♪クチーナ・ミラノ Vol.2 幸せな孤独な薔薇♪
99年に始まったクチーナ・ミラノの第2回公演。
キャラメルボックスの成井豊が初の外部演出。STORY
あるとき、自分に遠縁の老人がいることを知った少女・ルカ。
将来建築家になるために海外留学したいという夢をかなえるため、
裕福だというその老人に資金援助を申し込もうと、彼を訪れることを思い立つ。自分の容姿にコンプレックスを持つルカは、美しい友人・ミサに
自分の身代わりとして一緒に行ってもらうことにした。
「私なんか気に入ってもらえるはずがない。それより、綺麗な娘が親戚だと言ってあらわれた方が・・・」彼女たちは、老人が義妹と使用人たちと静かに暮らす、郊外の緑の深い屋敷を訪れた。
ルカは「遠縁の娘・ミサの、友人」として彼の前に立つ。しかし、老人・エンジュ氏は、盲目だったのだ・・・
00.5.11 シアターアプル
STAFF
作 田嶋ミラノ 演出 成井豊 美術 キヤマ晃二 照明 黒尾芳昭 音響 早川毅 スタイリスト 小田切陽子 CAST
老婦人 ルカ 田嶋ミラノ 老婦人の孫 菅野良一(演劇集団キャラメルボックス) ルカの友人 ミサ 遠坂百合子 老人 エンジュ氏 首藤健祐 老人の義妹 エリカ 中村恵子(演劇集団キャラメルボックス) 屋敷の執事 ノバラ 平野くんじ(TEAM 発砲・B・ZIN) 屋敷の園丁 テッセン 工藤順矢(TEAM 発砲・B・ZIN) 屋敷の料理人 イガ 宮腰健司(ランニングシアターダッシュ)
タイタニック形式(?)で、おばあちゃんの回想・・・というか、おばあちゃんの娘時代の
日記を孫息子が読む、というつくり。
セットは英国庭園と部屋がイメージされていて、2人の少女、入らずのバラ園、
屋敷の主人の老紳士、執事、園丁などなど、雰囲気は「秘密の花園」。しかし内容は・・・キツーイ。
自分の容姿にコンプレックスを持つ主人公ルカ(=おばあちゃん)と美しい友人、ミサ。
美しいミサはみんなに愛されるけど、私は綺麗じゃないからダメ、私なんて・・・
という思考回路をぐるぐる回るルカ。
そして、目が見えない義兄に長年つれそうエリカも、
もし義兄の目が見えるようになったら美しかった姉を自分に重ねているであろう彼に
捨てられる、と思い込んでいる。キツーーイ。しんどーい。ぎゃー。しんどーい。
セリフとか、話の運びとか、もちろんパーフェクトという訳にはいかなくて、
ちょっと説明くさかったりスムーズじゃなかったりするんだけど、そういう欠点もろもろを
含んだ上で、愛おしい舞台だった。キャラメルやミラノ女史のHPでは、
「全ての女の子にとっての“夢”がかなうシーンがある」って書いてあって。
それは多分、ラスト近く。
手術を終えて視力を取り戻したエンジュ氏が、
「今までの氏との暮らしが壊れる、氏の自分への情が自分の醜さ(本当の容姿)のために
冷めてしまう」という恐怖から屋敷を出て行こうとするエリカに対し、
妻が残した「秘密の花園」のバラを全て摘んで贈るシーンのことだろう。
そのバラがつまり、share the rest of my life...っていう意味なんだが。くぅ〜。
これは、うん。確かにいいシーンで、もー客席中の女の子が泣いていたと思うけど。
でも私は、それよりも前のシーン。
ルカが「留学して建築を学びたい」という自分の夢を庭でエンジュ氏に語り、
「優しい娘だ」と言われ、なんつーか「よしよし」みたいな感じで肩を抱かれる。
こっちのほうがキたなー。滝の涙。(この時点ではまだエンジュ氏は盲目。)話のまとめ方も良かった。余韻があってね。
そんな、容姿に関するコンプレックスなんて、
「誰もお前の顔かたちなんて見てもいないし気にしちゃいない」と言われればごもっともで、
持っていても仕様のないものだが。そんなことは分かっているけど、でもやっぱり
何だかんだ言って綺麗な人の方がとりあえずは好かれる。
そういうものでしょう?
