、RENTers & RENT heads のお祭り騒ぎ!!

02.1.16 ソワレ 東京 赤坂ACTシアター
02.1.26 マチネ・ソワレ 大阪 シアター・ドラマシティ

STAFF

作詞/作曲 ジョナサン・ラーソン 構成/演出 吉川 徹
翻訳/訳詞 松田直行 音楽監督 深沢桂子
技術監督 眞野 純 振付 夏貴陽子
美術 松井るみ 照明 高見和義
音響 山本浩一 衣装 沼田和子

CAST

Roger  宇都宮隆
Mark 山本耕史
Mimi TSUKASA
Collins 石原慎一
Angel KOHJIRO
Benny 泉見洋平
小西教之、山崎ちか、SATOMI、杉岡芳樹
畠中裕一、Rikito、Ryo-co
Special guest : Anthony Rapp
Anthony Rapp Band are:
Anthony Rapp (Vo.),David Matos (G.)
Peter Asarisi (Dr.),Keith Lowen (B.)     

1.16

午後半休して東京へ。赤坂ACTシアター。席はe+のプレオーダーで7列20番。
e+でもなかなか良い席が取れるのだな。

いきなり山崎ちかちゃんのMaureen ♪OVER THE MOONで幕開け。
今回は今までのMaureen経験キャスト(森川美穂、La Pearl)がいないけど
Mooooooo!!はやらないワケにはイカナイってことよね。
キタ、来たわよ!この瞬間が!!と、彼女嬉しそーだ。
客席も、多分まぁ8割方はRENT経験者だろうから(・・・?)
待ってましたの
Moooooo!!の叫び!

この後はだいたい話の流れのとおりに曲が進む。が、ヘッドセットマイクじゃなくて
ハンドマイクで歌ったりしている。
Angel のKOHJIRO、
♪YOU OK HONEY? でCollins 石原と
“Maureen と結婚しちゃった “・・・っ最低だっ・・・”
のやりとりが(笑) 
(KOHJIROは98年に共演したMaureen役の森川美穂と結婚)
♪TODAY 4 U ではAngel 客席から登場、“ただいまーっ!!”
彼も嬉しそうである。お帰りーっ!(^^)

ハンドマイクであり、動きはAngel も Mimi も押さえ気味ではあるけど、衣装は
本チャンそのまま。セットも一応イントレで階段組んであるし。Christmas treeは
へぼいけど。なるほどー、「ほぼRENT」だな。Maureen と Joanneがいないが(涙)
TSUKASAがちょっと声つらそう というか、かすれてるとこもあったけど、
上手いよなぁ相変わらず・・・
♪ANOTHER DAY なんて涙出そうだよ。はぁーーー。

ここでMark耕史「始まりは1996年・・・」とJohnの死、RENT誕生のエピソードを
語り、Anthony を紹介。Johnのことについてなど、ちょっとした英語でのやりとりが
あり、Anthony & his band の live。思ったよりいっぱい曲やって。ほほう。
そりゃまぁNYからわざわざ呼んだんだし、いっぱいやってもらわにゃ。
しかし客席は半分くらいウツfans(?)。Antの曲知ってる人なんて、いやしねーもん。
みんなどうノッていいのか分からず固まってるっつーか・・・ピキーーン。
アハハハーあはーーーあはー。しかしバンドのギターDavid、あいつ、ヤリすぎ(笑)。

そして♪La Vie Boheme 耕史がメガネとマフラーをAntに貸して、Ant はTシャツに
マフラーという季節がわからん格好になっていたがやはり、お、Mark !!
Here she lies 〜♪と歌いだすと、うぉぉぉぉ〜〜出た!本物!
って耕史君も本物だけどさ(笑)でも Ant の Mark が見られるなんてスゴイなー。
素直に嬉しい。感動したー。
小西氏がイキイキやってたのがすごい印象的。ビミョーに日本語の混じる
La Vie Boheme だが私にとっては違和感なし。 Maureen役をやらされる
Mark のカッコの山本耕史、可愛いわ 
石原Collins の
♪I'll cover you reprise... やぱイイわ〜〜

