♪モーツァルト!♪

エリザベートのクリエイティブチームが放った大型ミュージカルの日本版。
モーツァルトのお膝元・ウィーンからやってきたこの作品。
映画「AMADEUS」などでもおなじみ?のモーツァルトの人生を、青年ヴォルフガング・アマデウスと
その才能の化身“アマデ”との葛藤として描き出す、ってな寸法。さてどうなりましたことやら。

02.12.8 帝国劇場

STAFF

脚本・作詞 ミヒャエル・クンツェ 作曲 シルヴェスター・リーヴァイ
オリジナルプロダクション ウィーン劇場協会 演出・訳詞 小池修一郎
音楽監督 甲斐正人 美術 堀尾幸男
照明 勝柴次朗 衣装 有村 淳
歌唱指導 楊 淑美 山口正義 振付 前田清実
音響 大坪正仁 ヘアー・メイク 宮内宏明
舞台監督 廣田 進 演出助手 佐藤万理 八木千寿子
指揮 塩田明弘 プロダクション・コーディネーター 小熊節子
製作 岡本義次 坂本義和(東宝) 古沢真 渡辺裕(ドラマシティ)

CAST

ヴォルフガング・モーツァルト 井上芳雄 中川晃教
コンスタンツェ 西田ひかる 松たかこ
ナンネール モーツァルト 高橋由美子
セシリア・ウェーバー 阿知波悟美
アマデ 石川楓 内野明音 鶴岡良
アルコ伯爵 花王おさむ
エマヌエル・シカネーダー 吉野圭吾
ヴァルトシュッテン男爵夫人 久世星佳
コロレド大司教 山口祐一郎
レオポルト・モーツァルト 市村正親
アンサンブル 秋山エリサ、井上めぐみ、河合篤子、北林優香
鈴樹葉子、高橋真記子、徳垣友子、中川菜緒子
長谷川美穂、平澤由美、やまぐちあきこ、尹嬉淑
池田紳一、大谷美智浩、小原和彦、KENTARO
小林仁、桜井章、砂川直人、竹内耕、tekkan
中山昇、縄田晋、野沢聡、藤重政孝、松沢重雄
森田浩平

一人だったので、最後にぽこっと残ったS席を2日前に電話で手に入れることができた。
井上芳雄くんがヴォルフィの日。

衣装が面白い。普通の現代の男の子みたいなシャツ+擦り切れたジーンズ、ドレッド風の頭。
その上に金糸の刺繍が入った赤いコート。コートだけが「当時」モノ。なかなかカッコいい。
彼と、コンスタンツェの他はだいたい当時の雰囲気の衣装。スタンツェの2幕のへんてこな派手ドレス
は「なんだそりゃ・・・」だったけど、割とセットがシンプルだったので衣装の豪華さが引き立つ。
出演者も豪華ですごいなぁ。市村正親&山口祐一郎だもんなぁ。他にも一般的知名度が高い西田ひかる、
高橋由美子、久世星佳。意外にも高橋由美子がちゃんとしてたのに結構驚いた。
観たことなかったけど「アニーよ銃を取れ」とかミュージカルやってるんだもんな彼女。
ナンネルちゃんのちょっと悲しい立場にシンパシーを感じてしまうところもあるしな。。。
ヴォルフガング・ヨッシー。熱演。若いって素晴らしい!(笑)可愛いなぁ。
この作品は確実に彼の中で大きなステップアップになるものなんだろうなぁ。
きっと観客はみんな、姉のような又は母のような気持ちで彼の成長を見守っているのだろう。

でも!でもなぁ・・・。どうも「わぁ面白かった!」という感じではない。。。
みんな熱演なんだけどさぁ。山口祐一郎はなんだか・・・いいのか?もったいないなぁ(笑)。
コンスタンツェはイマイチ掴みきれないキャラだったし。シカネーダーもなんだかなぁ。
比べてもしょうがないけど、
音楽座の「マドモアゼル・モーツァルト」(MM)のはキャラは
本当に好きだった。
スタンツェはもともと「稀代の悪妻」とか言われたりする人だからこっちのMOZART!のほうが実像に
近いのかもしれないけど、MMのスタンツェは、可愛くて実は芯がしっかりしてて、最後には
あるがままのヴォルフガングを愛し支えてくれる。愛しいコンスタンツェ・・・。
そして、
ちゃんとモーツァルトの「本当の姿」を見抜いてやれる優しさがあるMMのシカネーダー
そんなの、理想像だってことはわかっているけどさ。。
こっちのMOZART!でもヴォルフガングはさかんに
「本当の僕をみてくれ!」と訴えるけど、
誰も見てくれてない。救いがないよ・・・。