みんな口に出して言わないだけで、多かれ少なかれそう思っているし、
コンプレックスも持っている。
そういうツライところを、メルヘンチックな、というか綺麗な舞台のセッティングの中だというのに、
包み隠さず「はい。」と提示されちゃったのでねー。
涙なしには見られなかったね。しかも、実際劇場内に「バラの香り」が漂うという演出があり、おーー。やってくれるねー。
私は女なので、何と言うか、んー。正にこの脚本の「射程距離内」にいたから
こういう感想だったが、この舞台って、男の人から見るとどうなんだろう。
というのが結構興味あるところ。あ、役者陣はねー。発砲・B・ZINの工藤順矢。いい味出してたねー。
同じく発砲の平野くんじ。「ガチガチ詩人」がイカしてたねー。
ダッシュの宮腰健司。きっともっと近くで見たら顔カワイイんだろうなー。うふふ。
・・・あー、分かりにくい文章だなー。ま、日記だからご勘弁を。
いやー。それにしても、予想外にツボにはまってしまいましたねー。泣いたよ・・・。そうそう、衣装がすごい素敵だったのよー。男性陣もエンジュ氏のガウン姿とかカッコいいし、
執事の燕尾もキマっててよかったんだけど、女性陣がほんっとにカワイくってねー。
100年位前のイギリス、って感じ。
ルカレースひらひらで、パフスリーブの白いブラウスがカワイイ〜
長い髪の毛は後ろで1本のみつあみにまとめている。
バケツ型の麦わら帽子がまたカワイイのよ〜
ミサピンクの小花柄のジャンパースカートは、スカート部分がエプロン状に
なっていてフワフワだー。
うぅ〜、信じがたいほど甘く可愛い格好だー・・・
ねー。カワイイでしょ〜。
多分このプロジェクト、再演する余裕なんてないんだろうけど、これはもう一度観たいな〜・・・
♪近代能楽集 卒塔婆小町/弱法師♪
2000年は三島由紀夫没後30年。
蜷川演出のこの「近代能楽集」は10年振りの上演。
彩の国さいたま芸術劇場「蜷川イヤーズ」(蜷川演出作品を今年〜来年度、集中的にやる)の第4弾。
そして私と妹の「竜也おっかけ」(藤原竜也出演作品を追っかけてやる)の第4弾(笑)。STORY
<卒塔婆小町>
夜の公園。ベンチには恋人達が座っている。
汚い身なりをした99歳の老婆がモク拾い(吸殻あつめ)をしている。
老婆は一組の恋人達を追い払い、ベンチのひとつに陣取り吸殻を数える。
そこへ詩人の青年が現れる。老婆は80年前の恋を詩人に語り、詩人は言ってはならないことを口にしようとする。
「あなたは美しい・・・」<弱法師>
俊徳は5歳のときに空襲の炎で失明。
物乞いをしていたところ、川島夫妻に引取られ育てられた。
15年後、実の親の高安夫妻が現れて、家庭裁判所で俊徳の親権を争うことになった。ある晩夏の夕暮れ、川島夫妻と高安夫妻は調停委員の桜間級子をはさんで話し合いをはじめる。
級子に連れられて現れた俊徳は、親たちは「奴隷だ」「莫迦で間抜けだ」と言い放つ・・・
00.10.31 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
STAFF
作 三島由紀夫 演出 蜷川幸雄 芸術総監督 諸井誠 装置原案 金森馨 装置 中越司 照明 原田保 音響 井上正弘 衣装 小峰リリー ヘアメイク 武田千卷 振付 広崎うらん 舞台監督 明石伸一 技術監督 眞野純 演出助手 井上尊晶 大河内直子 CAST <卒塔婆小町>
老婆 壤晴彦 詩人 高橋洋 恋人達(男) 大友龍三郎 恋人達(男) 清家栄一 恋人達(男) 塚本幸男 恋人達(男) 新川將人 恋人達(男) 大沢一起 恋人達(女) 岡田正 恋人達(女) 井面猛志 恋人達(女) 岩本宗規 恋人達(女) 松尾敏伸 恋人達(女) 中村正志 巡査 清水幹生 <弱法師>
俊徳 藤原竜也 桜間級子 高橋恵子 川島 筒井康隆 川島夫人 鷲尾真知子 高安 清水幹生 高安夫人 神保共子
彩の国芸術劇場、まず与野本町の駅までの道のりがウチから遠いし、
駅から劇場も歩いてけっこうかかる・・・
雨降ったりしてたら行くの面倒な劇場だな。でも大きくてキレーな立派な劇場だー。席は上手サイドの後のほう。まず1本目は「卒塔婆小町」。
これは歌舞伎状態で出演者全員 男。
劇中ずっと上から赤い椿の花が ポテッ ポテッ と落ちてくるんだが、