♪What you own って歌うの難しいのかなー。いつもUtsuって何か高いとこ声
出なかったりウラ返ったりしてるよなー。でもその昔よりは歌ちょっと上手くなったよね、彼。
昔、ダメな時はホントにダメだったもんなぁ。

最後、アンコールのかたちで♪Seasons of Love。 soloは、ちかちゃんと
小西氏。ちかちゃん頑張っているわね。あんまり彼女のtypeではないと思うけど、
あのsolo。びっくりしたのはAntが日本語で歌ってた・・・ベンキョしたわね。
あぁしかし生できくのはやっぱイイなぁホント。

キャストがハケるとやっぱりバンドは♪I'll cover you (^^)

1.26

よっしゃRENT Gala@大阪。新幹線で大阪入り。今回はドラマシティ2度目なので
場所も分かってるし。寒くてどんより雨降りそう。しぇー。まずは時間も丁度だったので
劇場へ。席は3列15番。下手のほう。ってなワケで Marks を見るにはいいポジションか。
耕史と Anthony のやりとりは下手だし、Seasons of Love の Mark の立ち位置は
一番下手だし。
それはいいとして、TSUKASA Mimi も Utsu Roger も東京初日よりは調子よかったみたい?
cast も客もこのRENT Galaに慣れてきて楽しんでるカンジがする。東京と大阪のノリの違い、
というより初日と千秋楽の違い、っていうか。
♪RENT では泉見Benny がテーブルから飛び降りた時にスッ転び苦笑い。
耕史Mark にアドリブで
誰かがこけた〜♪と歌われていた(^^;;
Ant のライブもピキーンと固まってる感じはないし。 Anthony Rapp Band の
Bass の Keith は胸に手書きで
“セクシー外人”と書いてあるT shirt を着ていて、
下手側にいてそれがよく見えた私は爆笑(心の中で)。
You're not a sexy 外人 as long as you wear it... You're an オモシロ外人、だよ。。。
大阪お約束ということで、東京では How are you “ゲンキデスカ〜”と言っていた
Antも、もーかりまっか?の問いに“ボッチボッチデンナ〜”と答えていた。
タコヤキサイコー、らしい。
しきりに The food is オイシイ、you have a wonderful country と言ってたので
日本(食?)気に入ってくれたんでしょう。

カーテンコール、丁度私の2つ前(最前列)に山崎ちかちゃんのおばあちゃん?が
座っていて、ちかちゃんがステージから飛び降りて
おばあちゃんにギューっとhug
おばあちゃんは泣いていたんじゃなかろうか。ちかちゃんめちゃめちゃ嬉しそうだった。
すっごいイイ笑顔。いいなァ。それをステージ上から見ていたAnt らキャストも暖かく
見守る状態。 happy だわ。TSUKASA はKeith のセクシー外人T shirt を見て大爆笑。

最後の♪I'll cover you 客席は総立ちで踊り、キャストもマイク入ってないけど歌い踊ってた。
私も歌ってた。はっはっは。楽しーい!

大千秋楽のソワレ。7列26番。まんなかへん。開演前ロビーにいるお客さんを見てると
結構お姉さん・・・というか、オバさんもいる・・・。ちょっとケバめの格好して
RENTロゴのピアスしてたり。カッコいいなぁ。そんなRENT heads がいることが
ちょっと嬉しくもある。

♪Over the Moon 泣いても笑っても最後の Moooo!!
♪You OK Honey? ではマチネはKOHJIRO
“ごめんなさい、妻子持ちになっちゃいました”と頭を下げていたが、ソワレは
“ごめんネ、こう見えてもパパなの” ・・・毎回違ったらしい。
しかしパパには見えん!可愛いよーー。