それに、やっぱりミュージカルっつったら「音楽」よ。これが良くなくちゃ。
悪いわけではないけど、なんだろうなぁ・・・。モーツァルトの音楽の、「透明な悲しみ」
みたいな表現をされる感覚と(しっかし「透明な悲しみ」ってなんだか陳腐だな)、
ティンカーベルがフェアリーダストを振りまいてキラキラキラキラ〜ッ★★っていう、
あの
わくわくするような感覚、が無いんだな、このミュージカルのオリジナル楽曲に。
美しいフレーズも随所にあるんだけど・・・
キーになる楽曲のサビのメロディがあんまり私の好みじゃなかったし、それを歌った久世さんの
歌い方もなんだかもっさりした印象。全体的にも暗い印象の音楽だった。
ピーター・シェファーの「アマデウス」はストレートプレイだから使われる音楽はモーツァルトの
ものだけで問題ない。けどミュージカルにすると、オリジナル楽曲はモーツァルトの音楽と同じ舞台
に流れるんだからなぁ。Challenging 。その点、MM は良かったな、うん。
私の趣味に合ったというだけかもしれないけど「キラキラ感」は絶対、あっちのほうが、あった。
小室哲哉もあのころはまだキラキラしてたのかな(笑)ま、半分以上は高田浩氏の功績だと思うけど。
高田さんの曲(&編曲)ってすごくキラキラしてるもん。

ストーリーも、なんだかモーツァルトに「天才ゆえの苦しみ」ばっかり背負わせてる印象が強くって。
楽しくない。音楽をたのしむ、音と遊ぶ ってのがモーツァルトなのに〜。
楽しくないって致命的じゃないかしら。

それに、モーツァルトの人格というか「才能」を神童アマデとして分離させて、
青年ヴォルフガングと子役アマデ2人を一緒に舞台上に出しておくっていうのは面白いんだけど、
そうすることで青年ヴォルフガング役者・ヨッシー側に才能はなく、
「父親との確執・司教に
苛められて反抗・女の子と遊ぶ 等など」担当
、になっちゃってるもん。主役なのにぃ。
最大の「ダメなポイント」は、この
「ヴォルフガングとアマデを分ける」というアイディアだけで
無理やり1作品作っちゃいました、って感じがするところ。

あぁ。。。こんなに豪華なキャストで・・・もったいないわ!!

やっぱり予想を裏切らなかった。「期待してなかったとおり」だったわ・・・。ははは。

 

なんだか散々な感想ですが(笑) ウィーンで当たったからってぇ。何でもかんでももって来りゃいいってもんじゃないでしょ。
でもね、ヨッシー観られてよかったです、彼にはほんと、頑張って欲しいのです。可愛い男の子には甘甘な私。


♪レ・ミゼラブル♪

キャストを一新して再登場。スタッフ等はこちらを参照。

03.8.31, 9.15 帝国劇場

CAST

  8月31日(夜) 9月15日(昼)
ジャン・バルジャン 別所哲也 石井一孝
ジャベール 岡幸二郎 高嶋政宏
コゼット 剣持たまき 剣持たまき
マリウス 山本耕史 岡田浩暉
エポニーヌ 新妻聖子 笹本玲奈
アンジョルラス 坂元健児 吉野圭吾
ファンテーヌ 高橋由美子 高橋由美子
テナルディエ 三遊亭亜郎 三遊亭亜郎
テナルディエの妻 森公美子 瀬戸内美八
ガブローシュ 宮崎駿 吉武怜朗
リトルコゼット 平塚あみ 平塚あみ
リトルエポニーヌ 藤井ゆりあ 藤井ゆりあ
グランテール 伊藤俊彦 阿部裕
クールフェラック 横田大明 角川裕明
ジョリ 坂口勝 岡田雄一
コンブフェール 上條コウ 上條コウ
フイイ 篠原功 中右貴久
レーグル/司教 小林仁 高野二郎
バベ 村田きわむ 阿部よしつぐ
ブリジョン 鈴木良一 岸祐二
プルベール 萬谷法英 萬谷法英
モンパルナス KENTARO KAZZ
クラクスー 清水拓蔵 大江尚毅
買い入れ屋 杵鞭麻衣 浜崎真美
マテロット 高橋みほ 石川ちひろ
ファクトリーガール 高橋真記子 高橋真記子
ジベロット 宮菜穂子 史桜
マダム 荒木里佳 亜久里夏代
少年1 楠見朋子 澤田祥子
少年2 高山京子 浦壁多恵
カツラ屋 亜久里夏代 古川恭子

