♪STUDIO LIFE/トーマの心臓♪

出演者はみんな男、の耽美派劇団(なんだそりゃ?)。
萩尾望都の一連のギムナジウムものマンガ(って言うの?)を原作とした作品を
上演したりている。らしい。

なんか・・・独特な雰囲気だった・・・(笑)。

99.4.11 シアターサンモール

STAFF

原作 萩尾望都 脚本・演出 倉田淳
舞台美術 松野潤 照明 森田三郎
音響 竹下亮 衣装 大浦あけみ

CAST 

ユーリ * 山本芳樹 オスカー * 笠原浩夫
エーリク * 児玉信夫 バッカス * 曽世海児
イグー * 深山洋貴 リーベ * 佐野考治
ヘニング * 高根研一 カイザー * 鶴田浩一
シュヴァルツ * 藤原啓児 ヴェルナー * 河内喜一朗
アンテ 及川健 レドヴィ 石飛幸治
サイフリート 澤圭一 アーダム 小林浩司
アル 岩崎大 ヘルベルト 野口光雄
クローネ 楢原秀佳 シャール 瀧澤陽
ミュラー 浦一弘 ブッシュ 藤原啓児
シェリー(ユーリ母) 楢原秀佳 エリザ(ユーリ祖母) 藤原啓児
ヴェルナー夫人 瀧澤陽 医者1 楢原秀佳
医者2 瀧澤陽    

ちなみに、*印の役はダブルキャストになっていて、組み合わせによって4つ組みがあり、
それぞれ「ソナタ」「アリア」「カノン」「ラルゴ」と名づけられていた。
上記は私が観た「アリア」キャスト。

もー、ロビーに入ったとこから笑った。恥ずかしいくらい顔がニヤけて困る。
役者(多分)がグッズ売ったり客さばいたりしてるんだけど、もーばっちりメイクして
ギムナジウムの制服着ちゃってさ〜。
可愛い系の役者さんがパンフ売っていて、

役者さん 「500円でっす」
私、1000円札を出す。
役者さん 「細かいのありませんか
私     「ごめんなさい、ないですっ」
役者さん 「ダイジョブでっす

なんちゃって、いちいちカワイイっぽいんだよなーもー・・・

肝心の舞台本編は、セリフもほぼ原作を忠実に追っていて、長〜〜〜い。
3時間近くあったぞ。
そして、あの音楽の使い方が・・・やったらSLAVAのave mariaの中からかけまくる。
繰り返し繰り返し繰り返し〜〜
・・・・しつこいっちゅーのに!!
丁度私くらいの年令の女性をターゲットにしているのが見えみえ!!
あざとい!!
(注:SLAVAはロシア人のカウンターテナー歌手。いわゆるヒーリング系で、
生活に疲れたOLとかに絶大な人気を誇る。いろんな作曲家のave mariaばっかりを集めて
歌ったアルバムがある。・・・ハイ、私もぐったりOL時代に買いました(^^;;)

・・・ま、内容が美少年達の愛憎劇だから、まぁね・・・。

演技はわりとしっかりしていたように思う。
ちょいクサ・・・わかりやす〜い感じだったかな。
んー、ちょっとユーリが・・・華奢すぎて納得いかない。他の役者もみんな華奢だけど・・・。
エーリク児玉信夫、そのバクハツ頭もーちっとなんとか「巻き毛」にせいっ!
頭ばっかりでかく見えてバランス悪いっつーの!
オスカー笠原浩夫、上手いけどハマリすぎてクサい。
アンテ及川健、本当に男なのか!?顔がアイドルの女の子のよーにカワイイのに
男声でちょっとコワい。

いやーーー、面白かったーーーー・・・

客席はほとんど女性で、一種異様な雰囲気。
原作が、ドイツの全寮制の学校を舞台にした少年達の愛と死と友情、みたいな少女マンガ
だからねー。やたら男同士のキスシーンとかいっぱいあるし、
衣装(ギムナジウムの制服)かわいいし、役者もカワイイ少年風からカッコイイお兄さん風から
各種取り揃えてございます状態(笑)だし、こりゃーハマるお姉さん達もいるよな、と思われる。
だからこそ、敢えてそういうお姉さんたちに媚びない作りにしてほしかったな。

いや、でも、演技はほんと、ちゃんとしていて好感持てました。
脚本はもうちょっと刈り込めるんじゃないの・・・?

それにしても、及川健くん(カワイイ下級生アンテ役)。
宣伝写真でも、どぉ〜見ても女の子だったけど、舞台の上でもどぉ〜見ても女の子ってくらいカワイイ顔。
なんで?なんで?ズルいよ(爆)!

