♪クレイジー・フォー・ユー♪

ブロードウェイのボーイ・ミーツ・ガールものの最近の代表選手。
1930年の「ガール・クレイジー」のリメイク。リメイクとはいえ、音楽を流用した、ほぼ新作。
1992年にマイク・オクレント演出、スーザン・ストローマン振付でトニー賞作品賞、振付賞などに輝く。
日本では劇団四季が1993年に初演。その後再演を重ねている。

STORY

1930年代・ニューヨーク。銀行の跡取息子ボビーは銀行業務にはまるで興味がなく、
得意のタップダンスでミュージカルスターになることを夢見ている。
彼の母親は銀行を継がせるために、彼をネヴァダ州のとある劇場の差し押さえに向かわせる。
長旅の末ネヴァダ州デッドロックにたどり着いたボビーは、その劇場主の娘 ポリーに一目ぼれ。
しかしポリーはボビーが劇場を差し押さえに来たと知ると彼を平手打ち!

数日後、ニューヨークの有名な劇場主・ザングラーが踊り子たちを引き連れてデッドロックにやってくる。
実はそれはボビーが変装した“偽ザングラー”で、ポリーの気を引くための彼の作戦だったのだが
ポリーはボビーではなくザングラーに恋してしまう。
そこへ愛しい踊り子を追って本物のザングラーがニューヨークから到着し、一大事・・・

02.6.21 新名古屋ミュージカル劇場

STAFF

music and lyrics by George Gershwin and Ira Gershwin
book by Ken Ludwig
co-conception by Ken Ludwig and Mike Ockrent
inspired by material by Guy Bolton and John McGowan
Originally produced on Broadway by Roger Horchow and Elizabeth Williams
scenic design by Robin Wagner
costume design by William Ivey Long
lighting design by Paul Gallo
associate director : Steven Zweigbaum
assistant choreographer : Chris Peterson
dance & incidental music arranged by Peter Howard
musical consultant : Tommy Krasker
orchestrations by William D. Brohn
musical direction by Paul Gemignani
choreographed by Susan Stroman
directed by Mike Ockrent

日本語版歌詞 和田 誠 高橋由美子 日本語台詞 高橋由美子
日本語版演出 浅利慶太 演出・振付(スーパーバイザー) 古澤 勇
美術(スーパーバイザー) 土屋茂昭 照明(スーパーバイザー) 沢田祐二
音楽進行 鎮守めぐみ    

CAST    

ボビー・チャイルド 荒川 務 ポリー・ベーカー 保坂知寿
ランク・ホーキンス 川原洋一郎 アイリーン・ロス 森以鶴美
ベラ・ザングラー 広瀬明雄 エベレット・ベーカー 喜納兼得
ボビーの母 斉藤昭子 テス 大平敦子
ユージーン・フォダー 味方隆司 パトリシア・フォダー 加藤聖恵
ムース 荒木 勝 サム 道口瑞之
ミンゴ 中嶋 徹 ビリー 澤村明仁
パーキンス/カスタス 高桑 満 ジュニア 平田郁夫
ピート 遠藤敏彦 ジミー 大谷 健
ワイアット 武藤 寛 ハリー 池田勝頼
パッツィー 谷内 愛 シーラ 島田羊子
ミッツィー 小泉しづか スージー 鍋谷 明
ルイーズ 大石眞由 ベッツィー 大滝真由美
マギー 鴨志田亜紀 ベラ 丸山さやか
エレイン 水井博子    

 

ガーシュインの音楽、あんな心踊るステキな overture はないし、振付はなんといっても
Susan Stroman。彼女の出世作な訳だし、happy で lovely な musical だし、
面白いに違いない、と思って、だからこそ友人を引き連れて行ったというのに・・・
四季、こんなことでいいの・・・?ヤバくないかコレ?

Bobby の荒川務。タップはすごい一所懸命踊ってるけど、歌あんな下手なんでいいの?
音程が全部ぴったりハマらず、低い。変なクセのある発声だし。音にアタックしたとこから
そのまままっすぐ同じ太さの声を出さないっつうか。もうアイドルじゃないんだからさぁ。
保坂知寿ちゃんのポリーもなんかイマイチ・・・違う?
でも一番マズイのは、こんなに名曲ぞろい、楽しい曲や美しいメロディばーっかりで、
1曲1曲のダンス(小道具の使い方もさすがStroman 面白い)は楽しいのに
凄く全体的に
まーーのーーびーーーーっとしてること。テンポ悪すぎ。
あと、四季独特のしゃべり方(発声法)がこんなに気持ち悪く、作品にそぐわないように
聞こえたのも初めて。本当に観てて、聴いてて、
こっちの居心地が悪くなるような気さえする。
一体こりゃ何じゃ?
アンサンブルみんなが歌い踊る楽しい曲はまだ見てられるけど、んもー、なんつーか
舞台全体の
あまりのスピード感、リズム感のなさに愕然
野暮ったいっつーか、NHKの番組みたい。