 

8.31

ジャベール岡幸二郎とマリウス山本耕史をチェックするために取ったチケット。
8月でこの2人は出演が終わりなのでこれが最後だな、と思い。
そしたら実はバルジャンの別所哲也もラストだった。新生レミゼのキャストが発表になった時、
べ、別所哲也???ち、違うんじゃねぇ??と期待の外側に置いてしまい、そのまま
忘れていたので観るまでバルジャンを誰がやるのかさえ気にしていなかった。
しかし、
意外にもダメじゃなかった(失礼・・・^^;)
ま、主役にダメな人なんて使うわけないか〜。オーディションしたんだしねぇ。
別所氏、普段テレビで見てたけど、いわゆる「甘いマスク」という古くさい言い回しが
似合う人なので、そういうのあんまり好みじゃないし、ま、嫌いでもないという、
気にもならない俳優だったけど、そうかー、歌えるのかー。ほほう。

ジャベール岡。背筋がびっと伸びていて、出た!俺様!!だ。キャー
ジャベールだからね、俺様全開なのは似合っているかもね。
ファンティーヌ高橋由美子。どっちかっつーと可愛らしくてまだイメージは
コゼットに近いけど、こういうのもアリか。結構若く痛々しいっていうのも、
余計にミゼラブルさを誘うか。
テナは、わりと素直で若々しくアクがない感じ。歌声が。クセがありありなのに
慣れているからちょっと物足りないかな。
コゼットは下手じゃないけど可愛くないというか、私の好みじゃない。声も。
エポニーヌ新妻のほうが対私好感度高し。必死さがいい。フレッシュだねー。
アンジョルラス健児。オスカンジョルラス(岡アンジョルラス)のイメージが鮮明なので、
背が低めな健ジョルラスが妙にほほえましい。
one day moreの三角行進、足取りがぎこちなく見えた。ああ、フレッシュであることよ!
気張ってるね!いいぞ!
全体的にオーケストラも気合が入ってるのか、トランペットがとても張った音を出していた。
血管切れそう!ッパーッ!
マリウス耕史、いわゆるテレビなんかでのパブリックイメージ(車椅子フミヤくんやってたコ)
の延長線上にある好青年だが、それが逆に大人になったのねぇ、
と感じさせる(親戚のおばさん風情)。エキセントリックなのとか、強い役も多かったので、
たまにはこういうのも良いでしょう。彼も「頑固俺様」な感じだけど、こういう俺様キャラ
じゃないのをsweetにやる余裕がでてきてるというのでしょうか。
バリケードで♪Drink with meを歌ったあと、膝を折ってちょっと小さくなって寝てる姿が
お行儀よくて可愛らしかったわ(笑)
久しぶりに観たら、ベタだな〜と思いつつもやっぱり people's songでじーーんときてしまう。

一度普段のカーテンコールが終わって役者がハケたあと、天井からどばっとでかい幕が下がる。
コゼットのあの絵の下に
「御声援ありがとうございます」の文字。ふはははは。
で、森公美子ちゃんの司会ではじまる特別カーテンコール。
別所哲也、岡幸二郎、山本耕史の3人を紹介しながら、もーボロボロに泣いちゃっている
森クミちゃん。
何が寂しいかって、レミゼきってのイケメン3人が抜けてしまうことだ
と大泣き(笑)。
別所哲也、わりと淡々とご挨拶。最後のほうちょっとうるっときてたみたいだけど。
岡幸二郎は「もうレミゼは卒業だと思って、今年のレミゼの初日のチケットを
プロデューサーに取ってもらおうとお願いして、
着てく服まで考えてたんですよ、本当です」
という話をして笑いを取っておった。きっとほんとに、一般人がちょっと引くような
ファッションを・・・(笑)で、耕史がこの日の幕間にガブローシュ役の少年に死に方を
伝授していたのを見て、こうしてレミゼは次に引き継がれていくのだな、と語った。
耕史自身も、初演時にマリウス役だった野口五郎が楽屋でギターを弾くのをカッコいいな〜
と見ていた自分を、今、自分を見るガブローシュ役の子に重ねて話をしていた。
そして何度も何度も引っ込んでは出、引っ込んでは出、耕史と坂元健児のバック宙対決も
ありーの(さすが体操部あがり、身体能力の高さを見せ付ける〜)最後はスタンディング
オベーション。そうそう、
こうしてレミゼは続いていくのね・・・にっこり・・・