あ、そうそう、ある日TVを夜中つけっぱなしにしていたとき、たまたまWOWWOWで「女教師」やってて
主役の高校生役の男の子、な〜んか見覚えあるなぁ〜と思ったら、このユーリ役の山本芳樹さんでした。
なぁるほどねぇ、そぉいう仕事もするわけだ、頑張ってるんだね、と妙に感心した(笑)。

ちなみに、「女教師」ってのは、美人先生と男子高校生がどうのこうのっていう、
にっかつのちょっとエッチでワンパターンなVシネマシリーズね(笑)。
なんでそんなん知ってるかって?以前、映像業界で働いていたからです。にゃはははは(^^;;)


♪クチーナ・ミラノ/スター・フィールド・カフェ♪

元 惑星ピスタチオ の 平和堂ミラノ 改め 田嶋ミラノさんのプロジェクト。
小劇団系の若手俳優をいっぺんに見られるというオイシイ舞台。

99.5.8,9 シアターアプル

STAFF

田嶋ミラノ 演出 大塚雅史
演出助手 高市正行 美術 キヤマ晃二
照明 黒尾芳昭 音響効果 早川毅
ステージング 川崎悦子    

CAST 

ペッパー 永滝元太郎(劇団M.O.P)
ハラペーニョ 藤元英樹(劇団シアターガッツ)
シナモン 平林之英(劇団☆世界一団)
ジンジャー 菅野良一(演劇集団キャラメルボックス)
ソルト 上瀧昇一郎(ランニングシアターダッシュ)
ケチャップ 首藤健祐
クルトン 友久航(劇団M.O.P)
バジリコ 宮腰健司(ランニングシアターダッシュ)
セサミ 田嶋ミラノ
マスタードじいさん 高須浩明(化石オートバイ)
ミント 佐久間京子(ランニングシアターダッシュ)

 

なんといっても役者の動きがすごくキレイでステキ。音楽は南の島。
セットはカフェとフィールド(野球場)がうまく重なっていて、あんなに細長く狭いステージが
ちゃんと野球場に見える。役者の動きが野球場に見せている。

話としては、小さな南の島の昔の野球仲間が成長して島を離れ、仲間の溜まり場だった
カフェのマスター・マスタードじいさんが「役目を終えた」カフェをたたむ前に
一度みんなを呼び戻して、みんなでもう一度野球をする。それだけ。

でも、もう一度みんな集まる、ってのがどんなにすごいことか。
夢みたいなもんだしな、それって。

ソルトに結構感情移入したかな。キャプテンで、「あいつ(ジンジャー)にはかなわない」
って劣等感があり、ひたすら努力型。
みんなが帰った後のグランドでひとり泣きそうにバットを振りつづける。

笑える部分(“夕暮れの渚で山の手のあの娘とデート”コント とか)とのバランスも程よく、
登場人物一人一人が主人公で、しかも9人+じいさん(監督)&マネージャー(ストーリー
テラーのミント)もいるのに、ちゃんと見せている。

深い感動とか大涙とかがあるわけじゃ全くないけど、爽やか。

Field of Dreams って感じかな〜。
音楽がね〜、ほんと、良かった。陽気な南の島の音楽。
照明もとってもきれい。
5/8のソワレは、照明卓が壊れちゃって
「照明なし、地明かりだけでやる」もしくは「照明が直るまで上演時間を遅らせる」の
二者択一!というトラブルがあった。結局、直って、40分遅れで上演と相成ったのだけど、
照明あってほんとに良かったよ、コレ。
40分間前説しゃべりっぱなしだった加藤氏(キャラメルボックスのプロデューサー)、ご苦労様だったよ(笑)

「存在感がないヤツ」という役だった宮腰健司さん、実はすっごい美男子とみた!要チェック!

 


♪大正四谷怪談♪

鶴屋南北の「東海道四谷怪談」をベースに、舞台を大正時代に置き換えた物語。
登場人物は伊右衛門、お岩、直助、お袖に絞られており、キャストはたったの4人。
蜷川幸雄演出の「身毒丸」で衝撃的なデビューを飾った藤原竜也、出演。

99.10.14 シアターアプル <初日>

STAFF

脚本  岸田理生  演出  栗田芳宏
音楽 宮川彬良 美術 朝倉 摂
照明 沢田祐二 衣装 小峰リリー 
音響 高橋巖 振付 前田清実

CAST 

伊右衛門  藤原竜也
お岩 松井 誠
直助 田山涼成
お袖 寺島しのぶ

 