コレ本当にストローマンの出世作なの!?マイク・オクレントが演出した92年のBW版が
こんなにつまんなかったワケないよね?きっと面白かったんだよね?
なんで四季がやるとこうなっちゃうの?浅利慶太のdirection がダメなのかー。
観てて
全然幸福感がない。2幕の椅子のバリケード、レミゼをおちょくってるシーン、
「まさかフランス革命のショーを云々・・・」っての、妙に生々しく聞こえて思わず
へっと鼻で笑ってしまった。
四季がレミゼの上演権を買ったりしなくてよかったよ・・・(涙)

やっぱり客も甘くない。壁抜け男をここで観た時は本当に幸福感があって素直に拍手できたし、
オールスタンディングオベーションになったけど、Crazy for you にスタンディングする人は
一人もいなかった。「10秒に一度の爆笑」なんてウソばっかし。空々しい寒々しい笑いしか出なかったよ。
少なくとも私は。

数年前にアマチュア劇団で観たクレイジー〜の方がずっとキャラ一人ひとりが愛しく
charming にみえて、すごく観てよかった!っていう幸福感があったのに。

四季、ダメだよこんなんじゃぁーーーーーー!!!
ヤバいよーーー!!自覚してちょーだいね!!!!!

久々に辛口トーク。えへへ。もちろん、相変わらず一定のレベルはあるんだよ。天下の劇団四季。
でも、なんかほんとに騙されたって気がしたんだもん。このチケット代とっといてコレかよ!?って。
ストーリーが単純なボーイ・ミーツ・ガールなだけに、いかに楽しく魅せるか ってとこだけが勝負でしょ?
それで観客を楽しくさせてくれないなんて・・・ ため息しか出ませんでした。悲しくさえあった。。。

ちなみに、90年前後はレ・ミゼラブル、オペラ座の怪人、ミス・サイゴン等ロンドンの大作ミュージカルが
BWを席巻してたころなので、92年にクレイジー〜 がヒットした時は、ブロードウェイ万歳!
ボーイミーツガールの何が悪い!楽しければいいじゃんか!ってことだったのね、きっと。
そういう背景のもと、椅子のバリケードでレミゼをからかうシーンはBWのお客に大変ウケたに違いない。
しかし劇団四季に今これをやられると、「レミゼの上演権が欲しかったなぁ〜(ヨダレ)」って見えて
なんか背筋に寒いものが走ったよ(笑)

観劇後、一緒に行った友人のうち一人は腹痛、一人はリンパ腺を腫らす。何の呪いだ・・・


♪オペラ座の怪人♪

JR京都駅の京都劇場柿落とし公演にいってみました。作品についてはこちら参照。

02.10.14 京都劇場

CAST    

オペラ座の怪人 高井 治 クリスティーヌ 村田恵理子
ラウル 鈴木涼太 カルロッタ 河合和代
メグ 石倉康子 マダム・ジリー 西島美子
ムッシュー・アンドレ 林 和男 ムッシュー・フィルマン 青木 朗
ピアンジ 半場俊一郎 ブケー 澤 一孝
ムッシュー・レイエ 深見正博 ムッシュー・ルフェーブル 川地啓友
男性アンサンブル 谷 淳三 女性アンサンブル 秋山知子
     〃 才加志 実      〃 渋谷美由紀
     〃 港 幸樹      〃 中島さやか
     〃 田井 啓      〃 高橋早苗
     〃 長 裕二      〃 井田智子
     〃 斎藤 翔      〃 中川愛子
     〃 畠山典之      〃 岡山梨都子
         〃 鷹栖千香
         〃 堀水菜子
         〃 荒木美保
         〃 野村仁美
         〃 戸田真美

 

京都駅の建物自体が5年前に建て替えられてものすごく大きくモダンでかっこいいものになっているが、
劇場も大変にモダン。東京国際フォーラムみたい、かなぁ。ちょっと冷たい感じもする。

久しぶりのファントム。あ、これも、おぉ、このメロディもファントムだったっけ?
というくらい、曲としてよく覚えてるけどファントムのだったことを忘れてるくらい
自分の中でスタンダード?になってる曲が多かった。
冒頭、例のovertureが
♪じゃーん じゃじゃじゃじゃじゃーん とでかい音で鳴って
シャンデリアが上がるのを見ると、腕の皮膚がちりちりとあわ立つ。
よ!待ってました!
劇場にいる幸せ。この暗闇を愛す。