ステージの板が硬いので落ちた時に カチッ カチッ とイチイチ硬い音がすんだよねー気になる。
ポテッ ていう音なら良かったのに。それはいいとして。壤さんの99歳の婆さんっぷり。うひぇ〜、「上手い」。
高橋洋の詩人。ホンの1時間弱の芝居でその汚い婆さんに恋焦がれ「美しい」と言って
死ぬ(イク)ってところまでにすんごいテンション上げないとあかん。
舞台の上をのべつまくなし走りまわって叫びまくるキャラメルボックスみたいな芝居(笑)
と比べて、役者のアクション的にはずっと静かだが、最後死ぬシーンにはもう汗びっちょり。
ナイーブ(純粋バカ)な詩人。愛しいねー。2本目の「弱法師」。高橋恵子さん、すっごいキレイでステキ!
竜也演じる俊徳の強烈さにも流されない、大人の強さがある感じ。
こっち(弱法師)も、俊徳が(こっちは相手もなく独りで!!)夕焼に地獄を見てイクところまで
のぼりつめちゃうので こりゃー大変。竜也は髪を真っ白に染めているので
顔が紅潮してるのが余計によく分かる。
TVのインタビューでも「今まで出た芝居の中では時間は一番短いけど一番苦しんでる、
難しい」って言ってたけど、そうだろうなぁ〜。
戦災で目を焼かれて盲目で、自分の中に閉じこもって大人をバカにしている。
「狂人」と育ての親に言わしめる美少年。そんなキャラ、とりあえずなるってだけでも
難しいのに、ステージの半分は一人芝居みたいなもんだしなー。
あれだけの観客の目を全て一人で受け止めている中で、絶頂までガッと持っていく。
見てるこっちも、ギューっと音がするほど見つめちゃう。
あれだけ若いコがなかなかできるもんじゃない。すごい。最後の舞台セットの転換、ドキッ。俊徳の心の中をガバッと見せられる感じ。
2本とも、死と性的絶頂が重なってる。う〜ん美しい。
なんとも官能的な舞台でございました。うふふ。
高橋洋氏はTVで放送された「パンドラの鐘」の蜷川演出バージョンで見てちょっと気にはなってたが、
今回初めて生で見て、なかなか良い感じ。今後に注目ですな。
卒塔婆小町の詩人、数年後の竜也がやると面白いだろうなぁ・・・。
(あ、以前(98年11月)に朗読劇として1回やってますねそういえば。観に行かなかったけど。)
♪SHINKANSEN☆PARCOMICS 犬夜叉♪
小学館・週刊少年サンデーに連載中の高橋留美子のコミック「犬夜叉」の舞台化。
2000年に初演され、今回が再演。
主人公の犬夜叉に元・光ゲンジのアックンこと佐藤アツヒロを起用。STORY
中学生の女の子・かごめ は、500年前の戦国時代にタイムスリップ。
そこで、封印され50年の長い眠りについていた半妖(半分人間・半分妖怪)の犬夜叉を
目覚めさせてしまう。犬夜叉とかごめは、手に入れればどんな望みでもかなうという「四魂の玉」を捜して
弥勒、冥加らとともに旅をすることになる。しかし、「四魂の玉」を狙っているのは彼らだけではなかった。
次々と襲いかかってくるもののけたち。そして、それらを操る謎の妖怪、奈落・・・
その上、50年前に犬夜叉を封印して、息絶えたはずの「四魂の玉」の守り巫女・桔梗も現れるのだった。
01.2.5 赤坂ACTシアター
STAFF
原作 高橋留美子 脚本 戸田山雅司 演出 いのうえひでのり 美術 綿谷文男 照明 松林克明 振付 川崎悦子 アクション・殺陣指導 田尻茂一、川原正嗣、前田悟 衣装プロデュース 竹田団吾 音楽 岡崎司 音響 井上哲司、菊池和也 CAST
犬夜叉 佐藤アツヒロ 桔梗 遠山景織子 かごめ 馬渕英里何 弥勒 京 晋佑 冥加 吉田 朝 七宝 磯野慎吾 奈落 西牟田恵 鬼女・裏陶 右近健一 逆髪の結羅 村木よし子 雷獣・飛天 河野まさと 雷獣・満天 村木仁 百足上臈 インディ高橋 蜘蛛頭 川端正嗣 屍舞烏 前田悟
開演前、グッズ・パンフ売り場にすごい列が出来ていてびっくり。
パンフの値段も¥2,300と高くて2度びっくり。まあ、値段にみあってるかは分からんが、
中身は充実したパンフだが・・・。原作のマンガも読んだことなければ、アニメも1回ぐらいしか見たことがないので
予備知識ほとんど無し。でも、一応 犬夜叉の姿形はどんなか、とかそのくらいは知っていて、
その上で見て、佐藤アツヒロの犬夜叉、無理なし。カッコイ〜イ!