Anthony の live では毎回 Ant が special guest として耕史に紹介されていたが
最後なのでAnt が 耕史をspecial guest として逆指名。
♪Human Tornado のコーラスに参加した耕史だが、どっから歌い出せばいいのか
よく分かってないご様子。キョロキョロしてる。そんなところもラブリーだわ。
David もPeter もやりたい放題。David は着てるTシャツとか脱いでどんどん客席に投げちゃうし
Peter もスティック投げちゃうし。アイツら・・・。Keith は“キース”と書いてあるTシャツで登場。
ヘンな奴・・・。
ステージから見て7列目ぐらいだと見えるかもしれないから(笑)一緒にコーラス歌ってやった。
She's a human tornado! とか I don't care anymore〜〜♪とか。ははは。

とにかく、ナマでRENTを聞ける、みんなで La Vie Boheme! な幸せに浸れて
嬉しかったなーーーー。
ラストのラストはバンドさんも虹色アフロ(スギヨシ所有)だったり、もうビールジョッキ
もって出てきてステージ上で勝手に打ちあがってたり。
客のアンコール拍手も止まず、私はsign language で I LOVE YOU をステージに送り続けた。
畠中裕一氏の
「またRENTみたーい!」の叫びに「Yeah!!!!」と応える客席。

というわけで、お祭りは終わったのだった・・・。またRENT 演りたい、歌いたい、観たい、っていうのが
みんなの正直な気持ちだったろうな、ほんと。
今回のガラコンは RENTキャスト&スタッフ、そしてファンにとっては本当にお祭りとして楽しい、
嬉しい企画だったのではないだろうか。(いや、スタッフは大変だったかなぁ〜)
ガラ・コンサートがこうして成立するっていうのは、やっぱり音楽がしっかりしているから。

でも、でも、やっぱり次はストーリーがちゃんと分かる形(つまり、本来の形)で上演されてるのを
観たいし、もっと色んな人に観てもらいたいなぁ。
今回のガラコンで初めてRENTに触れた人はどんな話かなんて何だか全く分からなかっただろうし。
(客席周りを見渡すと、そんな状況の人が少なからずいたような・・・)
そんな人たちが、例えば私が初めてロンドンで観てあんまりストーリー分からなかったけど
 seasons of love のメロディーが胸にひっかかってRENTに興味持ったように、
「RENT、今度はちゃんと観てみたい」  って思ってくれたらいいなぁ。と思う。

最後に・・・今回、Anthony 御一行の通訳兼お世話係(?)として超hard working girl だったこひちゃん、
special thanx です。あなたの働きがなければ私達日本のRENT heads はこんなラッキーな思いは
できなかったんだもん。ありがとう&お疲れ様!

 

おまけ

yeah, you do...


♪A CLASS ACT♪

2001年度オビー賞受賞、トニー賞ノミネート5部門、などなど高い評価を受けた作品の来日公演。
あの「コーラスライン」の作詞家 エド・クリーバンの伝記的ストーリー。
ブロードウェイではわりとさっさとクローズしてしまったので、観られてラッキー!しかも日本で!

02.7.28 赤坂ACTシアター

STORY

1988年2月。ブロードウェイのシューバート劇場。「コーラスライン」がロングランを続けている場所である。
ここで、1年前に亡くなったエド・クリーバンの追悼式が行われようとしていた。彼はコーラスラインの作詞家。
48歳という若さで、癌でこの世を去った。

彼の友人たちが集まると、そこへ幽霊のエドが様子を見にあらわれる。
友人たちは彼のことを話し始めるが、追悼式だというのに出てくるのは悪口ばかり。
「とにかく変わり者だった!」「短気」「神経質」・・・ 幽霊エドは憤慨。
親友だった医師のソフィーは彼に言う。「本当の姿を分かって欲しいのなら、ちゃんと最初から伝えなければだめよ」