9.15

かずちゃんバルジャン、さすがにbring him home♪高音がお美しい。
あれってどんな気持ちで歌ってるんだろう。
以前は自分が「彼を家に帰して、まるで息子です」って歌われる立場だったのが、
今は歌ってるほうだ、ってのは。眠るマリウスを見て、やっぱ愛しいのかなぁ。
ただ、彼は細いので、馬鹿力バルジャンにはちょっと見た目の迫力が
足りないかもしれないわね・・・。

高嶋兄は、まぁ予想はしてたけど・・・やっぱり、濃い。濃すぎで気持ち悪い。
もう、
笑ってしまった。気持ち悪くて。
岡田氏は、マリウスの感情のふり幅の大きさにちょっと振り回されてる感じかも。もう一息!
圭吾ちゃん「熱血!優男」・・・立ち姿とかは本当にカッコイイのですけれど、、、
歌の弱さがいかんともしがたいなぁ。うーーーん。熱血さに歌が追いついてないって感じかなぁ。

このプリンシパルキャストの中で見ると、前回見てあんまり好きじゃないなぁと
思った
コゼットの剣持たまきの安定っぷりが、なかなかやるじゃない、と思わせる。
なんか、8月31日に見たときのほうが、プリンシパルキャストの質とかまとまり
もそうだけど、全体的なまとまりも上だったような気がするんだよなぁ。
あれは「このキャストでのラストだ」っていう千秋楽の雰囲気がそうさせたのかなぁ。
不思議・・・。

 

久々に観て、思った以上に楽しんでしまいました。
しばらくは た〜たか〜うも〜のの うたがき〜こえ〜るか♪が頭の中で鳴り響き。
通勤時もウォークマンで聴き。レミゼ祭りでした。

しかし、、、

翻訳モノのミュージカルを観ると、特に東宝のデカいやつとか四季のディズニーものを観ると、
「日本はいつまでBW(とかウエストエンドとか)のコピーばっかりやってるんだろうか・・・」
ってことを考えてみたくなる。私のような一観客が考えてもしょーがないんだけど。
(しかも、「こういう状況に問題を投げかけるような意見を持っているほうが
カッコいいかもしれない」というアサハカな姿勢が丸見えで、余計カッコ悪いな!俺!
あんまし意見なんて偉そうなものはないのよ。でもあえて言ってみる(笑))

だって、こういうことって、私が考える間でもなく、作ってるサイドの人は真面目にもっと
深く考えたり悩んだりしているのよねきっと(hopefully…)。

Theater goerの願いとしては、日本・BW・ウエストエンド、どこに限らず、
面白いオリジナル作品がどんどん産まれて欲しい
、ってことなのよね。
それゆえ、
いつまでやってんだろう、レミゼ。って思うのは確か。
16年前に子役・ガブローシュで出演し、今回大人になってレミゼに戻って来た山本耕史が、
この直前に出演した
tick,tick…BOOM!に関するインタビューで
(劇中にラーソンが敬愛するソンドハイムの名が出てくるが?という問いに応えて)

「日本で芝居をやっている僕が右に倣えで「あの人尊敬してます」っていうのはちょっと
違う気がするんです。その前にすべきことがあるというか。」

「レ・ミゼラブルは優れた作品で、だからこそロングランになるんだけど、
ふと
「この国ではいつまで「レ・ミゼ」がトップなのかな?」って思うんです。
それとは違う作品が生まれ、違うお客さんたちにも観てもらえるような環境を作っていかないと。」
(以上 シアターガイド2003年7月号 45ページ)

って言ってる。そうそうそうそう!激しくうなづくわ!