松井誠がお岩さんなのだが、たまたま今週 10/12〜14の「ごきげんよう」に出ていて、
12日と14日を見た。12日は女形の格好、14日はフツーの男の格好。
なんか、顔のつくりがでかくて、いかにも舞台役者の顔のひとだな〜、と思った。

さて、話は東海道四谷怪談ベース。
役者は4人、そのうち3人死ぬ。話の背景の、出てこないキャラ合わせると全部で6人死ぬ。
生き残るのは直助のみ。
という、ドロドロストーリー。親殺しや近親相姦などなど、てんこもり。

シアターガイドの竜也のインタビュー(注)を読んでいたので、最初のセリフ、どんなだろうと
ワクワクしていたら、ひぇ〜〜〜〜!そりゃかっこいいわ!!

「抱いてやる! おまえだ!(客席を指差す)だもん。ドキドキ!

あれで指差された人は失神だよなー(上手方面の人)。
でもきっと10人くらいは、「私を指した!竜也」と思ってんだろうな。でもいいなー。

小道具は新聞紙(これでタマゴやら鰻の蒲焼やら本やら何でもあらわす)と、
赤い柄・さやの短刀のみ。
セットは朱色の回転する柱が3本と、でっかい破れ和傘。役者は4人とも袖にはひっこまず、
自分の出番でないときは柱の裏っかわにいる。つまりずっと舞台の上。つらいだろーな、あれ。

いってみりゃ田山さんがストーリーテラーで主役。マジメで優しくて働き者でいい人で、
でも実の妹を女として愛していて、状況により彼女を抱いてしまい苦しむ男。
こういう役はやっぱ、エキセントリックなおっさんにはできないよな。
田山さん、さすが、とか、うまいなー、とか思わせもしないところがさすがだ、オジサン。

寺島しのぶさん、キレイだなー。イヤミのない、しっかりした演技だよ。

松井誠は、なんつーの?んー、TVに白塗りで出たとき おー!キレイ!と思ったけど
本物はなんだか老けて見えたな。でも、あのお岩さんの役、女がやったら
キモチワルイんだろな。男が演じたから、あんな無私に伊右衛門につくしちゃったりする女
(そういう意味で化け物)がそんなに抵抗なく入ってきたのかもね。

竜也は・・・なんだろうやっぱ、あの声かな。まず、客にばっきり届く。
かつぜつが良くて声質も、通る不思議な声。早口でまくしたててもちゃんと客に届く。

カッコよかったぞ、竜也。うん。
帰り際、劇場を出るときに
「フジワラ君はねー、あと3年だね!この役にはちょっと若い!」
と話し合っているお姉さんたちの声が聞こえたけど、そのとおり!と思う反面、
若いけど(だからこそ?)面白かったんじゃん?とも思った。

注:シアターガイド 99年11月号 p23 
「(前略)冒頭のせりふがね、めちゃめちゃカッコいいんですよ〜、早く舞台で言ってみたい〜!」

 

TVのティーンズ向け学園ドラマでは欠かせない人材となっている藤原竜也くん。
しかし、TVよりも彼はナマの舞台でみるほうが断然良いです。

しっかし。いやぁ。ねぇ。あんな美しい男の子がいて良いんでしょうか・・・

 


♪唐版 滝の白糸♪

私は年代的に、状況劇場とかアングラの事情とかは全く知らないのだが、見てしまった・・・。
だって、タツヤが出てるんだもん (あくまでもミーハー街道を突っ走る私。)

STORY

((文章で説明するとどこが面白いんだか全くわからないのだが・・・))

とある長屋の前に、アリダはやってきた。
後ろから、10年前に幼いアリダを誘拐しようとしたことがある、銀メガネの男がつけてきた。

今日はアリダの兄の一周忌。1年前、アリダの兄は恋人のお甲と心中した。
しかし、お甲は生き残った。
今ではアリダの兄との間の赤ん坊のミルク代にも困る有様で、アリダに
「あんたの兄に貸したお金を返してちょうだい」と言ってきた。
アリダはバイトで稼いだ10万円を持ってやってきたのだが、銀メガネは
「そんな女に金をやる必要はない、オレが預かってやる」と言い出す。

お甲がやってきた。
なんとかその金を手渡してもらおうと、アリダと銀メガネに
優しく、激しく、哀れをさそうように迫るが・・・

ついに彼女は、自分の唯一の取り柄である「水芸」を見せて金を受け取ろうとする。
命がけの水芸が始まる・・・

 