やっぱりクリスティーヌってつかみどころがなくて感情移入できないが、まぁあんな曖昧なところも
あるのが人間か、女らしさか、と思えるようになったのは私が成長した証拠か。
歌が下手な人はいないので興ざめということもなく(6月にみたクレイジー・フォー・ユーのことを
考えると・・・)よかったわ。
ただ、何故だか、やっぱりオペラ座の屋上でクリスティーヌとラウルが歌う
♪All I ask of you の場面がどうしても硬いというか一生懸命で、ラブシーンにしては
ドキドキするような甘さがないなぁ。
運動部の先輩後輩みたいだよなぁ。演技のせいかなぁ。
♪The Point of No Returnもっとエロエロにやってほしいのにー。
(怪人は)実はクリスティーヌのお父さんでした、っていうオチがあるのかと思った(by M 姉さん)」
なんて感想がでちゃったのも、ここでセクシーさが足りなかったからだろうな(笑) 
クリスティーヌは最初はファザコンだけど、ファントムは紛れもなく男として彼女を見てるし、
このシーンでは完全に「男と女」のはずなのにぃ。
なんか、このへんの「お行儀のよさ」がなんとも言えないなぁ。劇団四季。

いやぁしかし、京都で観てると思うと不思議。この空間の外は1000年以上の歴史を持った都なんだー。
神社仏閣とオペラ座の、東西の文化のギャップと、両方に通じる"闇"の感覚が面白い。
結構、似合っていたかもね。

オチはねぇよ姉さん!吉本新喜劇じゃないからね!(笑)
京都1泊旅行の中のイベントだったので、なんか旅行の一部で劇場に行くって楽しいな〜、と思いました。

special thanx to むらちゃんご夫妻

 


♪CONTACT♪

名古屋に踊る、黄色いドレスの女・・・ 作品についてはこちら参照。

03.1.29 新名古屋ミュージカル劇場

CAST

PART I : SWINGING

井田安寿 菊地正 山口博之

PART II : DID YOU MOVE?

林下友美
明戸信吾
ウェイター長 吉元和彦
滝沢由佳 工藤のぶ子
金井紗智子 クリスティン・ゼンダー
菊地正 山口博之
大塚俊 小川善太郎
萩原隆匡 敖 強

PART III : CONTACT

マイケル・ワイリー 下村尊則
バーテンダー 明戸信吾
黄色いドレスの女 坂田加奈子
滝沢由佳 工藤伸子
井田安寿 五辻彩子
金井紗智子 クリスティン・ゼンダー
菊地正 山口博之
松浦勇治 大塚俊
小川善太郎 萩原隆匡
敖 強  

今年の観劇1回目は1月29日のコンタクト@新名古屋ミュージカル劇場。
晴れて寒く、風の強い日。
水曜日。平日。マチネ。有給。無理やり。
しかも、M姉さん・Yさん・Mちゃん
(みんな、同じ職場の人)4人で同時に休み
M姉さんは朝ちょっとだけ仕事に行ったらしい。
ますます怪しげな行動(笑)。

11時半にヒルトンのロビーで待ち合わせ。優雅にランチをしてからマチネ観劇という寸法。
しかも、当日の四季のチケットを持っているとヒルトン内のレストランが5%引き。
テラスでランチバイキング。ん〜優雅。普段の生活(食生活)があまりにも味気ないから
こういう人生の潤いが時には必要。ま、潤いとはいえ職場のみんなとのランチだから話題は
職場の人の話だけど。●●むかつく、とか(笑)。

席は非常に後ろの方だけど、まぁそんなに大きな劇場ではないのでよし。

PART 1 Swing。BWのを衣装も動きもほぼ完コピしているはずなのに、やっぱり劇団四季だな〜。
イマイチ、突き抜けてないというか。もっとエロエロにできないのかしらね。
いや、
なんでエロエロにならないのかしらね??

Part 2 Did you move? これは作品として好きなので、楽しんだけど、なんだろう、
やっぱりBWで観たのが強烈に印象として残っているからか、主婦ちゃんもやくざなダンナも、
イメージがちょっと違うなぁ、、、主婦ちゃんは、「役者が違う人だから違う」という感じがして、
受け入れられる「違い」だったけど、ダンナはなんだか・・・
「この作品の中であるべきダンナのキャラクターと違う」という気がしたな。
なんか存在の効果が薄れているダンナ・・・。というか。Rolls!のリズムがないんだわね・・・。

Part3 contact。こ、これは・・・下村さんのマイケル・ワイリーは・・・どうなんでしょうか。
あんまり頂けない。下村氏は嫌いじゃない。でも、なんというか・・・この作品においては
マイケル・ワイリーは
もっと現実感が欲しい。見てて、痛々しい!痛い!っていう現実感が
劇団四季って全体的にそうだけど、そーいう感覚を与えない。
いかにも舞台の上での「演技です」という、ん〜、いわゆる「タモリが嫌いなミュージカル」感覚
いっぱい、というか。「お芝居です!」感覚は、もちろんこれも嫌いじゃないけど、
でもそれがフィットする作品とそうでない作品があるからな〜。ということを感じながらも。
でもやっぱり、
ダンスってのは見ていて気持ちがいいもんだな〜。単純に。
この脳化社会・都市社会で、人間は体を忘れている。のよね、養老先生。
だから体を使うヒトたちを見るのは楽しいのかも。

いやぁ、いつもながら感心しますよねぇ、劇団四季・・・いろんな意味で(笑)