かごめは原作では確かセーラー服・・・と思ったが、舞台上の馬渕英里何の普段着のかごめを
見ても変に思わず受け入れられたのは予備知識のなさが幸いしたか。にしてもま〜〜、動くうごく!!すっごーい!
小さい頃に見た「ゴレンジャー」(だったかなぁ?)の撮影風景が脳裏によみがえる。
傾斜が急な八百屋舞台なので、アクションをちょっと俯瞰で見る感じ。音楽はものすごい大音量でかかり、胃にひびく。
照明もレーザーを使い、悪役の妖怪の衣装(?)もすごい作りこみよう。
歌やらモノマネやらジェスチャーゲーム(アドリブ)やらの小ネタいっぱい。
時間は間にインターミッション20分はさんで約3時間と長いが、
アクションでスカっとするので胃にもたれる感じはない。
犬夜叉・かごめ・桔梗の3人の関係が面白いので「話がつまんな〜い」ってこともないし。何も考えないでスカーっとできて、この人(アックン)にしかできない!っていうオリジナル感もあって、
カッコイイ。派手!ギャグ!アクション!そしてロマンス!いいじゃないか、エンターテイメント系演劇万歳!
遠山景織子ちゃん、さすがにキレイだわ〜〜〜〜。
しかしこの日、元・光ゲンジの山本淳一との結婚が報道されたのだった・・・。あぁ・・・。
何故?なぜ山本淳一なの、景織子ちゃ〜〜〜〜ん(泣) (←大きなお世話。)それはそうと、いやぁ。アックン、かっこよかったっす。あなどれない。
パンフやシアターガイドのインタビューで演出のいのうえひでのり氏が
「アックンが、『阿修羅城の瞳』(2000年秋の舞台)を観て、自分と同い年の染ちゃん(市川染五郎)が
あんまりカッコ良かったのでとても悔しがり、意識しまくってカッコつけようとする。
そういうアサハカなところさえも、いかにも犬夜叉っぽい(笑)」
みたいなことを言ってたが、なんだかしみじみと、エエ話やな〜、と思ったわ(笑)
♪演劇企画集団THE・ガジラ 或る憂鬱♪
イプセン「人形の家」を現代の日本に舞台を置き換えて、鐘下辰男が作・演出。
南果歩を主演に据え、重苦しい物語が展開。
千秋楽を観戦。STORY
坂口は、だんだんと鬱病がひどくなる妊娠中の妻の静養のため、
北海道の弟夫婦の別荘に移り住む。
弟は、現在スランプで書けなくなっている劇作家。その妻は女優。
4人は別荘でギクシャクした共同生活を始めるが、そこへ坂口の妻を訪ねて
借金取りの男・三浦が現れる。坂口の妻は、夫が以前病気になった際に
三浦から1千万円借りていたが、彼女はある方法で既に工面して返済しているらしい。
しかし三浦は執拗に借金返済を迫る。
そして、彼女らが共同生活を送る別荘の大家の息子は、彼女が金をどうやって
工面したかという「秘密」を知っているらしい・・・
01.11.9 紀伊國屋ホール
STAFF
作・演出 鐘下辰男 美術 島 次郎 照明 中川隆一 音響 井上正弘 製作 綿貫凛 CAST
南果歩 竹本りえ 畠中洋 有薗芳記 大鷹明良 大内厚雄(演劇集団キャラメルボックス)
鐘下辰男ってどんなだろう、と思ったらホント暗かった。暗さは好き。
でもちょっとセリフ回しとか、ちょっと嫌なニオイがした。というか・・・弟の奥さんが特に
セリフのクサさに演技のクサさもあいまってあまり好きじゃない感じのシーンが