00.1.11 シアターコクーン

STAFF

作  唐 十郎 演出  蜷川幸雄
美術 朝倉 摂 照明 原田 保
衣装 小峰リリー  音響 井上正弘
振付 花柳輔太朗    

CAST 

お甲 冨司純子 アリダ  藤原竜也 
銀メガネ 西岡徳馬 羊水屋 千田光雄
運送屋1 ビート・キヨシ 運送屋2 つまみ枝豆
アトム1 マメ山田 アトム2 日野利彦
アトム3 角掛留造 アトム4 ミスター・ブッタマン
工事人夫 福田潔 工事人夫 沢田豊志
  〃 廣哲也   〃 下崎篤
  〃 鶴岡大二郎   〃 小石祐城
  〃 真貝大樹   〃 河野道夫
  〃 梶山潤也    

 

昼間、「スタジオパークからこんにちわ」(NHK)のゲストが蜷川さんだったので
見ていると、ちらっと竜也も出てきてトークしていた。
ちゃんとお行儀よく今回の「滝の白糸」についてNHK的受け答えをしていた。
蜷川さんのことも、「やさしいです」とか言っちゃって。ハハハ。
蜷川氏、面白い人だった。

で、夜。コクーンのロビーに入ると、昼間TVで見たまんまの蜷川さん、黒いタートルの
セーターに黒いパンツ(TVでは上に黒いジャケットを着ていたが)が、
誰かエラそうなおじさんと談笑していた。
終演後、ロビーにそのエラそうな人が人待ち顔でたたずんでいて、正面から顔見たら、
ジェームス三木だった。

席は1回P列17番。少々上手寄り。入ると、劇場内、舞台から客席まで、もわわ〜んと
白いスモークがたちこめている。

開演。
ふと気がつくと、下手に近い方の客席通路をすでにアリダ少年が舞台に向かって歩いていて、
その後を銀メガネが尾けていた。いつの間に?

始めの30分くらい、ずっとその2人でセリフの応酬合戦しゃべりっぱなし。
とにかく、いっぱいいっぱいのいろんな想像をかきたてる言葉をやりあっていて、
観客はその中からアリダ少年と銀メガネの関係とか、アリダ少年の今置かれている状況
とかをすくい上げる、という感じ。

運送屋がタンスを運んできて、お甲さんが出てくるまでほっとんどステージ上2人っきり。
竜也にいたっては、最初から最後までほぼ出ずっぱり。これは大変そうだ・・・。

お甲さんがこれまたカッコイイんだー。うちのお母さんと同年代のおばちゃんとは思えないわ。
両側ぎゅーっとスリットの入った赤いチャイナドレス風のワンピースで、「狼カット」。色っぽい・・・。

とにかく、訳ワカラん人がいっぱい出てくる。銀メガネもワカラんけど、運送屋もワカラんし、
何故彼らが運んできたタンスからお甲さんがばばーんと登場するのかもワカラん
(それは画的にカッコイイから・・・なのかな)。
せんだみつおの羊水屋も全くワカラんし、チャイコの弦セレとともにばばーんと出てくる小人の
プロレスラーたちもワカラん。
何なんだ、なんなんだぁぁぁ!!でも、最後には、ほぉぉ!!と何故か感動してしまうところが
唐魔術、蜷川マジックなのか!?すごいなー!すごい!!

雑誌とかでストーリーを読んだりしてたときはワケわからん、面白いのか?(何故、水芸?とか)
と思っていたけど、いやぁ、お甲さんの水芸、美しい。ビジュアルだけで感動的。
更に、「手首の蛇口をはずしましょう!」で手首を切って血がびゅーっととんで
(あんなに勢いよく出るものなのか?)アリダが自分からそれを浴びにいく、顔も白いTシャツも
血で赤く染まるサマはすごい。
そんで、何がすごいって、流しに乗って血を噴出させながら空を飛んでしまうお甲さん。すっげー!
クレーンで上下左右に流しをびゅんびゅん舞台狭しとぶんまわして、こりゃびっくり。
飛んでるよー!

こりゃ・・・タツヤ、出ずっぱりだし、セリフは長くていーっぱいあるし、最後は兄嫁の血を
全身に浴びるなんて・・・すごい体力使うだろうなー、このステージ・・・。

銀メガネ 西岡徳馬。ストーリー的にはいてもいなくてもいい人だけど、この人いなかったら
この芝居面白くないだろうね。

しかし、あー、パンフ見ると、この話ってつまり・・・なるほど、オイディプスね・・・。
incest と肉親殺し・・・ 結局、世の悲劇ってオイディプスなんだな・・・。

 