彼との思い出を語り、その生涯を振り返る友人たち(と、そこへ茶々を入れるエド幽霊)。

精神を病んだ学生時代に自分を支えた曲作りの楽しさ。ソングライターになりたいという夢を持った彼は、
ミュージカルのワークショップで学びつつ、レコード会社でプロデューサーとして働く。
やっと掴んだ大きなミュージカルの仕事は人付き合い下手で挫折。それでもソングライターとして一本立ちするため
会社を辞めて曲づくりに専念。マイケル・ベネットに会い、コーラスラインのプロダクションに作詞家として加わることに。
作曲もしたかったが、既にマーヴィン・ハムリッシュに決まっていた。そしてコーラスラインは大ヒット、トニー賞を受賞する。

しかし、その後彼が、彼の作品が、脚光を浴びることはなかった。
自分の作曲した曲が劇場で多くの観客から拍手を受けることをずっと夢見ていた彼だが、それが叶う前に癌に倒れる。

追悼式で彼の遺書を読み上げるソフィー。
彼を教えた、彼を手伝った、彼に迷惑した、彼を愛した友人たちは今、彼のことを理解するのだった。

STAFF

Gorgeous Entertainment / Kumiko Yoshii presents
A CLASS ACT

Music and Lyrics By EDWARD KLEBAN
Book By LINDA KLEIN and LONNY PRICE

Scenic Design : JAMES NOONE
Costume Design : CARRIE ROBBINS
Lighting Design : KEVIN ADAMS
Sound Design : FREDERICK BOOT
Orchestrations : LARRY HOCHMAN
Assistant Choreographer : JANNIFER HAMILTON
Music Direction : STEVE ORICH
Production Supervisor : PETER BALLENGER
Production Stage Manager : JEFFERY M. MARKOWITZ
Associate Producer : DONALD FRANTZ , TOM WARE
General Management : TOWN SQUARE PRODUCTIONS
Associate Producer : PASADENA PLAYHOUSE , SHELDON EPPS

Choreographed by MARGUERITE DERRICKS
Directed by LONNY PRICE

CAST

Ed Kleban Lonny Price
Charley et al Jeff Blumenkrantz
Lucy Donna Bullock
Mona Michelle Duffy
Bobby et al David Hibbard
Sophie Michele Pawk
Lehman Patrick Quinn
Felicia Sara Ramirez

 

チケット発売日から2〜3週間たって、あ。忘れてた・・・。とチケット取ったのに前から2列目の真ん中の席。
よっぽど売れなかったのか、楽だというのに後ろの両サイドはかなり空いている・・・あらー。
e+とかで半額チケットをがんがん出していたという。キーっ。悔しい!!
定価ばっちり払ってしかも新幹線代がっつり払って観に来たのに!!と思ったが、いやいや。
これは
pay a great deal to get in して良かったのだ。

うつうつでちょっと変人で自己チューで完璧主義でチビでハゲ。何て華のない主人公だ。しかし。
冒頭、客電が落ちると1列目の17番目ぐらいのaisle seat に走ってきて座る人影あり。
何だこの遅刻してきたオッサンは!と思ったらパッとスポットが当たって、
こっち振り返って歌い出した、おぉ主人公。
その時にはもうなんか、コイツうぅ〜(愛)という状態。いや実際はあんな気難しそうな
扱いにくそうな songwriterが身近にいたら・・・って近くに寄りたくない、あんな人の。
振り回されて大変そうだも。

キャストはたったの8人。みんなしっかりした、力強い演技と歌。
なんせ8人っきりだから、それぞれの魅力的(変?)なキャラクターを割とすぐ把握できる。
早口フェリシアもおバカなボビーも楽しい。

ミュージカルの(楽曲作り)ワークショップとか、コーラスライン製作の舞台裏とか、
そうかぁ〜、こうして作られる(た)のかぁと興味深々。ま、事実に基づいたフィクション、
ってやつだろうけど、舞台裏を面白く舞台にのせてる。
マイケル・ベネットとマーヴィン・ハムリッシュの変人ぶり vs エドの変人ぶり
のぶつかり合いの火花の中からコーラスラインが生まれる過程が最高。
わっはっは、っていう爆笑ではなく、ニヤリ。フフ。自分がニヤニヤしてるのがわかる。グフフ。
セットは非常にシンプルだけど、そこがいい。うまいなぁ。