いくつかあった・・・。(そのクサさってのもすごく微妙なんだけど)大内くんは冴えてたなぁ。主な出演シーン3つぐらいしかなかったけど、それにしてはかなり
鮮烈な印象を残した。
謎の借金取り・三浦役の畠中氏はやさぐれ男。あんなやさぐれた中年男役の彼を初めて見た。
ピンク色(女物)の南果歩のカーディガンをぴちっと羽織っちゃうなんてお茶目なシーンがあり、
ものすごくやさぐれてド腐れた悪〜い奴なのかと思ったが(そういうキャラの方がお茶目なことを
した時、オチャメ度倍増だから)実際は病魔と闘っていてかわいそうな事情を抱えた男。
イイ奴じゃん(?)。なぁ〜んだ。
もうひとつ、何かひっかかる、納得いかないってのが、南果歩がAVで稼いだ金で
夫の病気治療にかかった借金を返したのにまだ「ダンナに返してもらってないから」と
しつこく返済を迫っていたことと、それが病気で死期が迫った自分が後に残してゆく息子の
ための金だったこと。返してもらったものの返済をしつこく言うのは変だし、やさぐれた悪人
(でいてほしかったよ三浦には^^;)が「息子のため」ってのもなんだかなぁ・・・。
とにかく、三浦役は 畠中さんだからこそ!の役ではなかった、というか・・・。南果歩は、鬱病の妊婦で、しかもAVに出てた過去を神経質な夫に隠していて、それを
バラされそうになり殺人を犯すという狂いっぷり、悲しい女っぷりがハマっていた。
ハマっていただけにあんまり面白くはなかったけど。いかにも南果歩だなーって感じ。いかにも。甘ったれバカ兄弟の兄(南果歩のダンナ)は、すぐキレてうっとーしい器の小さい男で、
なんだか・・・って感じだったけど、ラストてきぱきと死体の片付けをする姿は
「クワイエットファミリー」(韓国映画)を彷彿とさせてちょっと可笑しかった。何ていうか、人間の狂気、ダークサイドをえぐってる話なのに、ビミョーなクサさが
「はいはい、狂気ね、狂気狂気。」と受け取らせてしまい、ちょっともったいなかったな。
ビミョーなクサさ。難しいな、コレ。説ゼリ(説明台詞)を排してあるから、展開とか
この人たちどーいう関係?ってのが分かりにくくて(すぐには明らかにならず徐々に分かる)
そこがリアルだ、と感じる人ももちろんたくさんいただろうけど。それはまぁそうなんだけど、
それとはちょっと違うとこでクサイ、というか・・・。バカ兄弟の弟(劇作家)の携帯の着メロが
ポルノグラフィティの「アポロ」だったりするとこなんてリアルというよりビミョーにクサくて
気持ち悪かった。ムズムズ。
そんなわけで、役者さんはみんな上手だったのですが、ビミョーなクサさに
お尻がムズムズしちゃう私なのでありました。
なんかねー、「ほら人間はちょっと狂うとこんなことになっちゃうぞ〜どうだコワいか〜!
この演出でどうだ〜!この繰り返す赤ちゃん用オルゴールの音色が狂気を表しててコワかろう〜!
雷ババーン!!どうだ〜コワイだろ〜!どうだポルノの着メロだ〜リアルだろ〜!」
っていうのが、見えちゃう気がしてさ(笑)
あ、でもAVオタク青年役・大内君は良かったですわ。キャラメルボックスじゃ絶対みられないもん
「AV女優のマネ」する姿なんて〜〜っ
「イヤ〜ン、アハ〜ンそこそこ〜アァ〜ン感じちゃうぅ〜!」だって。あの厚雄声で。うぅ〜ン最高!!(笑)