(ただ彼は、だからオリジナルをやりたい、と言っている訳ではないみたい。
クラシカルな、いわゆるタモリが嫌いだと言うタイプのミュージカルだけじゃなく、
「新しい感覚があるものにもどんどんトライしたい」という発言が続いてるわけで。
「新しい感覚があるもの」にはもちろん今後誕生するであろうオリジナルも含まれるんだろうけど、
オリジナルにこだわった話ではなく、例えばつまりRENTとか。ロックミュージカルみたいなものもあるよ、
ということだろう。そしたら、RENTだってttBだってBWのを輸入した言ってみりゃコピーだもんね。。。)

そんなことを思う一方で、私はコピーが悪いとも思ってないんだな・・・。
まだまだ翻訳ミュージカルの意味ってあるんじゃないか、とも思うのよね。
たとえ翻訳完コピであろうとも。もちろんオリジナルなアイディアやspiritがあるほうがいいに
決まってるけど、たとえそれがなくとも(!!)。ほんとにほんとに完コピであろうとも。
志、低きぃー!って状態であろうとも。(もちろん志は高く持つべきだけど!!!!!
オリジナリティの面で志が低いのであったらせめて別の面で高く持て!当然!)

これはやっぱり私自身の観劇歴の短さと経験値の低さと志の低さから来ているのかもしれない。
そう思うとちょっと自分にガックリだが(笑)。
確かに日本のミュージカルの歴史40年を考えると、未だに翻訳完コピをやっててそれがウケてるってのは
問題なのかもしれない。しかし私の観劇歴はそこそこ10年ちょっと。いつの時代にもTheater lovers には
新人がが仲間入りするんだし。いつの時代にも、私みたいな新人のために、翻訳完コピで大げさで
あざとい「おぉ〜すげぇ!」っていう作品があってもいいじゃん、と思うのよね。
もちろん、それだけじゃないわけだから。素敵なオリジナル作品も産まれたりすることがタマ〜にはあるわけで。
この日本のミュージカル界にも。。。

翻訳完コピの意味って、やっぱり「日本語でやる」こと、そして日本で観られるってことの
意味は大きい
よ。私は一応安定した仕事があって毎月お給料もらえて、海外旅行に行ける
くらいの小金も貯められるし、独身だから家族にも縛られない。
英語圏だったら旅行に必要な程度の簡単な会話はなんとかなるし(度胸で/笑)、BWやウエストエンドへ
行くことに対してさほど大きな問題とか抵抗がない。
でも、日本で、ミュージカルにちょっとでも興味があって、観客になり得る人口のうち、
すべての人が私みたいな状況にあるわけではないからね・・・。そういう「なり得る人口」が、
翻訳モノでちょっとBW気分を味わえるってのもいいんじゃないかと思うのよー。
こんな作品が、こーいう世界があるのね、って、扉が開かれるというか(だからこそ、翻訳完コピものは、
クオリティ高くなくちゃ許されないと思う)

それに、BWものとかで名前が通った大きい作品って、人を誘いやすいんだよね。
遠足じゃないけど、家を出てから帰るまでが観劇だなって思う。最近は一人で劇場へ行くことが多いけど、
妹と一緒に観たり、母を誘ったり、友達と一緒に行ったり、デートだったり。
観劇の前後にお茶したりご飯食べたり。イベントなんだよね。たぶん年間50本とか100本とか観る
ほんとの筋金入りtheater loverになっちゃうときっと劇場に行くことはほんとに日常になっちゃって、
舞台の内容に集中できるのかもしれないけど、私は年間15〜20本程度しか舞台を観ないから、
かなりイベント感が強い。そういう「楽しいイベント」に使いやすいのよ。
あーでもこれは本末転倒かなぁ。「これ面白いんだよ」って素敵な男性でも誘っていけるような
素敵なオリジナル作品がたくさん産まれてくれることが、本当の理想かもしれないな・・・。

ま、揺れてるだけで答えは出ないなぁ。翻訳ものばっかりやりやがって・・・という、やるせなーい、
怒りのような諦めのような思いはやっぱりあるんだけど、そんな自分に対して、でも日本のレミゼも好きだもん、
いーじゃんか好きなんだから!と対抗したい自分もいる。
結局、大切なのは、「だって好きなんだもん。」ってことかな・・・。