音楽は、軽快で美しく、完成度高い。
主役であり、このショウの作詞・作曲を手がけたエドがもう亡くなっているって設定のショウだけど、
暗く湿っぽくはならない。友人たちに“変な奴だったじゃんね!”と回想され、それに幽霊(?)のエドが
チャチャを入れつつ、彼自身の葛藤多き人生を音楽同様軽快にテンポよくみせる。
が、ラストでは
仲間やショウビジネスに対するエドの愛情に涙。
(曲がまた、いいんだ〜ラブソングなんだな〜美しい)
そして、
「自分の作曲した音楽が街の真ん中の劇場で、劇の一部として、
高い金を払って観に来た観客の前で演奏される」
ことをずっと願い、しかし叶わずに
病気に倒れたエドの人生が、彼のその日の目を見なかった音楽でもって
A CLASS ACTというショウとして
観客の前で語られ、チケット買って観に来た観客は
エド生涯の夢の一部に実際になれる、というこの構造。
「あ、今、私ってエドの夢を叶えてるじゃん!」ってことに気づいた時、
じぃぃぃんときてしまって、もー涙ポロポロ。

はー、気持ちのいい涙だったー。スタンディングオベーション。
キャスト8人しかいないってことで、出待ちすることに。夕方、天気はよかったけど少し涼しくなっていた。
楽屋口には20人くらいが待っていた。40分ぐらいかかって全員のサインをゲット。
みんな気さくにサインしてくれるし、話してくれる。うれしー。
よかったよー、最後泣いちゃったよぅ!と言ったら、
私たちもよぅ!泣いちゃうわ、感動的なショウだもの〜。って。
ルーシー役のドナ・ブロックは
「日本の観客はすばらしかったわ!字幕がなくても、なんかこう、
伝わってるっていう感じがしたわ〜」
と言ってた。
出待ちしてる中に、今日初めてミュージカルというものを観た、っていう子がいて、
ドナは、
わお!Go see more !! と。これが初ミュージカルだなんて、渋い選択だけど幸せな子だね。

 

・・・いやぁ。良かったっス。今年のNo.1 かもね。うん、よくできてるなぁ〜、と思うんだよねー。
曲作りの才能があったにもかかわらず、詞だけしか認められずに亡くなった男。
その仲間たちが彼の残した曲を世に出してその夢を叶えてやろうとした場合、例えばレビューみたいなものを作るとか
上演されなかった彼のミュージカルをやるとかするのがまぁ普通だと思うけど、
彼の作った曲で彼の人生をミュージカルにするっていうのがニクいよねー。
また、この A CLASS ACT の脚本・演出を手がけたLonny Price が主役の Ed を演じるっていうのも、
いいじゃないか。なんか、色んなことが何重構造にもなっていて。
そうそう、掲示板でも話題になったけど、「A CLASS ACT」って、最初に A がついている理由。
コーラスラインは「A CHORUS LINE」。最初の文字がAなら、ブロードウェイの上演リスト(アルファベット順)
で一番最初に載るからという理由でそうなった、という逸話があって。それをふまえてるんだね。
コーラスラインってのは、ミュージカルのコーラスダンサー(群舞)のオーディション風景を描いている。
バックステージものというか、「ミュージカルについてのミュージカル」。で、このクラスアクトもまた、そう。
ここもまた、入れ子構造になっている。

でね、最後の、エドの遺書が朗読されるシーン。「仲間やショウビジネスに対するエドの愛情」
語られるんだけど、これって裏返し。
仲間やこのショウのスタッフの、エドに対する、またショウビズに対する愛情 なんだよね。

劇場を愛する人が、このショウを愛さなかったらウソだよ!ほんと!