という訳で、ちーっともお話は分からなかったんだが、それで良いのだろう。
だって、感動したんだもーん。・・・いや、感動というより、衝撃に近いかな・・・。


♪海神別荘♪

市川新之助がどんなにかっこいいもんかな〜と思いまして。見に行きました。
どんなにかっこよかったかというと・・・

STORY

海底の琅かん殿(うぅ、漢字が出ない)。主人の公子が陸から若く美しい美女を妻に迎える。
美女は父親に、海産物などの宝と引き換えにされ、公子に娶られたのだ。

竜馬に乗って海底に到着した美女。
丁度、入道鮫の大群を追い払う為に鎧兜を身につけていた公子の姿を見て恐れる美女だったが、
「世界の敵から、仇からあなたを守るため、わたしはこの鎧を解きはしない」
と言い放った彼の態度に深い愛を感じる。

そして、陸にいる父や村の者たちに「自分は生きていて、こんなに幸せにしている」と
一目あって伝えたいと願うようになる美女。
しかし公子は聞き入れない。海底に生きるようになった美女は、最早人間の目には大蛇と映るだけ
だと言うのだ。

あきらめきれない美女は許しを得て陸へあがるが、父や縁者には大蛇と恐れられ、鉄砲を向けられる。
海底に戻り、悲しみのあまり「すべてはあなたの魔法のせいです」と公子を責める美女。
激怒した公子は、「ここで悲しむものは殺す」と、美女を錨に縛り付け、
槍で突くように、と黒潮騎士に命じる。
美女は黒潮騎士を拒否し、公子の手にかかって死にたいと望む。

ためらわず剣を抜きはなつ公子。

その瞬間、公子の気高さに気付いた美女。
公子は彼女を許し、終生を誓い合うのだった。

00.3.27 日生劇場

STAFF

作  泉 鏡花 演出  戌井市郎/板東玉三郎
美術 天野喜孝 照明 塚本悟
装置 小川富美夫 音楽 深草アキ/ERIC BERGLUND
振付 伊勢田隆弘 衣装考証 天野喜孝/板東玉三郎

CAST 

美女 板東玉三郎 公子 市川新之助
女房 片岡秀太郎 博士 板東弥十郎
侍女一 上村吉弥 沖の僧都 市川左團次
侍女二 中村京妙 侍女三 片岡松之亟
侍女四 板東守若 侍女五 中村京紫
侍女六 中村芝のぶ 侍女七 市川笑子
侍女八 市川笑羽 侍女九 板東玉朗
黒潮騎士 板東玉雪、市川左十次郎、板東玉英
板東功一、板東幸
青柳勝大郎、市川裕之、井上仁司
井水類、生出武、尾崎雅幸、加藤宏章
川口雄二、黒部弘康、小島崇行
小島裕樹、斉藤幸治、佐藤隆文
杉森康治、鈴木徹、高野史郎
附田政信、鴇田芳紀、中尾和彦
那須幸蔵、沼沢勉、橋本一成
林浩司、星芝克彦、ムトウユージ
山村仁郎、蓬澤太士
竜馬 大木那生、河岡裕門、紀井秀明
登坂良樹、福永吉洋、藤浦功一
町田正明、水野栄治、村上幸央

 

日生劇場、リニューアル。きれい。
客は八割方オバさま&おばーさま。
私の左隣のおばーさんが、私のおなかが「ぐぅぐ
るるるる」と鳴る度にこっち見るんだもん。
ヤな感じ。しょーがないじゃん。おなかすいてたんだもん。

セットと衣装は天野喜孝。ま・さ・に 天野ワールド。
新之助の公子も、玉サマの美女も、まるで天野氏の筆先からそのまんま出てきました状態。
公子の白いマントがふわぁぁぁぁぁ〜〜っとひるがえり、
美女がさらに白いドレスの裾をさらさらさらぁぁぁ〜〜〜っと引きずってすべるように歩く。
タンビーとはまさにこのこと。

玉サマの可愛らしさもさることながら、新之助の明るく(といってもバカみたいに明るい訳ではない)
若者らしい、清清しい、りりしい海底の王子ぶり。
「そんな人間の情愛など分からぬっ!!」と言い放ってしまえる潔さ!カッコイイ!!
(ここでの“人間の情”は美女の父親に代表される、マイナスイメージ)

はぁぁぁ〜〜、ほぉぉぉぉぉ〜〜、ため息・・・・。
美しかったぁ〜、目の保養

 

やっぱり、歌舞伎役者と坊主は声がいい。
いいですねぇ〜、新之助くんの声。ねぇ〜。ほんと。
私はね〜、声がいい男の人が好きなんだよね〜。やっぱり男は声だよね〜。(そうか?)